1話でライバルとして火花を散らし始めた琴音となず奈は、2話でいよいよ本格的に同じ男を奪い合う戦場へ入っていきます。
けれどこの回が面白いのは、ただの恋のバトルではなく、“かわいいを武器にしてきた女”同士のプライドが本気でぶつかるところなんですよね。
私は見ていて笑えるのに、同時にかなり胸が痛くて、琴音の焦りがむき出しになるほど目が離せなくなりました。
導入の段階では、琴音がいつものようにあざとく勝ちにいく回にも見えます。けれど2話を追っていくと、なず奈はただの嫌なライバルではなく、琴音が初めて「負けるかもしれない」と思わされる相手として立ち上がってきます。
清水課長をめぐるアピール合戦はもちろん楽しいのに、それ以上に、“あざとかわいい”の裏で二人が何を守ろうとしているのかが見えてくる回でした。
ドラマ「あざとかわいいワタシが優勝」2話のあらすじ&ネタバレ

2話は、琴音となず奈の“あざかわ”バトルが本格的な恋の戦いとして動き出す回でした。清水課長をめぐるアピール合戦は、手作り弁当や休日出勤の距離感など、一つ一つはかわいく見えるのに、その全部の裏に負けたくない意地が詰まっています。
なかでも大きかったのは、部署の重大ミスをきっかけに、なず奈がただのライバルでは終わらない複雑さを見せ始めたことでした。私はこの回で、琴音が初めて“あざとさだけでは勝ち切れない怖さ”を真正面から味わった気がしました。
2話:あざとかわいい、それは周到に用意された鎧
サブタイトルの「あざとかわいい、それは周到に用意された鎧」は、まさに2話の琴音となず奈の関係をそのまま言い当てていました。二人とも“かわいい”を自然に振るまっているように見えるのに、実際にはその笑顔の裏で相手の一手先を読んで動いています。
だからこの回は恋愛ドラマなのに、好きな人を振り向かせるより、自分の鎧をどこまで崩さずに勝てるかの勝負として見えるんですよね。私はこのタイトルを見た時点で、2話はきゅんとするだけの回にはならないと感じていました。
琴音は最初から“二人きり阻止”に全力で動く
2話の琴音は、清水課長となず奈が二人きりになるのを阻止するため、最初からかなり必死に動いていました。まだ決定的に負けたわけではないのに、同じ空間に二人きりでいさせること自体を危険だと感じている時点で、琴音の中ではもう“恋の余裕”が消えかけているんですよね。
なず奈が現れてから、何をしても注目も好意も持っていかれると感じている琴音にとって、二人きりの時間はそのまま敗北につながるものに見えていたはずです。私はこの出だしから、琴音がいつもの「あざかわ無双」ではいられなくなっているのがよく分かりました。
廊下で繰り返す作戦シミュレーションが、もうかわいくて切ない
廊下でシミュレーションを繰り返しながらランチ乱入を狙う琴音の姿は、かなりコミカルなのに、その必死さが逆に切なかったです。琴音はもともと学生時代からモテ無双な人生を歩んできた女だから、本来ならこんなふうに泥くさい作戦を組まなくても勝てるはずだったんですよね。
でもなず奈という“史上最強のライバル”が現れたことで、初めて勝ち筋を計算しないと不安になるところまで追い込まれているわけです。私はこのシミュレーションの時点で、琴音の恋がもう遊びじゃなくなっていると感じました。
手作り弁当は、琴音の王道あざとさが全部乗った一手だった
手作り弁当で清水課長の胃袋をつかみにいく琴音の作戦は、ベタなのにかなり強い一手でした。しかも清水がそれを素直に喜び、「上手い」と反応してくれるので、琴音としては手応えを感じるのも当然だったと思います。
琴音のあざとさって、露骨で分かりやすいからこそ“明るくてかわいい”方向へ転びやすいところがあるので、この王道攻めは彼女らしさが一番出る場面でもありました。私はこの弁当作戦が、琴音の武器の分かりやすさと古典的な強さを一気に見せるシーンだったと思います。
清水の天然さが、琴音の期待をちょっとだけ本気にしてしまう
清水課長が弁当を素直に喜ぶところが、この回の厄介さをさらに強くしていました。イケメンでハイスペックで業績もトップなのに、好意にはかなり鈍い天然な一面を持つ人だから、優しさがそのまま恋愛感情なのかどうかがずっと読みにくいんですよね。
だから琴音は、ちょっとした反応にすぐ期待できるし、期待してしまうぶんだけなず奈の存在がもっと怖く見えるはずです。私は清水のこの“いい人すぎて答えをくれない”感じが、2話の三角関係を一番ややこしくしていると思いました。
