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ドラマ『神の舌を持つ男』に原作はある?ノベライズとの違いと試写会の様子を解説

『神の舌を持つ男』を見ようと思った時、まず気になるのが「原作はあるの?」という点ではないでしょうか。向井理さんが“絶対舌感”を持つ主人公を演じ、木村文乃さん、佐藤二朗さんと全国の温泉地を巡るかなりクセの強いドラマなので、漫画や小説が元になっていると思う人も多いかもしれません。

結論から言うと、『神の舌を持つ男』に漫画や小説の原作はありません。原案は堤幸彦さんで、脚本は櫻井武晴さん。堤幸彦ワールドらしいギャグ、パロディ、オマージュを詰め込みながら、温泉地を舞台にしたコミカルミステリーとして作られたオリジナルドラマです。

ただし、放送後にノベライズ版が発売されているため、「原作小説があるのでは?」と混同されやすい作品でもあります。この記事では、『神の舌を持つ男』の原作の有無、ノベライズとの違い、ドラマの基本データ、放送前に行われた試写会の様子まで詳しく紹介します。

目次

『神の舌を持つ男』に原作はある?結論はオリジナルドラマ

漫画や小説が原作ではなく、堤幸彦の原案による作品

『神の舌を持つ男』は、漫画や小説を映像化したドラマではありません。番組データ上でも、原作欄は「原案:堤幸彦」と整理されており、堤幸彦さんの企画をもとに作られたオリジナルドラマとして見るのが正確です。

ドラマの中心にいるのは、向井理さん演じる朝永蘭丸。舌にのせたものの成分を分析できる“絶対舌感”を持つ男です。蘭丸は、木村文乃さん演じる甕棺墓光、佐藤二朗さん演じる宮沢寛治とともに、謎の温泉芸者ミヤビを探して全国の温泉地を巡っていきます。

この設定だけを見るとかなり奇抜ですが、だからこそ原作ものではなく、オリジナル企画としての自由さが強く出ています。温泉、2時間サスペンス、旅、恋、事件、パロディが一つに混ざっているため、普通のミステリーとはかなり違う味わいの作品になっています。

脚本は櫻井武晴、堤幸彦ワールドをミステリーとして形にしたドラマ

『神の舌を持つ男』の脚本は櫻井武晴さんです。演出は堤幸彦さん、伊藤雄介さん、加藤新さんが担当し、プロデュースは植田博樹さん、楠千亜紀さんが担当しています。制作著作はTBSです。

堤幸彦さんの作品らしく、ギャグや小ネタ、パロディの濃さはかなり強めです。ただ、作品の土台はきちんとミステリーになっています。蘭丸の“舌”が、毒物、温泉成分、薬、血の味などを読み取り、事件の見え方を変えていく構成です。

つまり『神の舌を持つ男』は、ただふざけたドラマではありません。ふざけた空気の中に、ミステリーの骨組みと、蘭丸が自分の孤独や恋に向き合っていく感情の流れが置かれています。ここを意識すると、クセの強い演出の奥にある物語がかなり見えやすくなります。

「原作あり」と勘違いされやすい理由はノベライズの存在

『神の舌を持つ男』が「原作あり」と勘違いされやすい理由は、放送後にノベライズ版が発売されているためです。KADOKAWAから文庫版のノベライズが出ており、作者は櫻井武晴さん、ノベライズは豊田美加さんと案内されています。

ここで大事なのは、順番です。先に原作小説があってドラマ化されたのではなく、ドラマとして作られた作品が、あとから小説版として展開されました。つまり、ノベライズは関連書籍であって、ドラマの原作ではありません。

原作を探している人は、この点で混乱しやすいです。「小説がある」ことと「小説が原作である」ことは別です。『神の舌を持つ男』の場合は、ドラマが先、ノベライズが後という関係になります。

『神の舌を持つ男』のノベライズは原作ではなく放送後の小説版

KADOKAWAからノベライズが発売された

『神の舌を持つ男』のノベライズは、KADOKAWAから発売されています。第1巻は2016年7月25日、第2巻は2016年8月25日、第3巻は2016年9月25日に発売予定として案内されていました。文庫判で、ドラマとあわせて楽しむ関連書籍という位置づけです。

ノベライズがある作品は、検索上では「原作小説」と混同されやすくなります。特に『神の舌を持つ男』のように設定が強く、キャラクターも個性的な作品だと、「もともと小説や漫画があったのでは?」と感じるのも自然です。

ただ、この記事で整理しておきたいのは、ノベライズはあくまで放送後の展開だということです。ドラマの元になった原作ではなく、ドラマの世界を文章で楽しむための小説版と考えるのが分かりやすいです。

