ドラマ『リバース』のキャストを調べると、まず気になるのは「誰がどの役を演じていたのか」という基本情報だと思います。藤原竜也さん、戸田恵梨香さん、玉森裕太さん、小池徹平さん、市原隼人さん、三浦貴大さん、門脇麦さんなど、今見返してもかなり豪華な顔ぶれがそろった作品です。
その中でも、物語の中心にいるのが小池徹平さん演じる広沢由樹です。広沢は第1話時点ですでに亡くなっている人物ですが、深瀬和久の親友であり、越智美穂子の過去ともつながり、10年前の事故の真相そのものを動かしていく存在でもあります。
『リバース』はキャストの豪華さだけでなく、それぞれの人物が抱える罪悪感や沈黙が、広沢由樹の死をめぐって少しずつ反転していくドラマです。
この記事では、ドラマ『リバース』のキャスト一覧、小池徹平さんが演じた広沢由樹の役柄、主要人物との関係性、広沢の死の真相、小池徹平さんのプロフィールや出演作まで、ネタバレありで詳しく紹介します。
ドラマ『リバース』のキャスト一覧

『リバース』は、2017年にTBS系「金曜ドラマ」枠で放送された湊かなえさん原作のヒューマンミステリーです。主演は藤原竜也さんで、主人公・深瀬和久を中心に、10年前に亡くなった親友・広沢由樹の死の真相が描かれます。主要キャストには、戸田恵梨香さん、玉森裕太さん、小池徹平さん、三浦貴大さん、門脇麦さん、市原隼人さん、YOUさん、片平なぎささん、武田鉄矢さんらが並んでいます。
『リバース』主要キャスト早見表
| 登場人物 | キャスト | 物語上の役割 |
|---|---|---|
| 深瀬和久 | 藤原竜也 | 10年前に親友・広沢を失った主人公。告発文をきっかけに過去と向き合う。 |
| 越智美穂子 | 戸田恵梨香 | 深瀬の恋人。物語後半で広沢の過去と深くつながる人物として浮かび上がる。 |
| 浅見康介 | 玉森裕太 | 深瀬の大学時代のゼミ仲間。現在は高校教師で、広沢の死に責任を感じている。 |
| 広沢由樹 | 小池徹平 | 深瀬のたった一人の親友。10年前の事故で亡くなった、物語最大のキーパーソン。 |
| 村井隆明 | 三浦貴大 | 政治家の父を持つ秘書。10年前の旅行で広沢が迎えに向かった人物。 |
| 谷原康生 | 市原隼人 | ゼミ仲間のリーダー的存在。明るく見えるが、現在は仕事や家庭に悩みを抱える。 |
| 谷原明日香 | 門脇麦 | 村井の妹で谷原の妻。かつて広沢に思いを寄せていた人物。 |
| 小笠原俊雄 | 武田鉄矢 | 広沢の失踪事件を担当した元刑事。現在も真相を追い続ける。 |
| 広沢昌子 | 片平なぎさ | 広沢の母。息子の死を事故として受け入れきれずにいる。 |
| 乾恭子 | YOU | クローバーコーヒーの店主の妻。深瀬と美穂子を見守る存在。 |
『リバース』のキャストは、ただ豪華なだけではありません。深瀬の弱さ、美穂子の復讐、浅見の正しさ、村井の保身、谷原の見栄、そして広沢の死を受け入れられない遺族の痛みが、それぞれの俳優の演技によって丁寧に立ち上がっています。
小池徹平が演じた広沢由樹はどんな役?

