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ドラマ『小さな巨人』の7話のネタバレ&感想考察。“毛髪3本”の罠と富永の正体―豊洲署編が一気に臨界突破へ!

ドラマ『小さな巨人』の7話のネタバレ&感想考察。“毛髪3本”の罠と富永の正体―豊洲署編が一気に臨界突破へ!

ドラマ「小さな巨人」の6話が終了しましたね。

第7話は、豊洲署編が一気に“制度の闇”へ加速する転換回だった。

江口殺害事件を受け特捜本部が立ち上がり、横沢のDNA、富永の指紋、学生が撮影した19:33の映像……小さな物証が巨大な偽装の輪郭を照らし出す。

そして小野田の“疑いなし”が捜査の流れを一変させ、香坂は制度そのものを相手取る覚悟を決めていく。

豊洲署編はここから臨界点へ向かう。

2017年5月28日(日)夜9時放送のドラマ「小さな巨人」7話のあらすじ(ネタバレ)と6話の感想を紹介していきます。

※以後ネタバレ注意

目次

ドラマ「小さな巨人」7話のあらすじ&ネタバレ

ドラマ「小さな巨人」7話のあらすじ&ネタバレ

豊洲署編はここから一気に“制度の臨界”へ――第7話は、学園スキャンダルから警察官殺害事件へとスケールが跳ね上がり、さらに元一課長・富永と現一課長・小野田という“二つの現実主義”が香坂の前に立ちはだかる回となった。

江口殺害の容疑をかけられた山田、特捜本部が“真犯人”と断じる横沢、そして学園の裏帳簿。100%の証拠に到達するため、香坂は200%の覚悟で盤面の再構築に動く

“江口殺害”の特捜本部立ち上げ――毛髪3本が示す名前

第6話ラストで発見された江口の遺体を受け、豊洲署には特別捜査本部が設置。

現場と遺体からは、本人以外の毛髪が3本検出され、DNA鑑定の結果、すべて横沢裕一のものと判明する。

捜査一課は「横沢が横領を隠すため、内偵に入った江口を口封じした」と解釈し、指名手配を急ぐ。しかし香坂は、横沢と江口が協力関係だったという山田の証言と“動機の不一致”に強い違和感を覚える。

山田を“取り戻す”――官房副長官・山田勲への直談判

山田は殺人容疑で拘束中。香坂は奥の手として、山田の父・官房副長官の山田勲へ直談判し、息子の釈放を実現させる。強引な手に見えるが、“組織と戦うには組織のレバーを使う”香坂流の作法だ。

釈放後、山田は江口の内偵に単独で関わった理由を告白する。父・勲が学園の土地買収に関与している疑いを、江口から裏帳簿のコピーで見せられていた――それは山田自身にとっても譲れない戦いだった。

“毛髪3本”の違和感――富永の経歴が点と点をつなぐ

香坂は“証拠が整いすぎている”と見る。DNA鑑定に有利な毛根付き毛髪が3本も都合よく残る確率は低い。

ここで浮上するのが早明学園専務・富永の経歴。

元鑑識課長→元捜査一課長という履歴を持ち、江口の“途中入社”を推薦したのも富永だったことが判明。潜入の段階から富永が掌握していた可能性が濃厚となる。

ロッカー室の“記念ペン”――指紋が指し示す人

三島の地道な捜査により、横沢ロッカー周辺で“早明学園着工記念”のペンを発見

その鑑識結果は富永の指紋。富永のロッカーはこの部屋にはないにもかかわらず、なぜここに落ちていたのか。毛髪を仕込むための導線として、このペンが機能したのでは――という仮説により、捜査の輪郭は一気に形を帯びていく。

アリバイ崩し――19:33、学生の携帯カメラに“胸ポケットのペン”

富永は「事件当夜は18時に帰宅していた」「ペンは数日前に検査で落とした」と主張

しかし学生の携帯画像を総ざらいした結果、事件当日の19:33、学園内にいる富永の姿が確認され、さらに胸ポケットには“あのペン”が差さっていたことが判明。

アリバイは破綻し、香坂は「横沢犯人説=証拠偽装」と断じ、富永の任意同行を主張する。

小野田の“連立方程式”――任意同行→即“疑いなし”

