毎週火曜10時から放送の「ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」ですが、第1話すごい内容でしたね。。少しグロい映像もあったため、ダメな人も多かったのかな?と個人的には思います。

ドラマの内容としては今までにはない刑事(比奈子)であったため、とても印象的でした。刑事なのに、事件があって笑ってしまうのは少し不気味ですね・・。犯罪者のスイッチについてどんどんこれからも深くなり、なぜ興味をもったのかこれから、わかってくるのかなと思います。
第1話では話が一つ完結しまてしまったため、第2話では新たな事件が始まりますので、注目して観ていきましょう。宮原の自殺の件につながっていくでしょうか・・
ドラマ「ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」は2016年7月19日(火)の22時よりフジテレビ系で第2話のあらすじと感想を書いていきます。
※以後ネタバレ注意
ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子第2話の見どころ

「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」は、“人を殺す者と殺さない者の境界はどこにあるのか?”という疑問を追求する異色の刑事ドラマです。
主人公・藤堂比奈子(波瑠)は、新人刑事ながら驚異的な記憶力と洞察力を持ち、過去の未解決事件や犯罪者データをすべて頭に叩き込んでいます。その一見明るく真面目な姿の裏には、殺人者の“スイッチ”を知りたいという異常な好奇心が潜んでおり、視聴者に強烈な印象を与えます。
そんな本作の魅力をさらに掘り下げると、「異常犯罪」というテーマを際立たせる事件描写、犯人の心理をえぐる人間ドラマ、そしてキャラクター同士の対比に見どころがあります。
常軌を逸した猟奇事件の数々
本作の大きな見どころは、毎回描かれる衝撃的な異常犯罪事件です。第1話では被害者の下半身切断や警察官の同僚殺害など、視聴者の度肝を抜くショッキングな展開が描かれました。続く第2話以降も、常識を超えた犯行手口とその背後にある歪んだ心理が暴かれ、物語に強烈なサスペンス性を与えています。
ただし単なる残酷描写に終わらないのが本作の特徴です。犯人が人を殺すに至った“スイッチ”の背景には、幼少期の虐待や深い心の傷といった要素が丁寧に描かれています。比奈子はそこに異常な興味を示し、視聴者も彼女と共に「人はなぜ殺人者になるのか?」という根源的な問いを突き付けられるのです。
犯人心理に迫る人間ドラマ
「ON」の魅力は、犯人の歪んだ心理に光を当てる点にもあります。事件が解決するたびに、加害者がなぜその道を選んだのかが浮かび上がり、単なる“悪人”ではなく、人間の闇を抱えた存在として描かれます。そこにこそ比奈子が惹かれてしまう危うさがあり、視聴者もまた「自分ならどうだったのか」と考えずにはいられません。
恐怖と背筋の寒さを与えつつも、人間性を深く掘り下げるストーリーは、従来の刑事ドラマとは一線を画すものとなっています。
キャラクターの対比が生む緊張感
比奈子の異常さを引き立てるのが、彼女を取り巻くキャラクターたちです。先輩刑事・東海林泰久(横山裕)は「犯人は絶対に許さない」という強烈な正義感を持ち、必要とあれば違法すれすれの手段にも手を染める激情型の刑事。一方で、精神科医・中島保(林遣都)は冷静に犯罪心理を分析し、科学的にプロファイリングを行う知性派です。
感情を爆発させる東海林、冷静に心理を読み解く中島、そして異常な好奇心を抱える比奈子――この三者の対比が物語の大きな軸となります。東海林と中島が比奈子を現実へ引き戻すのか、それともさらなる闇へと導くのか。その構図がドラマに緊張感と深みを与えています。
主演・波瑠の怪演と緊迫のストーリー
主演の波瑠にとって初の刑事役である藤堂比奈子は、彼女の演技力が存分に発揮された役どころです。明るさと闇を併せ持つ比奈子を怪演し、視聴者に不安と興味を同時に抱かせます。さらに横山裕演じる東海林との激しいやり取りや、林遣都演じる中島の知的な存在感も物語を盛り上げています。
原作は内藤了氏の小説シリーズであり、ホラー小説大賞の読者賞を受賞した経歴を持つだけに、ドラマ版もホラーテイスト漂う緊迫感と独自の世界観を展開。スリリングで濃密なサスペンスを味わえる作品に仕上がっています。
ON異常犯罪捜査官(ドラマ)第2話のあらすじ/ネタバレ