『リバース』で小池徹平さんが演じた広沢由樹は、物語の中で最も重要な人物の一人です。広沢はすでに亡くなっているため、現在の時間軸で積極的に行動する人物ではありません。それでも、広沢の死がなければ告発文も、美穂子の復讐も、深瀬たちの贖罪も始まりません。
広沢由樹は、死者でありながら『リバース』のすべての人物を動かしている中心人物です。
広沢由樹は深瀬和久のたった一人の親友
広沢由樹は、深瀬和久にとって人生で初めてできた親友です。深瀬は学生時代から自分に自信がなく、周囲にうまくなじめない人物でした。そんな深瀬に対して、広沢は無理に変えようとせず、自然にそばにいてくれる存在でした。
深瀬にとって広沢は、自分を肯定してくれた人です。だからこそ、広沢の死はただの友人の死ではありません。深瀬の中では、自分が唯一持っていた大切なつながりを失った出来事として残っています。
小池徹平さんの広沢には、押しつけがましくない優しさがあります。深瀬を救う存在でありながら、必要以上に“いい人”として演じすぎない。その柔らかさが、広沢という人物のリアリティを支えています。
10年前のスノボ旅行で行方不明になった重要人物
広沢は、10年前のゼミ仲間とのスノーボード旅行中に行方不明になります。村井を迎えに行くため、吹雪の中で一人車を出した広沢は、そのまま戻りませんでした。
半年後、広沢は崖の下から遺体で発見され、事故として処理されます。しかし深瀬たちには、飲酒や当時の状況について語らなかった秘密がありました。その沈黙が、10年後に「深瀬和久は人殺しだ」という告発文として戻ってきます。
広沢の行方不明は、単なる過去の事故ではありません。深瀬たちの人生にずっと残り続けた傷であり、物語全体の出発点です。
事故死として処理された広沢の死が物語を動かす
広沢の死は、当時は事故として処理されました。しかし、小笠原は事件性を疑い続け、広沢の母・昌子も息子の死を完全には受け入れられません。つまり、広沢の死は表向きには終わっていても、関係者の心の中では終わっていなかったのです。
第1話で告発文が届いたことで、深瀬たちは再び広沢の死と向き合うことになります。谷原、浅見、村井にも告発文が届き、10年前に秘密を共有した仲間たちの現在が壊れ始めます。
広沢は亡くなっているため、自分の言葉で真相を語ることができません。その代わり、深瀬たちが思い出し、美穂子が怒り、小笠原が追い、昌子が悲しむことで、広沢という人物が少しずつ浮かび上がっていきます。
調べるほど“知らない顔”が見えてくるキャラクター
深瀬は、広沢のことを自分と同じような地味なタイプの親友だと思っていました。しかし広沢の死を調べていく中で、深瀬の知らなかった広沢の顔が次々と現れます。地元での友人関係、家族との関係、恋人の存在。深瀬が知っていた広沢は、広沢の一部でしかありませんでした。
ここが『リバース』の大きなポイントです。人は大切な人のことを分かっているつもりでも、すべてを知っているわけではありません。深瀬は広沢を親友だと思っていたからこそ、知らない顔が見えてくるたびに傷つきます。
小池徹平さんの広沢は、優しそうで分かりやすい人物に見えながら、最後までどこか余白があります。その余白があるから、広沢は「理想の親友」ではなく、「誰も完全には理解できなかった一人の人間」として残ります。
広沢由樹と主要人物の関係性

広沢由樹は、深瀬の親友であると同時に、美穂子の過去、浅見たちの罪悪感、遺族の喪失をつなぐ人物です。『リバース』の人間関係を整理すると、広沢がどれほど大きな存在だったのかが分かります。
深瀬和久にとって広沢は初めて自分を肯定してくれた親友
深瀬にとって広沢は、ただ仲が良かった友人ではありません。自分に価値がないと思っていた深瀬が、初めて「この人となら一緒にいられる」と思えた相手です。
広沢は深瀬を特別扱いするわけでも、無理に励ますわけでもありません。ただ自然に隣にいてくれる。その距離感が、深瀬にとっては救いでした。
だから深瀬は、広沢の死を忘れられません。さらに最終回に向けて、自分の善意が広沢の死に関わったかもしれないと知ることで、深瀬の罪悪感は決定的なものになります。