ランチの場は、恋の勝負というより観察と牽制の時間だった
ランチの場面が面白いのは、琴音もなず奈もただ清水課長にアピールしているだけではなく、同時に相手の出方をずっと観察していることでした。だから二人の会話はかわいくても、空気の底ではずっと探り合いが続いています。
琴音が前のめりな王道あざかわで攻めるぶん、なず奈はそれを静かに受け止めつつ、別の土俵に引きずり込む余裕を見せていました。私はここで、恋のバトルがすでに“清水をめぐる勝負”から“どちらの鎧が強いか”の検証に変わっている気がしました。
なず奈の小食アピールは、計算が見えないぶん余計に強い
バッグから食べ物を取り出して「お腹いっぱいで」と言うなず奈の動きは、琴音の目から見れば完全に“小食でかよわい私アピール”だったはずです。でも、このアピールがいやらしいのは、露骨に狙っている感じがないからなんですよね。
琴音は努力して“かわいいワタシ”を演出するのに対して、なず奈はその演出を呼吸みたいにやってしまうので、見ている側にも強さの種類の違いが分かります。私はここで、琴音が抱いたイラッとした感情にかなり共感しました。
琴音の心の声は、悔しさのぶんだけ冴えていた
「もしかして小食でかよわい私アピール?」という琴音の心の声は、ただの悪口ではなく、相手の武器を見抜く観察眼でもありました。だから琴音は単純な負けヒロインじゃないし、なず奈のやり方がちゃんと分かっているのに、それでも押し返しきれない苦しさがあるんですよね。
相手の強さを理解できることと、その強さに勝てることはまったく別なので、2話の琴音はそこを痛感していた気がします。私はこの“分かっているのに負けそう”という感覚が、かなりリアルで好きでした。
三人ランチという結果が、琴音にとって一番中途半端に痛い
結果的にランチが“二人きり阻止”という形で三人になったのも、琴音にとってかなり中途半端でいやな着地だったと思います。完全に追い出されたわけではないから負けとも言い切れないし、でも一番欲しかった“自分だけの時間”も取れていないから勝った気もしないんですよね。
だからこそ、このランチは成功でも失敗でもなく、琴音にもっと焦りを残す形で終わってしまいます。私はこの中途半端さが2話の前半をすごくうまくしていたと思いました。
清水課長は二人の本気に気づかないまま優しい
このランチがさらに厄介なのは、清水課長本人が二人の本気にほとんど気づいていないまま、平等に優しいところです。それぞれのあざとさに釣られているのではなく、もともと人当たりがよくて無邪気だからこそ、どちらにも希望を持たせてしまうんですよね。
私はここで、清水が“取り合われる男”というより、“女たちのプライドを無自覚に燃やしてしまう男”に見えました。だから2話の戦いは、清水が勝負の中心にいるようでいて、実は彼だけちょっと外側にいる感じがします。
部署の重大ミスが、恋の勝負をいったん仕事の現場へ引き戻す
2話がただの恋愛合戦で終わらないのは、部署を揺るがす重大なミスが発覚して、琴音が仕事の場で一気に窮地へ立たされるからです。恋のライバルに負けそうなだけでもしんどいのに、そのうえ職場で責められる展開が重なると、琴音の“かわいさ”では逃げ切れない現実が急に前に出てくるんですよね。
ここで一気に空気が変わるので、2話はラブコメなのにちゃんと仕事ドラマとしても見応えが出ていました。私はこの転調があることで、琴音の焦りがより人間くさく見えるようになったと思います。
琴音は恋だけでなく、仕事でも足元をすくわれる
重大ミスの発覚で琴音が叱責される流れは、恋愛の焦りがそのまま仕事の隙になったようにも見えてかなり痛かったです。琴音はモテ無双で生きてきたぶん、自分のやり方に自信がある人ですが、職場の評価は“かわいさ”だけではどうにもならない場所でもあります。
だからここで仕事の失点が入ると、清水課長へ近づきたい気持ちさえ、急にみじめなものへ見えてしまうんですよね。私はこの場面で、琴音が恋の土俵から一気に現実へ落とされた感じがしました。
なず奈が「私の責任です」と前へ出る瞬間が強すぎる
窮地に立たされた琴音を前に、なず奈が教育係として「私の責任です」とかばう場面は、2話でいちばん印象が反転する瞬間でした。ここまで恋のライバルとして見ていた相手が、仕事の場では一番きれいに責任を引き受けるので、琴音はきっと感情の置き場を失ったはずです。
