MENU

闇金ウシジマくん(シーズン3)2話のネタバレ&感想考察。「信じる者、搾取される者」…“運命”と“貧困”が絡み合う地獄の入口

闇金ウシジマくん(シーズン3)2話のネタバレ&感想考察。「信じる者、搾取される者」…“運命”と“貧困”が絡み合う地獄の入口

火曜の深夜ドラマ「闇金ウシジマくん シーズン3」の第1話が終了しました。

まだまだ、物語の紹介に過ぎなかったですね。これから、それぞれの道に牛島が立ちはばかり、債権者となっていくのでしょうか。

特に注目度が高いのは普通のOLの上原まゆみの話です。普通のOLが最初は占いだけであったのに、いつのまにかその人の言う通りならなんでも信じてしまうような状態にこれからなっていくのでしょうか?普段は何気ないというだけで、明日は我が身かもしれません。

第2話ではまゆみ以外の話も進展するみたいです。

2016年7月26日(火)深夜25時28分放送のドラマ「闇金ウシジマくん シーズン3」第3話のあらすじ(ネタバレ)と感想を紹介します。

※以後ネタバレ注意

目次

闇金ウシジマくん(シーズン3)2話のあらすじ&ネタバレ

闇金ウシジマくん(シーズン3)2話のあらすじ&ネタバレ

ドラマ『闇金ウシジマくん』シーズン3は、「洗脳くん編」「母娘売春編」「ニート狩り編」が並行して進む群像劇
第1話で主要人物が出揃い、第2話からそれぞれの物語が動き始める。

カウカウファイナンスによる取立てや、女闇金・犀原茜の容赦ない搾取が本格化し、視聴者に社会の暗部を突きつける。

ここでは登場人物たちがどのように追い詰められていくのかを整理していく。

上原まゆみ編――神堂との“運命”の再会

雑誌社勤務の上原まゆみは、占い師・勅使河原から「運命の人と出会う」と告げられていた。ジョギング中、彼女は偶然にも神堂(中村倫也)と再会する。

雨の日に傘を貸してくれた青年――その偶然を“運命”と信じ込んだまゆみは、彼に惹かれていく。

やがて妹・みゆき(今野鮎莉)のトラブルを神堂が解決したことをきっかけに、まゆみは彼を実家に招く。朗らかで社交的な神堂は両親の信頼を簡単に得て、まゆみの心は一気に傾く。

帰り道で神堂は「結婚を前提に付き合ってほしい」と告げ、まゆみは驚きながらも受け入れてしまう。

だが、神堂は偶然を装いながら彼女の生活圏を把握しており、まゆみの“運命信仰”を利用して支配を始めていた。この“出会い”が、後に家族全体を飲み込む「洗脳くん編」の入り口となる。