越智美穂子と広沢由樹の関係は後半の大きな鍵になる
美穂子は、深瀬の恋人として登場します。しかし物語後半で、彼女が広沢の元恋人だったことが明らかになります。この事実によって、深瀬と美穂子の関係は大きく反転します。
深瀬にとって美穂子は、現在の自分を受け入れてくれた女性でした。しかし美穂子にとって深瀬は、広沢の死に関わった可能性のある人物でもあります。恋愛として始まったように見えた関係は、実は復讐と真相追及の入口でもありました。
ただ、美穂子の気持ちをすべて嘘と決めつけることはできません。広沢を失った悲しみから復讐に動いた彼女が、深瀬と過ごす中で本当に揺れていく。そこに『リバース』らしい苦さがあります。
浅見・谷原・村井は広沢の死に沈黙を抱えるゼミ仲間
浅見、谷原、村井は、深瀬と同じく10年前の旅行に関わったゼミ仲間です。彼らはそれぞれ別の人生を歩んでいますが、広沢の死に関する沈黙を共有しています。
浅見は教師として正しさを求めながら、過去に真実を語れなかった矛盾を抱えています。谷原は明るさの裏に挫折を隠し、村井は父や家の体面に縛られています。広沢の死は、3人の現在の弱さや保身を浮かび上がらせます。
重要なのは、誰か一人だけが悪いわけではないことです。『リバース』では、全員が少しずつ目を逸らし、少しずつ沈黙したことが、10年後まで罪悪感として残り続けます。
広沢の両親は息子の死を受け入れきれない遺族として描かれる
広沢の母・昌子と父・忠司は、息子を失ったことで人生を大きく変えられた遺族です。特に昌子は、広沢の死を事故として簡単には受け入れられず、深瀬たちの前に大きな痛みとして立ちはだかります。
深瀬たちがどれほど罪悪感を抱えていても、遺族の痛みはまた別の重さを持っています。広沢の両親の存在があることで、『リバース』は犯人探しだけのドラマではなくなります。
真相を知ることは、必ずしも遺族を救うわけではありません。それでも真実を曖昧にしないことが必要になる。その難しさを背負っているのが、広沢の両親です。
広沢由樹の死の真相をネタバレ解説

ここからは、ドラマ『リバース』の最終回までのネタバレを含みます。広沢由樹の死の真相、小池徹平さんが演じた広沢という人物の意味を知りたい方に向けて、できるだけ分かりやすく整理します。
広沢由樹の死は、誰か一人の悪意だけで起きた事件ではなく、善意、無知、沈黙、保身、偶然が重なった悲劇です。
広沢はなぜ雪山で一人車を出すことになったのか
10年前のスノーボード旅行で、広沢は遅れてくる村井を迎えに行くため、吹雪の中で一人車を出すことになります。別荘では飲酒をめぐる問題もあり、誰が迎えに行くのかという空気が重くなっていました。
広沢は、場の空気を悪くしたくない人物です。誰かを責めるより、自分が引き受けることでその場を収めようとします。その優しさが、結果的に彼を危険な状況へ向かわせます。
深瀬は広沢を心配しながらも、強く止めることができませんでした。ここに深瀬の最初の罪悪感があります。自分は親友だったのに、広沢を止められなかった。その後悔が、10年後も深瀬を縛り続けます。
深瀬のコーヒーとそば蜂蜜が最終回の伏線になる
『リバース』で最も重要な伏線の一つが、深瀬のコーヒーです。深瀬にとってコーヒーは、唯一自信を持てるものです。美穂子との関係も、クローバーコーヒーでの時間も、深瀬のコーヒーを通して温かく描かれます。
しかし最終回に向けて、そのコーヒーが大きく反転します。深瀬は10年前、広沢にそば蜂蜜入りのコーヒーを渡していました。そして後に、広沢にはそばアレルギーがあったことが判明します。
深瀬に悪意はありません。むしろ親友を気遣った行動でした。それでも、相手の体質を知らなかった善意が、広沢を苦しめた可能性があります。この反転こそ、『リバース』というタイトルにもつながる大きな仕掛けです。
広沢の死は誰か一人の犯行ではなく複数の要因が重なった悲劇
最終回では、広沢の死に窃盗犯の行動も関わっていたことが分かります。広沢はアレルギー症状に苦しんでいた可能性がある中、車を盗もうとした人物に遭遇し、混乱の中で転落したと整理されます。