しかもそれがわざとらしい善人アピールではなく、本当に自然に出るからこそ余計に強いんですよね。私はここで、なず奈がただの“嫌な上級あざかわ女子”ではなくなったと思いました。
助けられた琴音は、感謝より先に苛立ってしまう
なず奈にかばわれた琴音が素直に感謝できないのは当然で、それより先に「頭、下げないでもらえますか?」という苛立ちが出るのがすごくリアルでした。自分のミスじゃないのに助けられたら、悔しさのほうが先に立つし、しかも相手が恋のライバルならなおさら素直になれないですよね。
だから琴音の反応は子どもっぽいというより、プライドが高い人がいちばん傷つく形で救われた時の正しい痛がり方に見えました。私はここで、琴音の“負けたくない”が仕事でも恋でも同じ熱量なんだと感じました。
「知っている。」が、なず奈をただの敵役から外してしまう
休憩室で琴音が食ってかかったあと、なず奈が短く「知っている。」と返す場面は、2話の核だったと思います。
あれだけ短い一言なのに、琴音の理不尽を理解していることも、自分のフォローが施しではなかったことも、全部がそこに入っているんですよね。私はこのセリフで、なず奈がライバルでありながら琴音の有能さも見ている人なんだと分かって、かなりぐっときました。
2話が単なる女同士の足の引っ張り合いで終わらないのは、この一言があまりにも強いからです。
休日出勤は“仕事の延長”を装った恋の延長戦になる
重大ミスの後始末としての休日出勤は、表向きは仕事なのに、琴音となず奈にとってはそのまま清水課長への接近チャンスでもありました。ここがこのドラマの面白いところで、恋愛と仕事がきれいに分かれていないからこそ、あざとさも能力も同じ戦場で試されてしまうんですよね。
だから休日出勤のパートは、ただのフォロー回ではなく、“誰が一番自然に清水の近くへ行けるか”の第二ラウンドにも見えました。私はこの仕事と恋のぐちゃっとした混ざり方がかなり好きです。
ピンチさえ恋のチャンスに変える琴音の執念
琴音がこのピンチを逆手に取って、休日出勤の中でも清水課長への接近を狙うところには、あざかわ女子としての執念がよく出ていました。普通ならミスで落ち込んで終わりそうなのに、ここで止まらず“どう近づくか”を考え続けるのが琴音らしいんですよね。
その根性はすごいし、同時にそこまでしないと不安なところまで追い込まれているのも分かるから、見ていてちょっと切なくなります。私は琴音が恋にも仕事にも真正面すぎるからこそ、負けそうな時の焦りも大きいのだと思いました。
なず奈は休日のオフィスでも、あざとさを知性に変えてくる
なず奈の強さは、かわいさを“空気の読み方”や“情報の使い方”まで含めて運用しているところにあると思います。後に分かるように、なず奈は清水のSNSを事前にチェックし、好きな映画監督まで把握しているので、休日出勤の会話でもただ媚びるのではなく“ちょうどいい共通点”を差し出せるんですよね。
琴音のあざとさが体当たり型だとしたら、なず奈は準備型で、そこに大人の怖さがあります。私はこの差が2話でかなりくっきり見えてきたと感じました。
清水の一言が、二人の関係を妙に近く見せてしまう
休日出勤の終盤で清水が「二人はいいペアになりそうだな」と言う場面は、2話の空気をかなり変えていました。それまで恋のライバルとして張り合っていた二人が、仕事では息を合わせているようにも見えてしまうからです。
しかも二人が同時に「はい」と返すことで、敵同士なのに一瞬だけ同じテンポに立つのがすごくおもしろいんですよね。私はここで、琴音となず奈の関係が“勝ち負けだけじゃない何か”に変わり始めた気がしました。
“いいペア”という言葉が、むしろ恋の勝負を複雑にする
清水の「いいペア」という何気ない評価は、二人にとってうれしいだけでは済まない言葉でもあったと思います。琴音からすれば、清水にもっと女として見てほしいのに、なず奈とセットで“相性がいい”と言われるのは複雑だし、なず奈にとってもそれは仕事上の評価なのか恋の距離なのかが曖昧です。
だからこの一言は、清水が無自覚なまま二人の距離を近づけも遠ざけもしている証拠に見えました。私は2話で一番厄介なのは、やっぱり清水の優しさの曖昧さだと思います。
2話の終わりで、なず奈は“勝つ女”以上の複雑さを見せる