空き地に遺体が2体発見された。遺体の解剖の結果、この2体は兄弟であることと、殺害されてから凍らされたことが判明。警察は遺体の身元を割り出すために冷凍庫の足取りを調査する。
その頃、東京留置所では一人の死刑囚が変死。帝都大学医学部で監察医である石上妙子(いしがみたえこ)(演:原田美枝子)によると、大友(おおとも)(演:三浦貴大)と同じケースである。大友は藤堂比奈子(とうどう ひなこ)(演:波留)の同期・鈴木仁美(篠田麻里子)巡査を殺害した犯人であり、逮捕された後に留置所で自ら頭を割り自殺してしまった。
比奈子は検死のために拘置所に向かった妙子と同行。そこでハヤサカメンタルクリニックの中島保(なかじまたもつ)(演:林遣都)と再会する。中島は比奈子が大友の事件について、何かのスイッチのような”ある種の衝動”だと決めつけたことを指摘。「犯罪者の心理は一筋縄で解き明かせるものではない」と比奈子の考え方に苦言を呈する。
やがて、冷凍庫遺体遺棄事件を追っていた厚田巌夫(あつたいわお)(演:渡部篤郎)は冷凍設備のある一件の商店に絞り込みに成功する。しかし、現場に向かった比奈子と東海林泰久(しょうじやすひさ)(演:横山裕)は愕然とする。3ヶ月前に閉店したその店はもぬけの殻であった。そこに住んでいるはずの父親と3人の子供もいない。
ところが、裏庭にいくと今も動いている大型の冷凍庫を見つける。そこを開けるとテーブルセットの前に座っている老人と女性の遺体があった。遺体は霜川幸三(しもかわこうぞう)(演:螢雪次朗)と長女の由美(演:赤間麻里子)で、先日見つかった、空き地にあった冷凍遺体は長男と次男と判明。子供達身体にはいいずれも古い虐待の傷があり、父親は死後2年間、冷凍庫に保存されていたことがわかった。
そんな中、比奈子に今回の事件をプロファイリングしたメールが、中島よりメールが送られてくる。比奈子と東海林は一緒に行動していたため、比奈子は東海林にメールを共有する。東海林は犯人像が書かれらメールを読み、霜川家について情報家にお金を払い、独自に犯人の潜伏先を調べあげた。
比奈子は東海林を付けていたため、二人で潜伏先と見られる自宅へ潜入。東海林は二階、比奈子は一階と自宅を調べることに。二階にいった東海林は男にスタンガンで襲われ、その後に、一階へきて、比奈子の前に現れる。自らをケンジ(演:間宮祥太朗)と名乗る。ケンジは、父・幸三を冷凍庫に入れたのは、本人の願いであったと打ち明け、家族がバラバラにならないように、兄や姉も凍らせ、愛するみんなで暮らするもりだったと話す。
事前に妙子より司法解剖の結果、由美には帝王切開の手術痕があることを掴んでいた比奈子は、ケンジが幸三が娘の由美に産ませた子供だったことを見破る。さらに、ケンジが本当に愛して欲しかったのは幸三と由美だけだと指摘する。
ケンジは出生届も出されず、由美からも拒絶されたケンジは家族を凍らせることで理想の家族を完成させる予定であった。しかし、警察に遺体を回収されたことから、新たに家族を作ることを決意。比奈子に水をかけ、液体窒素で凍らせようとする。次の瞬間、東海林が駆けつけ、比奈子の制止も聞かずにケンジをなんども殴り続ける。そして、逮捕する。
一方で比奈子は殴り続ける東海林を見て、腕に大きな傷跡があることが気づく。厚田によると、5年前、妹を変質者に殺された東海林は単独で犯人を追いかけ、相手に切りつけられたものだという。これ以後東海林は出世コースから外れ、アウトローな捜査を単独で行うようになった。
数日後、比奈子はメールのお礼をするために、中島の元を訪れる。すると、中島は比奈子の笑顔は意図的に作ったものだと見破る。さらに、「どうして、殺人犯にそれほど興味を抱いているのか」と尋ねる。比奈子は「自分を知りたいからです」と答え、カバンの中へ手をやる。そして、比奈子の手にはナイフが握られていた。
「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」第2話の感想&考察

