『東京P.D. 警視庁広報2係』第2話は、「犯人は分かっているのに、公表できない」という最悪の状況から始まります。
墨田西で起きた女性刺殺事件。捜査一課は、現職警察官・矢島和夫こそが真犯人だと確信している。それでも警察組織は、その事実を世に出せない。
なぜなら、問題は事件そのものよりも「発表した後に何が起きるか」だからです。
広報、監察、人事――それぞれの論理がぶつかり合う中で、真実は“正しい順番”を奪われていく。
第2話は、犯人探しの物語ではありません。
情報がどう歪められ、誰を守り、誰を切り捨てるのか。
その過程を、広報という立場から突きつけてくる、ひりつく一話でした。
「東京P.D. 警視庁広報2係」2話のあらすじ&ネタバレ

第2話は、捜査の正解が見えているのに「発表の正解」が別に用意されてしまう回です。
犯人を追う刑事の論理と、組織を守るために“世論の空気”を先に整える論理が真正面からぶつかります。事件そのものよりも、情報が人を追い詰め、組織を守り、そして崩す——その構造が、ひりつくほど具体的に描かれました。
「犯人は分かっている」でも公表できない…墨田西殺人事件の“ねじれ”から始まる
墨田西で起きた女性刺殺事件。捜査一課は、被害女性につきまとっていた墨田西署の警察官・矢島和夫を真犯人だと断定している。
ここまでは捜査として筋が通っているのに、現実はそこで終わらない。問題は「犯人が現職警察官」という一点で、警察組織のダメージが段違いになることだ。
そこで動くのが人事監察課長・橋本信。彼は不祥事を表に出したくない一心で、事件と直接関係のないホームレスの男・半田建造を“ストーカー殺人犯”に仕立て上げる方向へ舵を切る。ここで怖いのは、まだ裁判どころか捜査の途中なのに、組織内部では「落としどころ(=発表の筋書き)」が先に決まっていく点。
「逮捕しろ」より先に来る“締め切り”――橋本が突きつけたタイムリミット
警察は「半田に話を聞いている」と対外的に発表し、世論の視線を“矢島”から逸らし始める。
一方、捜査一課長の北川一は、起訴できる確実な証拠がないまま半田を逮捕に持ち込むことに抵抗する。刑事としては当然の判断だ。証拠が薄い逮捕は、後で必ず崩れる。
しかし橋本が求めているのは「証拠」ではなく「期限内の成果」だ。彼は捜査一課に苛立ち、翌朝9時までといったリミットを切って圧をかける。つまりこの回の戦いは、“真実に近づく戦い”と“締め切りに間に合わせる戦い”が同時進行になる。どちらが勝っても後味が悪い構図が、冒頭から仕込まれている。
夜の席で増幅する「風評」――被害者が二度殺される感覚
その夜、広報課は記者たちとの飲みの席に入る。広報の仕事は会見やリリースだけじゃなく、こういう“距離の取り方”まで含めて仕事になるのが生々しい。けれど今泉麟太郎は、その席で流れてくる記事や噂に耐えられなくなる。被害女性が金銭トラブルを起こしていたという風評が広がり、被害者側に落ち度があるような空気が作られていく。
今泉にとって、これは事件の“続き”だ。刺されたのは被害者の身体だが、傷つけられているのは被害者の人生そのもの。
ここで今泉が口にする「広報なら、せめて被害者が悪く言われたことの責任は取らないといけない」という感覚は、刑事の正義感とは別種の痛みとして刺さる。
止めようとする下地和哉、現実を見て「広報にできることは限られている」と言う熊崎心音。広報課の中にも温度差がある。でも今泉だけは、そこから逃げない。飲みの席を立つ彼の背中が、この回の“方向転換”の合図になっていた。
安藤×松永が組む瞬間――「腐ってはいけない」という覚悟