さらに、その窃盗犯が広沢を助けず、車を移動させて事故を起こし、炎上させたことで、真相は長く分かりにくくなっていました。広沢の死は、深瀬のコーヒーだけで完結するものではありません。
ただし、だからといって深瀬たちの罪が消えるわけでもありません。飲酒を隠したこと、広沢を止められなかったこと、事故後にすべてを語らなかったこと。それらの沈黙が、広沢の死を10年間曖昧にしていました。
広沢由樹の死が深瀬たちに残した罪悪感
広沢の死は、深瀬、美穂子、浅見、谷原、村井、明日香、小笠原、広沢の両親に、それぞれ違う形の傷を残しました。深瀬にとっては親友を失った罪悪感、美穂子にとっては愛した人を奪われた喪失、浅見たちにとっては沈黙し続けた後ろめたさです。
だから『リバース』は、犯人が誰か分かれば終わる物語ではありません。広沢の死によって止まってしまった人たちが、10年後にもう一度その死と向き合う物語です。
小池徹平さんが演じた広沢は、回想の中でしか存在しない人物です。それでも、彼の優しさや余白があるからこそ、残された人たちの罪悪感が深く見えてきます。
小池徹平のプロフィール

ここからは、広沢由樹を演じた小池徹平さん本人について整理します。小池徹平さんは俳優、歌手、舞台・ミュージカルでも活動しており、『リバース』では穏やかさの奥に謎を残す広沢由樹を演じました。
小池徹平の生年月日・出身地・所属事務所
小池徹平さんは、1986年1月5日生まれ、大阪府出身です。血液型はB型、身長は167cmで、バーニングプロダクションに所属しています。
小池徹平さんは、デビュー当時から爽やかで親しみやすい印象が強い俳優です。一方で、年齢を重ねるにつれて、優しいだけではない役、裏のある役、舞台での濃い役柄なども演じています。
『リバース』の広沢由樹は、その両方の魅力が必要な役です。深瀬が親友として信じるだけの柔らかさがありながら、最後まで本質をつかませない余白も必要でした。
JUNONグランプリから俳優・歌手としての活動へ
小池徹平さんは、2001年に第14代JUNONスーパーボーイ・グランプリを獲得しました。その後、2002年のドラマ『天体観測』でドラマデビューし、俳優としての活動を本格的に始めます。
デビュー初期の小池徹平さんは、透明感や少年性のある役柄が印象的でした。『リバース』の広沢由樹にも、その透明感は生きています。ただ、広沢は単純に無垢な人物ではなく、深瀬の知らない顔を持つ人物でもあります。
小池徹平さんの持つ柔らかさは、広沢を「誰からも好かれそうな人」に見せます。そのうえで、人物像に余白を残せるところが、広沢役に合っていた理由の一つです。
WaTとしての音楽活動と解散後の俳優活動
小池徹平さんは、ウエンツ瑛士さんとの音楽ユニット・WaTとしても活動していました。2005年にシングル「僕のキモチ」でメジャーデビューし、同年にはNHK紅白歌合戦にも初出場しています。その後、WaTは2016年に解散しています。
音楽活動の経験は、小池徹平さんの表現の幅にもつながっています。明るさや爽やかさだけでなく、舞台やミュージカルで鍛えられた声、身体表現、感情の出し方が、俳優としての説得力を広げています。
『リバース』では歌う役ではありませんが、少ない登場場面の中で人物の印象を強く残す必要があります。広沢の穏やかな声や佇まいには、小池徹平さんの表現の積み重ねが感じられます。
舞台・ミュージカルでも評価される現在の小池徹平
小池徹平さんは、映像作品だけでなく舞台・ミュージカルでも活動しています。所属事務所のプロフィールでは、ミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』『キンキーブーツ』で第42回菊田一夫演劇賞を受賞したことも紹介されています。
近年もミュージカル作品への出演が続いており、2026年にはミュージカル『ETERNITY』の公演情報にも名前が掲載されています。
映像での繊細な演技と、舞台での強い表現力。その両方を持っているからこそ、小池徹平さんは『リバース』の広沢由樹のように、少ない情報でも視聴者の記憶に残る人物を成立させられる俳優だと感じます。
