「助かった命を、どう使うか考えろ」――その一言で人生が変わった。
ドラマ「ヤンドク!」は、元ヤンキーの女性が脳神経外科医となり、矛盾だらけの医療現場に殴り込みをかける改革ドラマだ。
患者の事情よりも病院の都合が優先される現実、縦割り組織の壁、そしてかつて理想を語っていたはずの医師の変貌。主人公・田上湖音波は、義理と情でそれらすべてに正面からぶつかっていく。
これはスーパードクターの物語ではない。「命と向き合う覚悟」を問う、現場のドラマである。
2026年1月~3月の月9は「ヤンドク!」に決定!

「ヤンドク!」はフジテレビの月9ドラマ枠(毎週月曜21時)で放送される作品です。
放送開始は2026年1月12日(月・祝)21時から。
初回は30分拡大放送(21:00~22:24)となります。
「ヤンドク!」は、元ヤンキーの女性が脳神経外科医になり、病気に苦しむ患者に寄り添いながら、旧態依然とした医療現場に“改革の風”を吹き込んでいく痛快医療エンターテインメント。
月9らしいエンタメ感と、医療現場のリアリティを両立させていく方向性が示されています。
主演は橋本環奈さん。月9初主演として、主人公の脳神経外科医・田上湖音波(たがみ・ことは)を演じます。
ドラマ「ヤンドク!」のあらすじ

主人公の田上湖音波は、都立お台場湾岸医療センターで働く駆け出しの脳神経外科医。
新米ながら「外科手術」と「血管内(カテーテル)治療」の両方を行える数少ない医師へと成長している、という設定が本作の大きな強みです。
湖音波が医師を志すきっかけは、16歳の頃の過去にあります。
レディースとして荒れた日々を過ごしていた彼女は、親友とバイクで走行中に事故に遭遇。自身は緊急手術で助かる一方、親友は帰らぬ人となってしまいます。
そのとき手術を担当した医師・中田啓介に「助かった命をこれからどう使うか真剣に考えろ」と叱責され、一念発起。
睡眠時間を削って猛勉強を重ね、脳神経外科医になる道を切り開きます。
しかし、医師になったからといって、すべてが“正しく回る”わけではありません。
湖音波が呼び寄せられた都内の病院で待っていたのは、患者より病院利益を優先する経営の論理、上司の許可と書類提出が前提の縦割り組織、そして一筋縄ではいかない人間関係でした。
湖音波は、元ヤンの気質が残るまっすぐさと義理人情で理不尽に正面からぶつかり、矛盾だらけの現場を変えていこうとします。
第1話では、湖音波が病院に赴任する“初日”から波乱が描かれます。
脳神経外科と循環器内科が救急患者の対応を押し付け合う場面で、湖音波がドスの効いた岐阜弁で一喝。さらに中田の指示のもと、救急患者のカテーテル手術を執刀し、見事に成功させる展開が示されています。
一方で、かつては患者を救うことに全身全霊だったはずの中田が、現在は“利益重視・合理的経営を目指す病院上層部の言いなり”になっている、という設定も明かされており、湖音波がぶつかるべき壁が早くも提示されます。
ドラマ「ヤンドク!」は原作はある?

結論から言うと、漫画・小説などの既存作品を原作にした「原作もの」ではなく、オリジナルストーリーです。
ただし完全なゼロからの創作というより、「ある人物をモデルとしたオリジナルストーリー」と説明されています。
主人公は“実在の女性医師”をモデルにしており、その半生を下敷きにしながらフィクションとして再構成されています。
脚本は根本ノンジさん。
元ヤン×医師という強烈なキャラクター性と、医療現場の現実を、笑いと熱量で押し切れる脚本設計が期待できる布陣です。
ドラマ「ヤンドク!」の予想ネタバレ&考察