小野田は香坂に同意し、自ら富永を任意同行。

しかし取調べはあっけなく“疑いなし”の一言で終了。現一課長の“疑いなし”は事実上の免罪符でもあり、さらに江口を学園に派遣したのが小野田だった事実も判明。現・元一課長のつながりが明確になり、香坂は制度の厚い壁にぶつかる。

渡部という“楔”――妨害と葛藤の役回り

芝署の渡部は現在、小野田の運転担当。香坂と祐里の独自捜査を、小野田の“忠告”の名のもとに止めるのが新たな任務だ。

かつて香坂に憧れた渡部が“止める側”に回る構図は痛烈で、「守るために止める」という一課長の理屈が、渡部の矜持を静かに摩耗させていく。

山田の“核心告白”――父・勲と富永、そして裏帳簿

山田は香坂に、父・勲が刑事局長時代に富永を部下として抱えていた過去を語る。

後に富永が学園専務となり、土地買収の癒着が生まれたという。

江口が追っていた裏帳簿は、この構図を“一次情報で貫通する最終キー”。山田が独断で動いたのは、父の不正と向き合う覚悟でもあった。香坂は“江口は誰の指示で潜り込んだのか”という上流へ照準を合わせ直す。

豊洲署編の盤面整理――“200%の覚悟”で制度に挑む

第7話のクライマックスは、富永のアリバイ崩しと小野田の“疑いなし”が激突する緊張の構図

表向きは一歩前進しつつ、裏では制度が自己保存の形でグレーを作り上げる。香坂は横沢の足跡と裏帳簿の所在を追い続け、“逮捕可能な物証”へ証拠を育てることを誓う。

100%の証拠に達するまで、歩みを止めない。

ドラマ「小さな巨人」7話の感想&考察

ドラマ「小さな巨人」7話の感想&考察

第7話は、証拠の作法と政治の作法が衝突する稀有な回だった。学園不正の仕組み自体はすでに示されている。

だが本話は、それを“誰が”“どの手続で”“どう無罪化するか”まで見せてくる。以下、論点を7つに整理する。

“毛髪3本”の違和感――鑑識の知識を持つ者の犯行

DNA鑑定に都合の良い毛根付き毛髪が3本。その残り方はあまりに不自然だ。

元鑑識課長である富永という情報が入った瞬間、偽装の匂いは一気に濃度を増す。芝署編のUSB欠片が“一点直証”だったように、今回は“素材の置き方”そのものが物語を語り始めた。

“記念ペン”と“19:33”――小さな物証で巨人を穿つ

横沢ロッカーの記念ペン、携帯に残る19:33の富永。

この二点が“胸ポケットのペン”で一本の線に接続され、小さな破片が“偽装の全体像”を浮かび上がらせた。日曜劇場らしい“地道な捜査で巨人を揺らす”構図が鮮やかだ。

小野田の“無罪化”装置――任意同行の政治学

現一課長による任意同行→即釈放は、実質的な免罪の儀式に近い。

“証拠不十分”の一言があれば巨悪でも消える。香坂の敵は“悪人”だけでなく、“手続で現実をつくる人々”だと突き付けるシーンである。

渡部という“楔”――情と理を両立できない苦悩

渡部は、小野田の指示で香坂と祐里の捜査を止める立場に。

しかしかつて所轄の矜持を体現した彼の胸中には葛藤が渦巻く。“守るために止める”という理屈は甘美だが、それは現場の魂を摩耗させる毒でもある。

山田春彦の“可変抵抗”が臨界へ――父と向き合う覚悟

山田は“協力と沈黙”の狭間で揺れながら、父の不正をも断とうとしていた。

香坂と山田の距離は一時は裂けたように見えたが、向いている先は同じ敵――制度の闇だ。二人の対比が物語の推進力になっている。

“200%の覚悟”の真意――証拠を取りに行くための作法

200%の覚悟とは“無茶をする”ことではない。

官房副長官への直談判も、学生の携帯写真の総ざらいも、すべては正しい証拠へ至るための“政治的作法”であり“情報設計の覚悟”だ。香坂の行動原理が体系化され始めた回でもある。

総括――“偽装された100%”に対抗するプロセスドラマ

第7話は、“偽装された100%”と“本物の100%”の差分を描いた回だ。毛髪3本という作られた正しさに対し、記念ペン×19:33という小さな真実で対抗する。

ここから先は、裏帳簿(原本)を誰がいつ握るかが勝負。現・元一課長の“味方のフリ”を剥がせるか――香坂の方法論の進化に期待が高まる。

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