小池徹平の主な出演ドラマ・映画

小池徹平さんは、ドラマ、映画、舞台と幅広く活動しています。ここでは『リバース』で小池徹平さんを知った方に向けて、代表的な出演作を整理します。
ドラマ代表作:『天体観測』『医龍』『シバトラ』『あまちゃん』など
小池徹平さんのドラマデビュー作は、2002年の『天体観測』です。その後、『WATER BOYS 2』『医龍-Team Medical Dragon-』シリーズ、『シバトラ〜童顔刑事・柴田竹虎〜』『鉄の骨』『あまちゃん』など、さまざまな作品に出演しています。
特に『医龍』シリーズの伊集院登役は、小池徹平さんの代表的なドラマ出演作として印象に残っている方も多いと思います。若さや繊細さを持ちながら、成長していく人物を演じるのがうまい俳優です。
『リバース』の広沢由樹も、視聴者が「いい人だった」と信じたくなる柔らかさが必要な役です。これまでの小池徹平さんのイメージを活かしつつ、後半で見え方が変わる人物として成立しています。
映画代表作:『ラブ☆コン』『KIDS』『ホームレス中学生』など
映画では、『ラブ☆コン』で映画初主演を務めたほか、『KIDS』『ホームレス中学生』などに出演しています。『ホームレス中学生』では日本アカデミー賞新人賞を受賞しています。
小池徹平さんの映画出演作には、青春や成長を感じさせる作品が多くあります。明るさや親しみやすさがありながら、どこか傷を抱えた人物も自然に演じられるところが魅力です。
『リバース』の広沢も、深瀬にとっては青春の中にいる親友です。しかしその記憶は、事故によって止まってしまいました。小池徹平さんの持つ青春性が、広沢の死の悲劇性をより強くしています。
『リバース』以降の出演作と印象的な役柄
『リバース』以降も、小池徹平さんは『大恋愛〜僕を忘れる君と』『ギルティ〜この恋は罪ですか?〜』『准教授・高槻彰良の推察 Season2』『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』など、さまざまなドラマに出演しています。近年もドラマ・舞台の両方で活動が続いています。
近年の小池徹平さんは、爽やかな好青年だけではなく、危うさやクセのある人物も演じています。『リバース』の広沢由樹は、その変化の中でも特に印象的な役の一つです。
広沢は善人に見えますが、視聴者がすべてを理解できる人物ではありません。小池徹平さんの「優しく見えるのに、どこかつかみきれない」雰囲気が、この役に深みを与えています。
小池徹平の演技が広沢由樹役に合っていた理由
広沢由樹という役は、出番の多さだけで勝負する人物ではありません。むしろ、回想や周囲の記憶の中で語られることが多い人物です。そのため、視聴者が「この人なら深瀬が親友だと思うのも分かる」と納得できる雰囲気が必要でした。
小池徹平さんには、相手を警戒させない柔らかさがあります。深瀬のように自己否定が強い人物でも、広沢になら心を開ける。その説得力が自然に出ています。
一方で、広沢は深瀬が知らない顔を持つ人物でもあります。小池徹平さんの演技には、親しみやすさの中に少しだけ距離が残ります。その距離感が、広沢由樹という役の余白になっています。
『リバース』で小池徹平が広沢由樹を演じた意味

『リバース』のキャストの中で、小池徹平さんが演じた広沢由樹は、物語の中心にいるのに、本人は現在に存在しないという特殊な役です。だからこそ、広沢をどう見せるかで、作品全体の印象が大きく変わります。
自然体の優しさが深瀬の親友像に重なる
深瀬にとって広沢は、自分を初めて受け入れてくれた親友です。そのため、広沢には分かりやすいヒーロー性よりも、隣にいてくれる自然体の優しさが必要です。
小池徹平さんの広沢には、押しつけがましさがありません。深瀬を変えようとするのではなく、そのまま受け止めてくれるような空気があります。
だからこそ、深瀬が広沢を失った痛みが伝わります。特別な言葉をかけたからではなく、ただ一緒にいてくれた人を失った。その喪失が、深瀬の人生を長く止めてしまったのです。