一方で、捜査の側でも動きがある。広報課2係長の安藤直司は、捜査一課理事官の松永重彦と、警察が“腐ってはいけない”という一点で意識を共有する。彼らは橋本の方針に正面から反抗できない立場にいながら、それでも真犯人・矢島を生きて確保する必要性を理解している。
安藤が見つめる写真(柴山の写真)が象徴的だ。
矢島と近かった警察官・柴山。矢島の行動を止められなかった、あるいは止める側に回れなかった“もう一人の当事者”。安藤と松永は北川に対し「柴山を取り調べよう」と提案し、矢島の所在を吐かせる道筋を作ろうとする。
ただし、これも橋本の許可がいる。
三人は橋本に掛け合い、「矢島の確保は急務だ」「もし矢島が事件を起こしたら、半田どころでは済まない」と説得する。橋本は渋々ながら条件付きで許可を出す。条件は“明日9時まで”。ここでも人命より、組織の都合が先に出る。
今泉の“別ルート捜査”――所轄の怠慢と、残るべき記録
今泉は広報課へ戻り、事件の状況を独自に調べ始める。しかし墨田西署は職務怠慢が横行し、報告書が極端に少ない。普通なら、ここで詰む。記録がなければ検証できない。
でも今泉は「報告書に残らなくても、別の場所に残る情報」を思い出す。広報課には“情報の宝庫”ともいえる記録がある。現場の捜査資料ではなく、通報や応対のログ、現場へ情報が流れていく前段の痕跡。今泉が掘り当てるのは、警察組織の“神経”みたいな部分だ。
ここで引っかかるのが、半田が持っていた地図。何気ない小道具が、捜査の入口になる。
さらに重要なのは「半田は不審者なのに通報されていない」という点で、墨田西署の届け出がゼロだったこと。怠慢が常態化しているからこそ、半田が“通報されずにそこにいた”可能性が生まれる。皮肉だけど、組織の穴が手がかりになった。
地図のマーキングが示すもの――二課(詐欺)を巻き込む発想
今泉がログを辿ることで、地図のマーキングが“振り込め詐欺の被害者宅”だったことに繋がっていく。
殺人事件の捜査に、なぜ詐欺被害宅の地図が出てくるのか。ここで今泉は「事件そのもの」ではなく、「半田という人物の背景」から崩しにいく。
そして彼は、捜査二課の同期・仙北谷開智を巻き込む。
橋本の管理下で動けない今泉にとって、二課の視点は“外部の力”でもあるし、半田を別件で固められる可能性でもある。捜査一課が封じられても、二課なら動ける領域がある。情報の縦割りを逆手に取る作戦だ。
半田の供述――「闇バイト」「悲鳴」「血の付いたナイフ」と、もう一人の警官
半田の取調室に踏み込む今泉と仙北谷。ここでの“誘導”がまた現実的でえぐい。半田に長く刑務所に入ってもらうため、別件の罪を上乗せできる——それは本人にとっても警察にとっても利害が一致する形になる。結果として半田は口を開く。
半田が語るのは、自分が闇バイトをしていたこと、そしてマーキングされた家の近くで悲鳴を聞き、現場を覗いたこと。
そこにいたのは血の付いたナイフを持つ人物(矢島)で、さらにしばらくして別の警官が来た——という流れだ。
半田の証言が生々しいのは、事件が「外から見ても異常な状態」だったことを示してしまう点。警察官が、血と凶器と怒りを抱えたまま立っている。そんな瞬間を民間人が目撃している時点で、もう隠蔽は綱渡りだ。
そして半田は、矢島が自殺しようとしたところを柴山が止めたこと、柴山が「本署には何もなかったと報告して逃げろ」と矢島に言っていたことまで目撃していたと語る。ここで“柴山=共犯ではないが加担者”という輪郭が一気に濃くなる。
熊崎の潜入――被害者の職場から拾う「矢島の匂い」