2話のラストに向かうにつれて、なず奈はただ清水課長に近い女というだけでは説明できない人物になっていきます。元彼につきまとわれているらしいという話が出てきて、さらに彼女自身も多くを語らないまま、何かを抱えた顔でオフィスを出ていくからです。
恋のライバルとしては強くて完成されているのに、私生活には別の不安があると見えた瞬間、なず奈はかなり気になる女になりました。私はここで、2話が恋の勝敗ではなく“人間の奥行き”を出す回になったと思いました。
元彼につきまとわれているという情報が空気を変える
清水がさらっと「元カレにしつこく付きまとわれているらしいよ」と言う場面は、かなり爆弾でした。それまで余裕たっぷりに見えていたなず奈が、恋愛の外側では厄介な事情を抱えていると分かった瞬間、彼女のあざとさの見え方まで変わってくるんですよね。
強い女に見える人ほど、背後に弱い事情が見えた時の揺れ幅が大きいので、この情報はかなり効いていました。私は2話のなず奈に初めて“守られていない側”の顔が見えた気がしました。
なず奈は秘密を語らず、むしろ沈黙で印象を残す
なず奈がおしゃべりに事情を説明するのではなく、黙ったまま少し緊張した顔でビルを出ていくのがよかったです。そこで多くを語らないからこそ、本当に危ないのか、それとも恋の駆け引きに利用しているのかがまだ読めません。
2話の段階では真相が見えないままだからこそ、なず奈の“強さ”にも“計算高さ”にも別の意味が混ざってきます。私はこの含ませ方がすごくうまいと思いました。
琴音はここでも“か弱い私”を差し込んでくる
なず奈の元彼問題を聞いた直後に、琴音が「実は私も駅まで男の人につけられていて」と自分のか弱さを差し込むのが、あまりにも琴音らしかったです。こういうところが笑えるし、同時に“まだ勝負をやめない女”としての執念も見えます。
相手に暗い事情があると分かっても、一瞬でそれを自分のアピールへ転換してしまうのは、ある意味でかなりブレない強さなんですよね。私はこの場面で、琴音のあざとさが本当に呼吸みたいなものなんだと改めて感じました。
2話の終わりで、二人の関係は“単なる敵”ではなくなる
結局2話の面白さは、琴音となず奈が恋のライバルとしてぶつかり合いながら、仕事では助け合い、相手の奥にある事情まで少し見えてしまうところにあります。勝つか負けるかだけならもっと単純に楽しめるのに、このドラマはそこに“相手もまたただの嫌な女ではない”という面倒さを入れてくるんですよね。
だから見終わった時、清水課長をどっちが取るか以上に、この二人がこれからどんな関係になっていくのかのほうが気になってしまいます。私はそこがこの作品のかなり好きなところです。
ドラマ「あざとかわいいワタシが優勝」2話の伏線

2話はランチバトルや休日出勤の恋の駆け引きが目立つ回ですが、実際には今後のねじれへつながる伏線もかなり多かったです。特に大きいのは、なず奈が単なる上級ライバルでは終わらず、仕事の矜持や私生活の問題まで抱えた複雑な人物として見え始めたことでした。
恋の勝負として見ると琴音が押され気味の回なのに、人間関係として見ると二人の距離が妙に近づいたのがこの回の面白さなんですよね。私はここから先、清水をめぐる勝敗以上に、琴音となず奈の関係の変化が大きな見どころになっていく気がしています。
なず奈の内側にある秘密が、ただのライバル像を崩していく
2話で一番大きい伏線は、なず奈が“完璧に勝つ女”としてだけ描かれなかったことです。琴音をかばう「知っている。
」の一言も、元彼につきまとわれているらしいという情報も、なず奈の強さの裏に別の温度があると示していました。つまり今後のなず奈は、琴音の敵であると同時に、琴音にしか見えない部分を持つ女になっていく可能性が高いんですよね。
私はここが2話のかなり大きな分岐点だったと思います。
「知っている。」は、なず奈が琴音を“ちゃんと見ている”証拠だった
休憩室の短い会話は、今後の二人の関係をかなり大きく変える伏線に見えました。あの一言があるせいで、琴音はなず奈をただの嫌な先輩として切り捨てられなくなりますし、視聴者もなず奈を単純な敵として憎み切れません。
恋愛バトルの相手が、自分の有能さや悔しさまで理解していると分かったら、その相手はもうただの邪魔者じゃないんですよね。私はこの複雑さが、後の“連帯”にも十分つながっていく気がしました。