本質が見えない広沢由樹を“余白のある人物”として成立させている
広沢は、深瀬の記憶の中では穏やかで優しい親友です。しかし物語が進むと、深瀬の知らなかった友人関係や恋人の存在が出てきます。つまり広沢は、視聴者にも深瀬にも完全には見えていない人物です。
小池徹平さんの演技は、広沢を必要以上に分かりやすくしません。優しそうなのに、どこか奥がある。親しみやすいのに、全部は見せない。その余白が、広沢という人物の魅力になっています。
もし広沢がただの善人として描かれていたら、『リバース』はもっと単純な喪失の物語になっていたと思います。広沢に知らない顔があるからこそ、深瀬の「親友を分かっていたつもりだった」という思い込みが崩れていきます。
死者でありながら物語全体を動かす存在感がある
広沢は現在の時間軸で生きている人物ではありません。それでも、深瀬、美穂子、浅見、谷原、村井、小笠原、広沢の両親の行動は、すべて広沢の死によって動いています。
広沢がどういう人物だったのか。広沢はなぜ死んだのか。誰が何を隠していたのか。その問いが、全10話を通して物語を前へ進めます。
小池徹平さんの広沢には、回想の中だけでも十分に記憶に残る存在感があります。視聴者が広沢を大切な人だと感じられるからこそ、深瀬たちの罪悪感にも説得力が生まれます。
小池徹平の柔らかさが、広沢の死の悲劇性を強めている
広沢由樹の死が重く響くのは、彼が強烈な個性で周囲を振り回す人物ではなく、静かに誰かを支える人物として描かれているからです。小池徹平さんの柔らかい雰囲気は、その悲劇性を強めています。
深瀬にとって広沢は、失ってから初めて自分の人生にどれほど大きな存在だったのか分かる人です。美穂子にとっても、広沢は未来を奪われた相手です。
だから広沢の死は、ただの事件ではありません。残された人たちの人生を止め、歪ませ、10年後に再び動かしてしまうほどの喪失です。小池徹平さんの広沢は、その喪失を視聴者に自然に信じさせる役になっています。
ドラマ『リバース』の作品データ

ここでは、ドラマ『リバース』の放送情報、原作、スタッフ、主題歌、配信情報を整理します。キャストとあわせて作品データを知っておくと、なぜこのドラマが今も語られるのかが分かりやすくなります。
放送日・話数・放送局
『リバース』は、2017年にTBS系で放送された全10話の連続ドラマです。TBSチャンネルの番組データでも、2017年作品、全10話、制作はドリマックス・テレビジョン/TBSと整理されています。
放送枠は金曜ドラマで、サスペンスとしての緊張感だけでなく、人間ドラマとしての重さも強い作品です。10年前の事故、告発文、復讐、親友の死の真相が、全10話で段階的に明かされていきます。
原作は湊かなえの同名小説
原作は湊かなえさんの小説『リバース』です。脚本は奥寺佐渡子さんと清水友佳子さんが担当しています。
湊かなえ作品らしく、表面的な事件の裏に、人間の弱さ、罪悪感、沈黙、復讐が丁寧に絡んでいます。ドラマ版では、原作の持つ後味の苦さを残しつつ、登場人物たちの贖罪やその後の感情も深く描かれています。
脚本・演出・プロデューサーなどスタッフ情報
音楽は横山克さん、演出は塚原あゆ子さん、山本剛義さん、村尾嘉昭さん、プロデューサーは新井順子さんです。製作はドリマックス・テレビジョン、TBSです。
『夜行観覧車』『Nのために』にも関わったスタッフ陣による作品という点も、『リバース』の魅力です。単なる謎解きではなく、人物の感情、関係性の崩れ、罪悪感の残り方まで丁寧に描かれています。
主題歌と配信情報
主題歌はシェネルさんの「Destiny」です。TBSの主題歌情報でも、「Destiny」が金曜ドラマ『リバース』の主題歌として紹介されています。
配信については、2026年5月時点でPrime Videoに『リバース』の作品ページがあり、TELASAにもシリーズページが確認できます。配信状況は時期によって変わるため、視聴前に各サービスで最新の情報を確認してください。
ドラマ『リバース』キャストに関するFAQ

『リバース』で小池徹平が演じた役は誰?