今泉が“記録”から攻める一方で、熊崎は“現場”から攻める。
被害者が働いていたカラオケ店に潜入し、周囲の証言を集める行動力が光る。広報課の人間が、ここまで踏み込むのかという驚きがある。
そこで熊崎が掴むのは、矢島が店の女性にプレゼントを渡していたという話、さらに「中古バイクを集めて修理し、転売していた」「倉庫を借りていた」という具体的な情報だ。これは“矢島の居場所”に繋がる生活臭のある手がかりで、刑事ドラマ的にはかなり強い。
広報が集めた情報が、捜査一課を動かす。まさにこの作品の骨格が、ここで見える。
柴山の取り調べ――「止めたかった」と「逃がした」が同時に成立する地獄
捜査一課は柴山を取り調べるが、柴山は引き伸ばし続け、有効な情報をなかなか出さない。
彼にとって矢島は、守りたい同期なのか、見捨てたい厄介者なのか、感情の整理がついていない。だから言葉も出てこない。
しかし熊崎が持ち帰った“倉庫”の情報、半田の証言、そして今泉の詰問が柴山を追い詰める。
柴山は「ストーカーをやめさせようとした」と言いながら、結果として矢島を逃がした。ここがこの回の核心の一つだと思う。人は「止めようとした」という一点で、自分を免罪しがちだ。でも結果が出てしまった以上、その言い訳は被害者には届かない。
さらに柴山は「橋本が守ってくれると言った」と縋る。つまり柴山は、法や正義ではなく、権力者の言葉で行動を決めてしまった。詰められた柴山がついに矢島の潜伏先を吐くことで、捜査が一気に進む。
矢島を追い詰めた先で起きた“最悪の結末”――拳銃自殺
矢島の潜伏先に踏み込み、ついに発見する捜査一課。
だが、あと一歩のところで矢島は自らの拳銃で自殺を図り、そのまま命を落とす(あるいは致命傷を負う)。真犯人を確保できないまま終わるのは、捜査として最悪だ。動機も、共犯の有無も、真相の全てが本人の死で霧散してしまう。
現場にはマスコミも駆けつける。今泉はその光景に憤り、広報なら世論を動かせるのではないか、と危うい発想に触れかける。
けれど安藤が制する。正義の怒りが「暴露」になった瞬間、今泉自身も組織に潰される。ここは主人公が“暴走しない”ことで、ドラマの芯がブレない。
それでも警視庁は“隠す”――そして松永が全てを公表する
矢島が自殺したことで、警視庁は「現職警察官が殺人を犯した事実」を隠したままマスコミ発表を進めようとする。
外向きの説明としては、半田(あるいは60代の男)をストーカー殺人犯として捜査している、という筋書きだ。記者たちは「大した収穫がない」と引き上げかける。
ここで空気をひっくり返すのが松永重彦。
彼はマスコミの前で、犯人は矢島であり現職警察官であること、60代男性(半田)は女性殺害と無関係であること、警察は最初から矢島が犯人と分かっていたこと、そして矢島が自殺したことまで公表する。隠蔽のために作られていた“物語”が、当事者の口で崩される瞬間だ。
記者たちが一斉に走り出す描写が痛快というより恐ろしい。真実の公表は正しい。だが公表された瞬間、警察組織は炎上し、誰かが責任を取らされる。松永がそれを分かった上で言ったのなら、相当な覚悟だ。
事件の後始末――トカゲの尻尾切りと、残る“根っこ”
橋本は警視総監・藤原剣治に詰められ、記者会見の場でも追い込まれる。
柴山は逮捕され、橋本や松永、墨田西署の署長らも左遷される。だが“誰が得をしたのか”で見れば、問題の根は残る。現場の誰かが切られて、組織の本体は生き残る。トカゲの尻尾切りに見える終わり方が、後味を重くする。
