注目の月9ドラマ「好きな人がいること」ですが、第3話も波乱の展開でしたね。菜々緒さん演じる楓の悪女っぷりがまたしてもすごいですよね。まだ、諦めず桐谷美玲さん演じる美咲に悪さをするのではないでしょうか。

また、柴崎家の家庭事情についてもどんどんわからないこともでてきますね。兄弟は本当は血がつながっているのか?などもあるのではないでしょうか。
今クールの注目恋愛物ドラマである「好きな人がいること」の第4話(8月1日放送)のあらすじと感想を紹介したいと思います。
※以後ネタバレ注意
好きな人がいること4話のあらすじ&ネタバレ

朝の釣りと三兄弟の胸の内
第4話は、夏の爽やかな朝から始まる。
櫻井美咲(桐谷美玲)がリビングに降りると誰もおらず、テーブルには「釣りに行ってくる」と書かれた柴崎千秋(三浦翔平)のメモだけが残されていた。
兄の千秋は次男・夏向(山﨑賢人)と三男・冬真(野村周平)を連れて釣りに出かけ、竿を垂れながらも冬真は先日出会った謎の女性・西島愛海(飯豊まりえ)の話ばかりしている。千秋は冬真の彼女・風花との関係を尋ねるが、冬真は「可愛いから付き合っているだけ」と悪びれずに答え、兄を呆れさせる。
一方、冬真が「美咲のことどう思ってる?」と逆に問い返すと、千秋は「真剣に考えている」と答えるが、黙って聞いていた夏向の本心は誰にもわからない。
楓の宣戦布告と柴崎家の秘密
レストラン「Sea Sons」の開店準備をしている美咲のもとへ、高月楓(菜々緒)が突然現れる。
楓は「千秋への気持ちは譲らない」と宣戦布告し、その足で夏向にも「兄貴と別れた後、あんたが本当はどこで何をしていたか知っている。これ以上兄貴に近づくな」と不穏な言葉を残して立ち去る。
その頃、千秋は飲食業界のカリスマ・東村了(吉田鋼太郎)から呼び出され、柴崎家の戸籍謄本を突きつけられる。東村は弟たちが知らない家族の秘密を握っており、「系列に入らなければ暴露する」と脅迫。柴崎家には血のつながりに関する重大な秘密があることが示唆され、千秋は動揺する。
恋のBBQ大会と揺れる三角関係
美咲は後輩・石川若葉に電話し、楓に恋のライバル宣言をしてしまったことを相談。
若葉は「花火大会で告白しろ」と背中を押し、タイミングを見計らう美咲は早速千秋を誘おうとするが、なかなか言い出せない。そんな中、サーフショップ「LEG END」の店主・日村信之と奥田実果子が「Sea Sons」のメンバーを山のバーベキューに誘い、「普段言えないことを言える場だ」と助言する。美咲はキャンプで千秋に花火大会の誘いをすることを決意し、参加を決める。
キャンプ場では美咲と夏向が料理の準備を進める中、千秋が美咲を釣りに誘う。ボートの上で二人きりになった美咲は緊張しながらも花火大会の誘いを切り出そうとするが、千秋から「夏が終わってもSea Sonsのパティシエにならないか」と提案される。
美咲はパティシエとして認めてもらえた喜びに胸を躍らせるものの、肝心の告白は日村の大声に邪魔される。しかも、日村が連れてきたのは楓であり、彼は楓の頼みで千秋と二人きりにさせようとしていた。
一方、冬真は恋人の二宮風花とハンモックを作りながら花火大会の話をしていたが、その日は風花の調理師学校の試験日だと知らされる。やる気のない冬真に風花は憤慨し、冬真が「付き合った理由は顔が可愛いからだけ」と口を滑らせたため、風花は怒って帰ってしまう。これは彼女を軽視したわけではなく、劣等感から投げやりになった冬真の不器用さを表していた。
楓の嘘と美咲の失望
楓と千秋が二人きりになると、楓は留学中も千秋を想っていたと告げる。
だが千秋は「ボストンになんて行ってないだろ?六本木のクラブで働いていたのを見た人がいる」と嘘を暴き、完全に信用を失ったことを伝える。楓は「美咲のことが好きなの?」と尋ねるが、千秋は「大切に思っている。Sea Sonsのスタッフとして」と答える。
この会話を偶然聞いてしまった美咲は、千秋の気持ちが仕事上のものに過ぎないと知り、ショックを受ける。その場面を夏向も目撃しており、無言で美咲の苦しみを受け止める。
花火大会の約束と夏向の不器用な優しさ
キャンプから戻り、美咲は悩んだ末に「Sea Sons」で働き続ける決意を伝える。千秋はその申し出を喜び、新作ケーキを食べながらワインを飲む。
お酒の勢いで美咲が「花火行きたい」と漏らすと、千秋は笑って「行こうよ」と応じてくれた。花火大会への約束は恋の進展かと思われたが、帰宅した美咲が夏向に報告すると、彼は「行くな。行くな花火大会」と強い口調で制止する。料理人としてのプライドが強く、普段は無口な夏向がここまで感情を表に出すのは異例であり、彼の複雑な心境が滲むシーンだった。
その頃、愛海は冬真を待ち伏せして兄・拓海を探していることを打ち明け、夏向も「手伝うよ。お兄さんを探す」と協力を申し出る。柴崎家に隠された秘密と愛海の真意がどう関わるのか、次回への大きな伏線となる。
好きな人がいること4話の感想&考察