元彼問題は、なず奈の弱さにも計算高さにもつながり得る
なず奈の元彼がしつこく付きまとっているらしいという情報は、同情材料であると同時に、恋愛戦略の一部にもなり得る厄介な伏線です。実際、回収のされ方によっては、なず奈が本当に困っているのか、それとも清水の“放っておけない”気質を利用しているのか、どちらにも転びます。
だからこの情報は単なる不幸の追加ではなく、なず奈のあざとさの質を今後もっと複雑に見せるための仕込みにも見えるんですよね。私はこの曖昧さがかなりおもしろいと思いました。
SNSで清水の趣味を把握していたことが、なず奈の知的な怖さを補強する
なず奈が事前に清水のSNSを見て好きな映画監督まで押さえていたことは、ただ恋に積極的というより、相手の情報を“使う”人だと示す伏線でした。琴音のあざとさが体当たり型なら、なず奈は準備と観察で勝ちにくるタイプで、その差が今後もっと効いてくるはずです。
しかもこういう人は、恋の場面だけでなく仕事や人間関係の中でも一段先を読んで動けるので、琴音が苦戦するのも当然なんですよね。私は4話で新しいあざかわ女子・紗綾が現れることを思うと、この“知的なあざとさ”のラインはかなり重要になる気がしています。
琴音の“勝ち方”そのものが揺らぎ始めている
2話でもう一つ大きかったのは、琴音のあざとさが初めて通用し切らない感覚を本人が味わい始めたことです。手作り弁当も、か弱いアピールも、休日出勤での接近も、まったく効いていないわけではないのに、なず奈の前では“決定打”になりません。
学生時代からモテ無双だった琴音にとって、この“勝ち切れない感じ”はかなり大きな崩れの始まりだと思うんですよね。私は2話が、琴音の恋の戦いというより“優勝ルールの崩れ始め”を描く回に見えました。
琴音の王道あざかわは、通じるのに決め手にならない
弁当作戦が完全に失敗したわけではなく、清水に好印象を与えているぶんだけ、琴音は余計につらいはずです。まったく刺さらないなら戦い方を変えやすいのに、少しは効いているのに勝ち切れないとなると、自分の武器を捨てることもできないからです。
これって恋の話でありながら、自分の生き方が通用しなくなる怖さでもありますよね。私は2話の琴音が焦って見えるのは、この中途半端な手応えのせいだと思いました。
清水の天然さは、二人の女をどちらも本気にさせる装置になっている
清水課長がハイスペックで優しいのに天然で鈍い、という設定は、恋の行方よりずっと厄介な伏線です。はっきり誰かを選ばないまま優しくしてしまうからこそ、琴音もなず奈も自分の戦い方を過剰に磨いてしまいます。
しかもその優しさは悪意ではなく本物だから、怒るに怒れないんですよね。私は今後も、清水が直接バトルを動かすより、無自覚に火をつける役としてかなり効き続ける気がしています。
3話への流れで、琴音となず奈は“敵対”だけでは続かなくなる
3話では清水の誕生日プレゼントをめぐって二人が再び接近戦を仕掛ける一方、深夜の居酒屋で泥酔し、本音をぶつけ合う流れが示されています。つまり2話の「知っている。
」や“いいペア”の空気は、そのまま次の“敵なのに分かり合ってしまう”関係へつながっていくはずです。最初は恋敵として始まった二人が、やがて相手の痛いところも分かる存在になっていくなら、このドラマは単なる恋の取り合いでは終わらないんですよね。
私は2話がその入口としてかなりきれいに効いていると思いました。
ドラマ「あざとかわいいワタシが優勝」2話の見終わった後の感想&考察

2話を見終わっていちばん残るのは、琴音がなず奈に負けそうになっていることそのものより、“負けそうな自分”を初めて見せられてしまったことの痛さでした。恋愛バトルとしてはかなりポップなのに、その奥では「あざとかわいい」を武器にして生きてきた人のプライドがじわじわ削られています。
だから笑いながら見られるのに、あとから妙に苦く残るんですよね。私はこの後味があるから、この作品をただのコメディとしては見られません。
琴音は“嫌な女”なのに、なぜか見捨てにくい
琴音って、行動だけを見るとかなり分かりやすくあざといし、ライバルが現れた途端に焦りまくるので、普通ならもっと嫌われてもおかしくないと思うんです。でも私は2話を見ていて、琴音をただの嫌な女として突き放す気にはなれませんでした。