ドラマが先で、ノベライズは後から楽しむ関連書籍

ドラマ本編を先に見た人にとって、ノベライズは場面やセリフ、登場人物の感情を別の形で振り返れる関連書籍になります。映像ではギャグやテンポが強く出る一方で、小説では蘭丸たちの行動や事件の流れを文章で整理しやすいという楽しみ方があります。

ただし、初めて作品に触れる場合は、まずドラマ版から入る方が作品の空気はつかみやすいです。『神の舌を持つ男』は、向井理さん、木村文乃さん、佐藤二朗さんの掛け合い、温泉ロケ、堤幸彦さんらしい小ネタのテンポが魅力になっているため、映像で見ることで世界観が伝わりやすい作品です。

そのうえで、事件の流れをもう一度整理したい人、登場人物の関係を別角度で味わいたい人は、ノベライズを読むと楽しみ方が広がります。

原作小説を探している人が注意したいポイント

『神の舌を持つ男』の原作小説を探している人は、「ノベライズ」と「原作」を分けて考える必要があります。ノベライズ版は存在しますが、ドラマの原作ではありません。

そのため、検索する時は「神の舌を持つ男 原作」ではなく、「神の舌を持つ男 ノベライズ」や「神の舌を持つ男 小説版」と調べる方が、目的の情報にたどり着きやすくなります。

また、ノベライズ版は発売から時間が経っているため、紙の本として入手できるかどうかは時期や販売サイトによって変わります。現在読みたい場合は、書店、電子書籍、古書サイトなどで在庫を確認するのが現実的です。

ドラマ『神の舌を持つ男』の基本データ

放送年・話数・制作情報

『神の舌を持つ男』は、2016年に制作されたTBSの金曜ドラマです。全10話で、温泉地を巡るコミカルミステリーとして放送されました。番組データでは、出演者、制作年、全話数、制作、スタッフ、主題歌まで整理されています。

作品名神の舌を持つ男
放送枠TBS系 金曜ドラマ
制作年2016年
話数全10話
ジャンル温泉地を巡るコミカルミステリー
原作なし。原案:堤幸彦
制作TBS

一話完結型の事件を追いながら、全体では蘭丸がミヤビを探す旅として進んでいきます。第1話の湯西川温泉から始まり、親子の情、密室、呪いの村、共同湯、バスツアー、ミヤビの正体へと展開していく構成です。

主要キャスト一覧

登場人物キャスト役柄
朝永蘭丸向井理“絶対舌感”を持つ主人公
甕棺墓光木村文乃2時間サスペンスマニアの古物商
宮沢寛治佐藤二朗蘭丸と光に同行する謎の男
朝永平助火野正平蘭丸の祖父
朝永竜助宅麻伸蘭丸の父
ミヤビ広末涼子蘭丸が追い続ける謎の温泉芸者

主要キャストは、向井理さん、木村文乃さん、佐藤二朗さんの三人旅を軸に、火野正平さん、宅麻伸さん、広末涼子さんが蘭丸の家族や旅の目的に関わる重要人物として配置されています。

脚本・演出・プロデューサー・主題歌

脚本櫻井武晴
演出堤幸彦、伊藤雄介、加藤新
プロデューサー植田博樹、楠千亜紀
音楽荻野清子
主題歌坂本冬美「女は抱かれて鮎になる」

脚本は櫻井武晴さん、演出は堤幸彦さん、伊藤雄介さん、加藤新さん。主題歌は坂本冬美さんの「女は抱かれて鮎になる」です。ミステリーとしての骨組みを櫻井武晴さんが支え、そこに堤幸彦さんらしいギャグやパロディが重なることで、かなり独特な作品になっています。

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主人公・朝永蘭丸は“絶対舌感”を持つ男

主人公の朝永蘭丸は、舌にのせたものを分析できる“絶対舌感”を持つ青年です。温泉成分、毒物、薬品、血の味などを読み取り、行く先々で巻き込まれる事件の謎を解いていきます。

ただ、この能力は便利な探偵能力であると同時に、蘭丸の孤独の原因でもあります。キスをしても相手の口内成分が浮かんでしまうため、普通の恋愛ができません。だからこそ、蘭丸はミヤビという女性に強く惹かれていきます。

『神の舌を持つ男』は、能力者が事件を解くドラマでありながら、その能力のせいで恋や人間関係に苦しむ男の物語でもあります。ここを押さえると、作品の見方がかなり変わります。