結城美奈編――母娘売春と連帯保証の罠

家出少女・美奈は、母・恵美子と共に“母娘セット”で援交を続けている。

恵美子は闇金「ライノーローン」を営む犀原茜(高橋メアリージュン)とその部下・村井に多額の借金を抱えており、返済は利息にも届かない。

さらに男に貢ぐために稼ぎを浪費し、借金は雪だるま式に増加。犀原は二人を呼び出し、「返済が滞っている」と詰め寄る。

美奈の携帯を没収し、連絡手段を断った上で、恵美子の借金の補填として美奈を「連帯保証人」にする契約書へ署名させる。

未成年の娘まで借金の連鎖に巻き込むこの手口は、逃げ場を奪うための典型的な搾取構造だ。

犀原は「返せなければ体で払え」と暗に迫り、美奈は絶望に沈む。第2話では、貧困と依存がどのように親子の形を壊していくのかが、容赦なく描かれている。

小瀬章編――働かない男と現実逃避の果て

生活保護を受けるために奔走していた小瀬章は、相変わらず“働きたくない”と考えている。

ニート仲間とアパートでだらだら過ごす日々の中、「起業して一発逆転しよう」と持ちかけられても意味が分からず、曖昧に頷くだけ。

そこへ下着姿の美女・希々空が突然現れ、小瀬の妄想は一気に膨らむ。

「こんな美人がいるなら、働かなくてもいい」と都合よく解釈し、彼は完全に現実逃避モードに突入する。

このくだりはコメディ調ながらも、“怠惰と幻想が人を堕落させる”というメッセージを孕んでいる。

その他のエピソード――カウカウファイナンスの取立てと川崎の堕落

第2話ではウシジマ率いるカウカウファイナンスの取り立ても描かれる。

丑嶋は子ども連れの主婦宅に押しかけ、ヤクザの名前をちらつかせながら夫を脅し返済を迫る。

また、キャバクラ通いがやめられない債務者・川崎は、会社でも女性のことしか考えられず、借金が膨れ上がっていく。“快楽に逃げる者”がどのように破滅していくか――この小エピソードも、シリーズ全体の縮図として機能している。

それぞれの物語が交錯する予兆

第2話は導入編ながら、三つの物語の糸が少しずつ交錯し始める。

神堂は上原家に入り込み、まゆみの家族を心理的に支配。美奈は犀原によって携帯を奪われ、連帯保証人にされる。小瀬は相変わらず努力を放棄し、妄想に逃げる。

他人を信じすぎること、楽な道を選ぶこと――この二つの危うさが、三者の共通項として浮かび上がる。丑嶋や犀原は、そうした“人間の隙”に冷静かつ容赦なく食い込んでいく。

闇金ウシジマくん(シーズン3)2話の感想&考察

闇金ウシジマくん(シーズン3)2話の感想&考察

まゆみの“運命”依存と神堂の不気味な支配

平凡な編集者・まゆみにとって、占いは退屈な日常を彩る唯一の拠り所だった。

だが、神堂との再会で彼女は一気にその言葉の奴隷となる。

「占いが言ったから大丈夫」と疑問を封じ、彼のペースに巻き込まれていく姿は、洗脳の初期段階そのもの。

神堂は優しさを武器に、まゆみと家族の信頼を徐々に掌握していく。恋と信仰の境界が曖昧になる恐怖が、静かに広がっていく。

母娘売春編に見る“貧困の連鎖”

美奈と恵美子のエピソードは、母娘関係の最も痛ましい形を描く。母は借金を返すために娘を売り、娘は母を見捨てられずに従う。

犀原の冷酷な取り立ては、“貧困”という病がどれほど容易に次の世代へ感染するかを見せつける。愛情が歪み、絆が枷になる――この構図がリアルで重い。

彼女たちの悲劇は、弱者を搾取する社会構造の縮図でもある。

小瀬の滑稽さと哀しみ

小瀬の物語は、一見コメディだが実は哀しみに満ちている。働くことを放棄した彼は、“現実を見ない”という点で他の債務者と同じ。

楽に儲ける幻想の果てに何が待つのか――その愚かしさが皮肉として描かれる。

彼の存在が、重苦しい本編に漂う“社会風刺の緩衝材”になっているのも巧妙だ。

カウカウファイナンスと犀原――“冷酷”の質の違い

丑嶋と犀原はどちらも闇金融だが、立ち位置が対照的だ。

丑嶋は金を巡る論理の中で動く“理性的な悪”、犀原は人の心理を破壊して快楽を得る“感情的な悪”。第2話では、この“冷酷の質の違い”が際立つ。

視聴者は自然と丑嶋側にカタルシスを覚える構図になっており、物語の倫理軸が巧みに設定されている。

第2話が提示するテーマと今後の焦点

第2話は、「信じすぎることの危険」「貧困の連鎖」「努力を放棄した者の末路」という三つのテーマを提示した。

まゆみは“運命”にすがり、神堂の甘言に飲まれ、美奈は母の犠牲になり、小瀬は自分の無気力を正当化して妄想に逃げる。

丑嶋と犀原は、その弱さを利用して金を回収する存在として描かれた。これらの物語がどこで交錯し、誰が救われ、誰が堕ちていくのか――。

第3話以降、ウシジマの介入が始まるとき、真の地獄が姿を現すだろう。

関連記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次