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死幣(ドラマ)最終回(第10話)のあらすじ(ネタバレ)と感想。若本の贖罪と終わらない呪いが残す戦慄のラスト

死幣(ドラマ)最終回(第10話)のあらすじ(ネタバレ)と感想。若本の贖罪と終わらない呪いが残す戦慄のラスト

2016年暑い夏の夜に見たいドラマでTBS系毎週水曜24:10より放送しているドラマ「死弊〜Death Cash」の第9話が終了しました。

やはり死弊の最後の生き残り、小寺雄一は高山でしたね。死弊の呪いの元凶でもある夏子への贖罪でした・・。

捕らえられた若本と、死弊が現れた由夏の運命はどうなってしまうのでしょうか?最後は使ってしまうのでしょうか

2016年9月14日放送のドラマ「死弊〜Death Cash」の最終回(第10話)のあらすじ(ネタバレ)と感想紹介していきます。

※以後ネタバレ注意

目次

「死幣」10話(最終回)の見どころ…若本の贖罪がもたらす結末とテーマ性

「死幣」10話(最終回)の見どころ…若本の贖罪がもたらす結末とテーマ性

最終話となる第10話では、呪われた一万円札“死幣”を巡る物語がついにクライマックスを迎えます。

刑事・若本猛(戸次重幸)は、かつて妹を救えなかった無念から大学生・南由夏(松井珠理奈)だけは救いたいと強く願い、黒幕である高山(小寺雄一)との直接対決へ。妹・小夢(清原果耶)の難病を前に由夏が禁断の札に手を伸ばしてしまう中、若本が下す決断は物語全体を象徴するものでした。

若本の贖罪と自己犠牲のクライマックス

第10話冒頭、若本は高山に囚われながらも脱出し、呪いを解く唯一の方法が「死幣の呪いを他者に移すこと」であると知ります。

一方で、小夢の治療費1,000万円を前に由夏の元に死幣が現れ、彼女は妹を救うために使ってしまうという禁忌を犯しました。案の定、由夏は手術室で命を奪われかけますが、そこに若本が駆けつけ、

死幣を全て引き受ける形で呪いを自らに移したのです。直後、飛来したメスが彼の身体を貫き、若本は由夏を庇って絶命。彼の自己犠牲により死幣事件は終焉を迎えました。

欲望と希望の対比が描くテーマ性

「死幣」の恐ろしさは、金銭欲に取り憑かれた者に届き、使った瞬間に命を奪うという因果応報の構図にあります。第10話でも由夏は「妹を救う」という純粋な希望ゆえに死幣を使いましたが、その行為は容赦なく呪いを招きました。

ここに、欲望と希望の紙一重さが浮かび上がります。さらに、かつて父の欲で生き残った高山と、由夏を救うために自ら死を選んだ若本の対比は、呪いを断ち切るのは欲望ではなく利他的な愛と犠牲であるという強烈なメッセージを示していました。

戦慄のラストと終わらない呪い

若本の犠牲から3年後、由夏は刑事となり小夢も病を克服するという救いが描かれました。しかし物語は最後に、貧しい母親のバッグへ新たに死幣が忍び込む場面で幕を閉じます。由夏たちは助かったものの、死幣そのものは世界から消えず、人の欲望がある限り呪いは繰り返される──そう突きつける演出が背筋を凍らせました。

死幣(ドラマ)第10話のあらすじ&ネタバレ

死幣(ドラマ)第10話のあらすじ&ネタバレ

若本(演:戸次重幸)財津(演:筧利夫)殺害の真犯人・高山(演:菅原大吉)に捕まっていた。

若本は高山に妹を助けられなかった思いから由夏(演:松井珠理奈)を助けたいことを伝える。そして、高山にどうして、死弊の呪いから逃げることができたを問う。

なんと高山は1つだけ呪いを解く方法を知っていたのだ。

しかし、小夢(清原果耶)の命の危機は一刻一刻と近づいていた。小夢の病気治療のため、一千万必要になった由夏のもとに死弊が届いた。

由夏は追い詰められた・・。そこで小夢の新薬購入のために死弊をつかってしまったのだ・・。これを若本に伝え、若本はすぐに由夏のもとへ向かった。

小夢へ投薬が始まるが、拒絶反応を起こし容態が急変。由夏は走って処置室へ向かう。しかし、由夏への死幣の呪いはすでに始まっていたのだ・・・

由夏は処置室ではなく違う部屋に迷い込んでしまい・・・。

「死幣」10話の感想&考察

「死幣」10話の感想&考察

深夜ドラマとして放送された「死幣」最終回は、ホラーサスペンスとしての恐怖と、人間ドラマとしての重厚さが同居する見事なフィナーレでした。

ラストで描かれた由夏と妹・小夢の未来は希望に満ちていましたが、その裏には刑事・若本猛という大きな犠牲が存在します。単なるハッピーエンドでは片付けられない複雑な余韻が残るのも、本作らしいポイントでした。ここからは、最終話の印象に残った場面やテーマをいくつかの観点から掘り下げて考察していきます。