自分が勝てると思っていたルールが急に通じなくなった時、人ってあんなふうにみっともなくもなるよなと思ってしまうからです。琴音の痛さは、恋に必死な女の滑稽さというより、武器を失いかけた人の焦りとしてかなりリアルでした。
“かわいいワタシ”は、恋の武器であり生存戦略でもある
この作品の面白さは、琴音のあざとさを単なる小手先のテクニックとして描かないところだと思います。「私はかわいい。
それが武器」という前提で学生時代から生きてきた人にとって、その武器は恋のためだけではなく、自分を支える方法そのものでもあるんですよね。だからなず奈の登場でその効き目が怪しくなった瞬間、琴音は恋だけでなく自分の立ち位置まで揺らぎ始めます。
私はここがこのドラマの一番痛くて面白い部分だと感じました。
なず奈は“上位互換”だからこそ、ただ憎むだけでは済まない
なず奈が嫌な女で終わらないのは、琴音が頑張って作ってきた“あざかわ”を、もっと自然に、もっと知的に、もっと余裕を持って使ってくるからです。つまりなず奈はただの敵ではなく、琴音にとって“こうなりたかったかもしれない未来の自分”にも見えてしまうんですよね。
しかも2話では仕事でも人間性でも少しだけ上回る場面があるから、嫉妬と尊敬が混ざった厄介な感情が生まれていきます。私はこの上位互換感が、なず奈をただの悪役にしていない一番の理由だと思いました。
清水課長は“理想の男”というより、女たちを燃やす装置に見えてきた
2話の清水課長は本当に優しくて、イケメンで、天然で、たしかに狙いたくなる存在でした。でも見ているうちに、私は清水そのものより“清水にどう見られたいか”で揺れていく琴音となず奈のほうがどんどん気になってしまったんですよね。
つまり清水は恋のゴールというより、二人のプライドと演出力を競わせる舞台装置みたいにも見えてきます。私はこの見え方が出てきたことで、2話からこのドラマが一段おもしろくなった気がしています。
2話は“あざとさ”の勝ち負けではなく、人間関係の質が変わる回だった
2話をただの恋のバトル回として見ると、琴音が攻めて、なず奈が受け流して、最後にまたなず奈が少しリードした回にも見えます。でも私は、それ以上に大きかったのは、琴音となず奈の関係が“敵”から“無視できない相手”へ変わったことだと思っています。
かばわれて、腹が立って、それでも相手の事情が気になってしまう時点で、二人の関係はもう単純な取り合いじゃないんですよね。私は2話が、この作品を“女同士のバトル”から“女同士の相互理解を含んだ戦い”へ進めた回に見えました。
ライバルであり、理解者にもなり得る関係がいちばんおもしろい
恋敵って、本来なら分かりやすく憎んで終わるほうが楽です。でもこの作品はそこを単純にしないで、なず奈が琴音のミスじゃないと分かったうえで庇い、琴音もその一言の意味を無視できないように描いているから、二人の関係がすごく奥行きを持って見えるんですよね。
負けたくないのに、相手のことを少し認めてしまう、その状態が一番こじれるし、一番目が離せません。私は2話でそこまで踏み込んだのが本当にうまいと思いました。
“いいペア”という言葉が、今後の関係の核心になりそう
清水の「二人はいいペアになりそうだな」という一言は、恋愛の文脈ではちょっとズレているのに、作品全体の文脈ではかなり核心だった気がします。琴音となず奈は今は同じ男を狙うライバルですが、だからこそ似ている部分も、補い合う部分も見えやすいんですよね。
3話で二人が泥酔しながら本音をぶつけ合うと分かっている以上、2話のこの言葉はかなり先を見た伏線にも見えます。私はこの二人が恋敵のままで終わらないことを、2話の時点でかなり強く感じました。
2話がここまで刺さるのは、“かわいい”の裏に生き方が見えるからだと思う
結局2話がただ楽しいだけで終わらないのは、琴音となず奈のあざとさが、そのまま生き方や防御の仕方として見えてくるからだと思います。かわいく見せること、弱く見せること、情報を集めること、かばうこと、その全部が恋のテクニックであると同時に、自分を守る方法にもなっているんですよね。
だから見ている側も、どちらが正しいとも言い切れず、でもどちらも痛いほど分かってしまいます。私はこの複雑さがあるから、『あざとかわいいワタシが優勝』は思った以上にちゃんと人間のドラマなんだと感じました。
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