楓の嘘と裏切りの意味
今回最も印象的だったのは、楓の「ボストン留学」が嘘だったと明かされる場面だ。
かつてはモデルとして活躍し自由奔放に見えた彼女だが、実際は夢に挫折し、自信を失いながらも千秋のそばにいたかったのだと思う。
彼女が美咲にペアブレスレットを渡したり、夏向に「近づくな」と忠告したのも、好きな人を失う恐怖から出た行動だったのだろう。しかし嘘を重ねて信頼を失った代償は大きく、千秋から「信用できない」と突き放される姿には切なさと自業自得の両方があった。
美咲の成長と正直な恋心
美咲は第3話で楓に宣戦布告したものの、今回も彼女の存在に振り回される。千秋に本心で必要とされていないと知り落ち込むが、それでもパティシエとして成長したいと「Sea Sons」に残ることを決意。
恋をしながらも仕事に向き合う姿勢は、若い女性ならではの迷いと強さを描いており、共感を誘う。千秋への想いと夏向への微かな感情の間で揺れながら、自分の気持ちに正直に生きようとする美咲の姿が印象的だった。
夏向の嫉妬と優しさ
普段クールな夏向が珍しく感情を露わにした「行くな、花火大会」の一言は、視聴者の心を大きく揺さぶった。
第3話では美咲に「気持ちに嘘をつくな」と諭した彼が、今度は自分の気持ちを抑えきれずに引き止めようとする。これは単なる嫉妬ではなく、千秋への恋心に傷ついた美咲を守りたいという優しさの裏返しだ。
夏向の不器用な告白ともいえるこの場面には、胸が締めつけられるほどの切なさがあった。彼の優しさに気づかない美咲が、花火大会へ行ってしまうのか。それとも夏向を選ぶのか——次回への期待が高まる。
冬真の幼さと愛海の謎
冬真は風花に対して「顔が可愛いから付き合った」と言い放ち、彼女を傷つけてしまう。これは本心ではなく、兄たちと比べられる劣等感と将来への迷いから出た暴言だろう。
風花に去られた冬真は愛海に惹かれ、彼女の「兄を探している」という話に肩入れしていくが、その真意はまだ不透明。愛海が探す「拓海」が柴崎家の秘密とどう結びつくのか、そして冬真が再び料理人として歩き出せるのか、今後の展開に注目が集まる。
柴崎家の秘密と今後への伏線
東村が突きつけた戸籍謄本には、千秋が知られたくない秘密が記されている。
弟たちには隠してきた出生の真実や継母の存在など、複数の憶測が浮かぶ。愛海が探す「拓海」もこの秘密に関わっている可能性が高く、恋愛ドラマの中にサスペンス要素が加わり始めた。
胸キュンだけでなく家族ドラマとしての深みも生まれ、物語は新たなステージへと進みつつある。
総評——誰も報われない夜の美しさ
第4話はバーベキューという明るい舞台で、誰一人として得をしない結果に終わった。
冬真は風花と別れ、千秋と楓は完全に決裂、美咲は千秋に恋愛対象として見られていないことを知り、夏向は美咲を失う不安に苛まれる。それでも、登場人物それぞれが自分の気持ちと真剣に向き合う姿勢が描かれ、夏の青空のように切なくも清々しい余韻を残した。
特に夏向の「行くな」という台詞は、不器用ながらも心が溢れた瞬間。恋の痛みと優しさが共存する第4話は、“誰も報われない夜”の美しさを静かに刻んだ回だった。
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