そして今泉に残るのは、真犯人を捕まえられなかった悔しさと、広報の手で“流れ”を変えられるかもしれないという危険な手応え。
その両方だ。第2話は事件解決のカタルシスではなく、「正しいことをしたのに、きれいに終わらない現実」を突きつけて幕を閉じる。
「東京P.D. 警視庁広報2係」2話の伏線

第2話は、事件の“決着”を描きながらも、シリーズ全体の火種をいくつも残しています。
ここから先の回で効いてきそうなポイントを、因果関係で整理しておきます(確定情報と推測は分けます)。
伏線①「半田が見た“もう一人の警官”」は誰で、何を背負うのか
半田の供述には、矢島とは別に“後から来た警官”の存在が出てくる。
ここが重要なのは、矢島の単独犯で終わらせない可能性があるからです。もし矢島が凶行に走った現場で、誰かが「逃げろ」と言っていたなら、事件は“殺人”だけでなく“隠蔽”の共犯関係に広がる。
柴山がその人物である線が濃い一方で、視聴者としては「本当に柴山だけか?」も残る。現場にいたのが柴山だけなら、橋本が柴山を守る動機も筋は通る。でも、上層の誰かがより深く関わっていたなら、ここは後でひっくり返るポイントになる。
伏線② 広報課の“記録”が、今後の事件でも最重要の武器になる
今泉が突破口にしたのは、捜査資料ではなく広報側に残る通報記録・ログだった。これはこのドラマの“勝ちパターン”が提示された瞬間でもある。捜査一課が証拠で固める前に、広報が「情報の穴」から真相に触れる。
つまり今後も、
- 所轄の不備(記録が残らない)
- でも別の場所には残る(広報・通信指令・記者クラブ)
この構造で事件が動く可能性が高い。今泉が広報にいる意味が、ここで“仕様”として固まりました。
伏線③ 熊崎心音の変化——「傍観」から「現場」へ踏み込んだ理由
熊崎は第2話で、被害者の職場に潜入して情報を取ってきた。彼女は通信指令本部出身で、組織のルールと怖さを理解しているタイプでもある。そんな彼女が自分で動いたのは、今泉の熱意に感化された側面が強い。
ただ、ここは成長の始まりであると同時に危うさの始まりでもある。広報が現場に踏み込み過ぎれば、必ずどこかで“越えてはいけない線”に触れる。熊崎が今後、どんな葛藤を背負わされるかはシリーズの見どころです。
伏線④ 松永重彦の「公表」は英雄か、組織にとっての異物か
松永はマスコミの前で全てを公表した。視聴者目線では痛快だが、組織目線では“処理しづらい人材”になる。実際、左遷という形の代償が示唆される。
ここが伏線になるのは、松永が今後も「正しいことを言う係」として機能するのか、それとも“見せしめ”として退場させられるのか、という分岐があるから。松永の処遇は、そのまま警察組織の体質を測る温度計になりそうです。
伏線⑤ 橋本信の権力の源泉——「一人の悪役」で終わらない気配
橋本は第2話で最も分かりやすい“悪役”として描かれる。ただ、彼一人でここまで強引なストーリーを押し通せるのか?という疑問も残る。橋本が逆ギレ会見のような振る舞いをしたとしても、組織のどこかが許していなければ成立しない。
つまり橋本は「象徴」で、背後にはもっと大きな“組織の論理”がある可能性が高い。ここを描けるかどうかで、このドラマが単なる勧善懲悪で終わらない作品になる。
2話時点の伏線チェック(未回収になりやすい箱)
ここは後から短文で追記できる“育つ箱”として残しておきます。
- 半田の地図マーキングの真意(詐欺/闇バイトと事件の接点はどこまで深い?)
- 矢島の「倉庫」にあったもの(バイク以外の証拠や、金の流れは?)
- 稲田裕司が感じた“違和感”は、どこで確信に変わる?