ここからは、公式サイトの設定・人物紹介・第1話あらすじから読み取れる範囲の予想です。未放送回の確定情報ではありません。
考察1:中田啓介は“味方”でもあり“最大の壁”にもなり得る
中田は湖音波の命を救い、医師を志すきっかけを与え、さらに都内の病院へ呼び寄せた存在です。
ただし現在は、病院上層部の言いなりで利益重視になっているとされ、湖音波から「ダサい」と言われるほど変わってしまった人物として描かれています。
この“過去の中田”と“現在の中田”のギャップが、物語の縦軸になりそうです。
後半に向けて中田の思いが見えてくる示唆もあるため、単純な悪役ではなく「なぜ変わったのか」を回収する展開が濃厚です。
考察2:病院の対立軸は「経営vs現場」。鷹山勲が“合理の象徴”
事務局長の鷹山勲は、経営責任者として院内人事の決定権を持ち、徹底した効率化と合理経営を推進する人物。
医師であっても余剰人員は排除する、という立場が明確に示されています。
このタイプのキャラクターがいることで、
・数字上の正しさと、命の現場の正しさ
・効率と、納得の医療
が真正面からぶつかる回が作れます。
湖音波が“患者の事情を優先したい”と動くほど、鷹山の合理は強烈な敵として立ちはだかるはずです。
考察3:院長・大河原嗣子は“現場の盾”。しかし孤立しやすい
大河原は、長年内科医として働いた後に院長に就任し、経営陣と対立しながらも病院を守るため奔走する人物。
現場のドクターを信頼し、湖音波にも期待をかけています。ただし、その姿勢は経営側から見れば“邪魔な院長”にもなり得る。
終盤では「院長の椅子」や「病院の存続」を賭けた攻防が描かれると、月9らしい盛り上がりにつながりそうです。
考察4:城島麗奈は“医療ドラマの感情導線”になる
湖音波のマブダチ・城島麗奈は、名古屋・錦の高級クラブで働きながら中1の息子を育てるシングルマザー。
さらに2年前、頭蓋咽頭腫を患い、湖音波の手術で助かっている“元患者”でもあります。
彼女がレギュラーにいることで、
・医師側の正義だけでは語れない患者の生活
・「治して終わり」ではない術後の人生
・子育て、仕事、偏見と病気の両立
といったテーマを具体的に描ける土台ができます。
考察5:第1話の“押し付け合い”は、このドラマのテーマ宣言
第1話で描かれる、脳神経外科と循環器内科による救急患者対応の押し付け合い。
これは単なるコメディ要素ではなく、
・科の縄張り
・責任回避
・縦割り構造で患者が置き去りになる現実
を最初に提示し、湖音波がそれを壊していく“改革の物語”であることを宣言する場面になりそうです。
ドラマ「ヤンドク!」のキャスト
主要キャスト
・田上湖音波(たがみ・ことは)/橋本環奈
都立お台場湾岸医療センターの脳神経外科医。元ヤンキーで、岐阜弁のタンカと義理人情が武器。患者一人ひとりと向き合い、治療方針を考える。
・中田啓介(なかた・けいすけ)/向井理
湾岸医療センターの脳神経外科部長。かつて湖音波の命を救い、医師を志すきっかけを与えた人物。現在は病院上層部寄りの立場にいる。
・鈴木颯良(すずき・そら)/宮世琉弥
新人看護師。明るく人懐こいが、看護師を志した“悲しい過去”を抱えている。
・田上潮五郎(たがみ・ちょうごろう)/吉田鋼太郎
湖音波の父。岐阜で食堂を営んでいた元ヤンキーで、娘を心配して上京し、院内食堂で働く。
・城島麗奈(じょうしま・れな)/内田理央
湖音波のヤンキー時代からのマブダチ。シングルマザーで、湖音波の元患者。
・鷹山勲(たかやま・いさお)/大谷亮平
湾岸医療センターの事務局長。合理経営を徹底する経営責任者。
・大河原嗣子(おおがわら・つぐこ)/大塚寧々
湾岸医療センター院長。現場の医師を信頼し、経営陣と対立しながら病院を守ろうとする。

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