第2話では、一家全員が冷凍遺体で発見されるという衝撃的な事件が描かれました。前回以上に異常性が際立ち、常識を超えた猟奇犯罪に視聴者も息を呑む展開です。
真相が明かされると、それは凄惨でありながらも悲しみに満ちた人間ドラマでした。ここからは、犯人像や動機、そして東海林・中島との対比を中心に考察していきます。
犯人はケンジ…歪んだ家族愛が生んだ悲劇
第2話の犯人は黒いフード姿の青年・ケンジ(間宮祥太朗)。彼は父親・霜川幸三と長女・由美の間に生まれた“隠れ子”で、戸籍を持たず「存在しない子供」として育てられてきました。孤独と愛情への渇望が蓄積した彼は、父の狂気的な言葉に縋り、家族全員を冷凍するという猟奇的な犯行に走ります。
ケンジの動機は歪んだ家族愛でした。凍らせた遺体を団欒のように並べ、理想の家族を再現しようとした姿は哀れでありながらも恐ろしく、彼の孤独の深さを物語っていました。
ラストで比奈子に「よかったですね」と告げられた場面は、常人には理解しがたい衝撃的な一言。犯人の心情を突き、スイッチを試すような比奈子の異常さが際立った瞬間でした。
東海林と中島の対比が浮き彫りにする“正義”と“異常”
第2話では、比奈子を取り巻く東海林と中島という対照的な二人の存在が鮮明になりました。
激情型の東海林(横山裕)は、犯人に対して憎しみをむき出しにし、時には暴力に訴えるほどの正義漢です。妹を殺された過去を持つ彼は、正義ゆえに暴走しかねない危うさを抱えています。一方の中島(林遣都)は冷静な精神科医として比奈子に寄り添い、心理面から事件を分析。犯人像を的確に言い当てる知性派でありながら、比奈子の闇に理解を示す“危険な共感者”でもあります。
この二人の対比は、比奈子が正義と異常の間で揺れる姿を一層際立たせました。激情で彼女を現実に引き戻す東海林と、知性で闇に踏み込ませる中島――比奈子の心をめぐる拮抗構図が今後の物語を大きく動かしていきそうです。
第2話で見えた人間の闇と比奈子の危うさ
冷凍遺体事件を通じて浮かび上がったのは、人間の愛情と狂気が紙一重であるという事実でした。ケンジは愛を求めるあまり怪物となり、比奈子自身もまた“異常”と“正常”の境界線に立つ存在として描かれます。ラストで携帯ナイフを握る姿は、彼女自身がいつかスイッチを入れてしまうのではという不穏さを漂わせました。
第2話は、猟奇的な事件描写と共にキャラクターの内面を深く掘り下げた回でした。東海林の熱い正義、中島の冷静な観察、そして比奈子の危うい探究心――三者が交錯する中で物語はますます緊迫感を増しています。次回以降、どんな“スイッチ”が描かれるのか、期待は高まるばかりです。
関連記事






コメント