若本の自己犠牲と贖罪の意味

最終回最大の山場は、やはり若本が自ら命を投げ打ち由夏を救ったシーンでしょう。彼は妹・桜を過去に救えなかったというトラウマを背負っており、その贖罪の気持ちが一貫して行動原理になっていました

由夏の前に飛び出し、飛来するメスを全身に受けて倒れる姿は、彼が最初から「もしもの時は自分が盾になる」と覚悟していた証のようでした。視聴者の多くが予想していた展開とはいえ、実際にその瞬間を見ると衝撃的で、涙を誘う犠牲の美学がありました。

彼の最後の笑顔と「大丈夫だ」というような安心の眼差しは、由夏に向けた最期のメッセージのように思えます。若本の死は悲しい結末でしたが、彼が命を懸けたことで呪いの連鎖が止まり、由夏と小夢に未来が託されました。自己犠牲を通して初めて妹を救えた――そう解釈すると、若本の死には意味があったと感じます。

由夏の苦渋の決断と視聴者の共感

由夏は妹を救うために死幣を使ってしまいました。これまで「絶対に使わない」と決意してきた彼女にとって、それは禁忌を破る行為でしたが、目の前で大切な妹が命を落としかねない状況で踏みとどまるのは不可能に近いでしょう。由夏の行動に賛否はあるものの、「愛する人を救いたい」という衝動に突き動かされた姿には強い共感を覚えます。

結果的に若本の犠牲を招いたことで由夏は大きな罪悪感を抱えることになりますが、その苦悩こそが物語のリアリティを高めていました。松井珠理奈さんの鬼気迫る演技も印象的で、追い詰められた人間の心理を丁寧に体現していたと思います。

お金・呪い・救い――最終回のテーマ性

「死幣」を通して描かれてきたテーマは、単なるオカルトに留まりません。強い金銭欲でお金を手にした者は破滅し、純粋な願いであっても呪いから逃れられない――そんな理不尽さは、現実社会のお金にまつわる悲劇を誇張した寓話のようでした。

最終回で若本が命を懸けて示した答えは、「命より重い金や欲望は存在しない」ということだったのでしょう。彼は復讐や憎しみではなく、他人を守るという利他的な行為を選びました。

その姿が呪いを断ち切り、救いをもたらしたのです。もし全員が助かる都合のいい結末だったら、このメッセージ性は弱まっていたはずです。犠牲の存在があったからこそ、作品全体の重みが際立ちました。

戦慄のラストシーンが残した余韻

由夏と小夢は助かり、数年後には小夢の病も完治。由夏は刑事となり、未来を切り開いていました。視聴者としても安堵したその直後、物語は不気味な一幕を映し出します。見知らぬ母子のリュックに忍び込む死幣の束――あの瞬間、背筋が凍った人も多いでしょう。

この演出は、「死幣の呪いは完全には終わらない」という現実を突きつけるものです。欲望や絶望がある限り、死幣は再び現れる。由夏たちの物語は救われましたが、社会全体から死幣が消えることはないという皮肉な真実が残りました。ラストで物語が「終わりなき怪談」へと戻ったことにより、単なるハッピーエンドでは終わらない深い余韻を残しています。

総括――恐怖と救済が共存するフィナーレ

「死幣」最終回は、恐怖と救済が交錯する濃密なエピソードでした。若本の自己犠牲、由夏の苦渋の選択、そして死幣の終わらない呪い。ホラーとしてのスリルと人間ドラマとしての重さが見事に融合し、視聴後には強烈な印象と問いを残します。

都市伝説のはずだった“死幣”が、最後には人間の欲望と命のテーマを鋭く浮かび上がらせたことは、本作の最大の魅力でした。深夜ドラマながら社会派ドラマとしての側面もあり、「お金と命」という普遍的なテーマを考えさせられる結末だったと言えるでしょう。

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