- 今泉が踏みかけた「世論操作」の誘惑は、次回以降も再燃する
- 安藤が抱える“未解決事件の過去”がいつ本筋に絡むか
「東京P.D. 警視庁広報2係」2話の感想&考察

第2話を見終わって一番残ったのは、「捜査の正解」と「発表の正解」がまったく別物として走り出す怖さでした。
刑事ドラマって、基本は証拠と追跡で勝ち筋が見える。でもこの作品は“広報”が主軸だから、勝ち筋が「真相」ではなく「世論の納得」に置き換わる。その置き換えが、ここまで露骨に描かれると胃が痛い。
第2話の肝は「人は事実より、ストーリーに納得する」という現実
橋本が作ろうとしたのは、半田を犯人にする“ストーリー”だった。証拠が薄いのに押し切るのは、事実よりも「世論が飲み込みやすい筋書き」を優先したからだと思う。
ホームレス(元暴力団員とされる男)を犯人にするほうが、現職警察官のストーカー殺人より説明が早い。ひどい話だけど、社会は往々にしてそういう“分かりやすい悪役”を欲しがる。
で、怖いのはそこにメディアが乗ってしまうこと。被害女性に落ち度があるような情報が流れ、誹謗中傷が拡散する。真犯人が誰か以前に、被害者が二次被害で削られていく。今泉が「責任を取らないと」と感じたのは、広報が“言葉の流通”を担っているからで、刑事の正義感とは違う方向から事件に刺さっていた。
今泉麟太郎は「暴露したい人」じゃなく「暴露を踏みとどまる人」になった
今泉がマスコミを嫌う理由は過去のトラウマにある、と示されている。だから彼は“記者に何か言いたい”衝動が強い。第2話の終盤、現場に群がるマスコミを前に、彼が一線を越えかけたのが本当にリアルだった。
でも彼は踏みとどまる。ここが主人公として強い。正義感だけで暴露してしまうと、ドラマはスカッとするかもしれないけど、作品のテーマ(広報が組織と世論の境界をどう歩くか)が崩れる。今泉は「言える」立場じゃないし、「言ったら終わる」立場でもある。
その制約の中で、別の武器(ログ、記録、二課)を使って真相へ近づく。第2話は、今泉の戦い方が“広報仕様”にアップデートされた回だったと思う。
熊崎心音の行動が、作品を一段面白くした
正直、広報メンバーが全員デスクワークだけだと、事件ものとしての手触りが薄くなる。そこで熊崎が潜入して証言を拾ってきたのが効いた。しかも彼女は「通信指令本部出身のしっかり者」で、ルールの怖さも理解しているタイプ。だからこそ、踏み込んだ行動に意味が出た。
今泉一人が燃えても、周りが冷めていたら物語は孤立する。
でも熊崎が動いたことで、広報課が“チーム”になり始める。ここはシリーズの伸びしろ。次回以降、広報の誰がどこまで踏み込むのか、踏み込み過ぎて壊れるのか、そのバランスが見たい。
松永重彦の「公表」はカッコいい。でも“正しい人が勝てない”現実も残る
松永が真実を公表した瞬間、見ている側としては息を吐けた。隠蔽の筋書きを、組織の人間が組織の言葉でぶっ壊すのは強い。
ただ、その後に残るのは「正しいことを言った人が得をするとは限らない」という現実だ。左遷や処分という形で、組織はバランスを取ろうとする。しかも最終的には“尻尾切り”で終わる。
これ、視聴後にモヤモヤが残るのが正解なんだと思う。スッキリさせないことで、警察組織の構造的な問題を視聴者に背負わせる。第2話は、痛快ではなく重厚だった。
リアリティの刺さり方が、いわゆる「警察ドラマ」と違う
放送後の反響としても「新しい警察ドラマ」「重厚だった」といった声が出ているのは納得で、実際に過去の実事件を想起させる描写があった、という触れられ方もされている。
でもこのドラマの独自性は、“事件を解決する快感”より、“組織が真実を扱う過程の歪さ”にフォーカスしている点だと思う。刑事が追うのは犯人だが、広報が追うのは「世論がどこに落ちるか」。この二軸が交差すると、正義の定義が揺れる。第2話は、その揺れを一番分かりやすく提示した回だった。
次回以降への期待:「実名公表」「情報の線引き」が本丸になりそう
第2話で描かれたのは、警察側が“隠す”ケースだった。次に来そうなのは、その逆——「どこまで公表するか」「誰の人権を守るか」という問題。広報は守る仕事でもあるから、出す・出さないの線引きが作品の心臓になる。
今泉が“暴露”を踏みとどまった経験は、次回以降の判断に必ず影響するはず。広報としての正しさと、刑事としての正しさ。そのどっちを選んでも、誰かが傷つく。だからこそ、このドラマは面白いし、見ていてしんどい。第2話はその「しんどさ」を真正面からやり切った回でした。
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