小池徹平さんが演じたのは、広沢由樹です。主人公・深瀬和久のたった一人の親友で、10年前のスノーボード旅行中に行方不明となり、その後遺体で発見された人物です。広沢の死が、ドラマ全体の中心にあります。
広沢由樹は死亡している?
広沢由樹は、物語開始時点ですでに死亡しています。10年前の旅行中に行方不明となり、半年後に崖の下から遺体で発見されました。ただし、回想や関係者の証言を通して、広沢の人物像が少しずつ描かれていきます。
広沢由樹は犯人なの?
広沢由樹は犯人ではありません。広沢は10年前の事故で亡くなった被害者側の人物です。ただし、広沢の死の真相を追う中で、深瀬たちの沈黙、美穂子の復讐、村井家の隠蔽などが明らかになっていきます。
広沢由樹と美穂子の関係は?
美穂子は、広沢由樹の元恋人です。序盤では深瀬の恋人として登場しますが、後半で広沢とつながる人物だったことが明らかになります。この事実が、物語の大きな反転になります。
『リバース』の主要キャストは誰?
主要キャストは、深瀬和久役の藤原竜也さん、越智美穂子役の戸田恵梨香さん、浅見康介役の玉森裕太さん、広沢由樹役の小池徹平さん、村井隆明役の三浦貴大さん、谷原康生役の市原隼人さん、谷原明日香役の門脇麦さん、小笠原俊雄役の武田鉄矢さんなどです。
小池徹平の代表作は?
小池徹平さんの代表作には、『天体観測』『医龍-Team Medical Dragon-』シリーズ、『シバトラ〜童顔刑事・柴田竹虎〜』『鉄の骨』『ラブ☆コン』『ホームレス中学生』『リバース』などがあります。舞台・ミュージカルでも活躍しています。
ドラマ『リバース』はどこで見られる?
2026年5月時点では、Prime VideoとTELASAに『リバース』の作品ページが確認できます。ただし、見放題かレンタルか、配信が継続しているかは時期によって変わるため、視聴前に各配信サービスで最新情報を確認してください。
まとめ:『リバース』のキャストでは小池徹平演じる広沢由樹が物語の中心にいる

ドラマ『リバース』は、藤原竜也さん、戸田恵梨香さん、玉森裕太さん、小池徹平さん、市原隼人さん、三浦貴大さん、門脇麦さん、武田鉄矢さんら、豪華なキャストがそろったヒューマンミステリーです。
その中でも、小池徹平さんが演じた広沢由樹は、物語の中心にいる重要人物です。第1話の時点ですでに亡くなっているにもかかわらず、深瀬の罪悪感、美穂子の復讐、浅見たちの沈黙、広沢の両親の悲しみをすべて動かしています。
広沢は、ただの被害者でも、ただの理想的な親友でもありません。深瀬が知っていた顔、美穂子が愛した顔、地元の人たちが知っていた顔。そのすべてが重なって、最後まで完全にはつかみきれない人物として残ります。
小池徹平さんの柔らかさと余白のある演技があったからこそ、広沢由樹は『リバース』の悲劇と謎を背負う人物として強く印象に残ります。
『リバース』を見返す時は、キャスト一覧だけでなく、広沢由樹がそれぞれの人物にどんな傷を残したのかにも注目してみてください。深瀬、美穂子、浅見、谷原、村井の見え方が、もう一段深く変わってくるはずです。


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