謎の温泉芸者ミヤビを追う旅が始まる

蘭丸が旅に出る理由は、謎の温泉芸者ミヤビを探すためです。ミヤビは、蘭丸にとって“普通に恋ができるかもしれない”と思わせる特別な女性として登場します。

蘭丸は、甕棺墓光と宮沢寛治とともに、ミヤビを追って全国の温泉地を巡ります。しかし、彼女を追った先では毎回のように事件が発生します。つまり、ミヤビ探しは恋の旅であると同時に、事件に巻き込まれる旅でもあります。

ミヤビは序盤ではかなり謎めいた存在です。蘭丸が追えば追うほど、彼女の姿は遠ざかり、同時に事件との距離も近づいていきます。この“追っているのに届かない”感覚が、作品全体の引きになっています。

温泉地ごとの事件を解くコミカルミステリー

『神の舌を持つ男』の舞台は、全国の秘湯と呼ばれる温泉地です。蘭丸たちは一台のボロ車に乗り、温泉宿で寝食を共にしながら、謎の温泉芸者ミヤビを探して旅をします。物語は、ギャグ満載の温泉ロードムービーでありながら、毎回きちんと事件が起きるコミカルミステリーとして進みます。

第1話では湯西川温泉、第2話では鐵友温泉、第3話では伊豆・熱海温泉郷、第4話・第5話では毛増村、第7話・第8話ではバスツアーと、毎回舞台が変わります。そのたびに、宿の事情、村の因習、家族のすれ違い、過去の秘密が事件の裏に置かれます。

ただ犯人を当てるだけではなく、温泉地にある人間関係の傷を見せていくところが、このドラマの面白さです。笑いのテンションは高いですが、事件の奥には意外と人間臭い感情が残ります。

原作なしだからこそ成立したクセの強い世界観

『神の舌を持つ男』の強さは、原作がないからこそ、設定や演出をかなり自由に動かせるところです。堤幸彦さんが構想に20年を費やした作品として紹介されており、ギャグ、パロディ、オマージュが満載の堤ワールドとして作られています。

向井理さんが演じる蘭丸は、かっこいい二枚目主人公ではなく、少しダサくて世間知らずで、でもどこか憎めない青年です。木村文乃さんが演じる光も、清楚なイメージとはかなり違う、暴走気味の2時間サスペンスマニアとして描かれます。

原作がある作品なら、原作ファンのイメージや展開の制約があります。しかし『神の舌を持つ男』はオリジナルだからこそ、キャストの意外性や堤幸彦さんらしい悪ノリまで含めて、一つの作品世界として成立しています。

『神の舌を持つ男』の試写会はいつ行われた?

2016年7月4日に制作発表・舞台挨拶・完成披露試写会を開催

『神の舌を持つ男』の特別先行試写会は、2016年7月4日に行われました。試写会の前には舞台挨拶も行われ、放送前から作品の独特なテンションが伝わるイベントになっています。

この試写会は、単に第1話を見せるだけの落ち着いたイベントではありません。客席中央の花道から登場する演出や、キャスト陣の掛け合いなど、舞台挨拶そのものがかなりコミカルな空気で進んでいました。

作品の内容もかなりクセが強いですが、試写会の時点でその空気はすでに出ていました。放送前から「普通のミステリーではなさそう」という印象を残すイベントだったと言えます。

登壇者は向井理・木村文乃・佐藤二朗・堤幸彦・櫻井武晴

舞台挨拶には、向井理さん、木村文乃さん、佐藤二朗さん、堤幸彦監督、脚本の櫻井武晴さんが登壇しました。司会は鈴木あきえさんが担当しています。

この登壇者の並びだけでも、『神の舌を持つ男』がキャラクターの掛け合いを重視した作品であることが伝わります。主演の向井理さんを中心に、木村文乃さん、佐藤二朗さんが旅のチームを作り、そこに堤幸彦さんと櫻井武晴さんが作品の裏側を語る形です。

ドラマ本編でも、蘭丸、光、寛治の三人の会話はかなり重要です。試写会の空気は、そのまま本編のテンポや関係性にもつながっていると感じます。

LINE LIVEでも配信され、放送前から独特な盛り上がりを見せた

舞台挨拶はLINE LIVEでも生配信され、リアルタイムでコメントが届く中で進行しました。キャスト陣も視聴者の反応を受けながら、テンション高めにやり取りしていたことが紹介されています。

この時点で面白いのは、ドラマの宣伝なのに、出演者やスタッフが作品をきれいに説明しきろうとしていないところです。むしろ「よく分からない」「荒唐無稽」といったニュアンスも含めて、作品の魅力として前に出していました。

『神の舌を持つ男』は、説明だけで面白さを伝えるのが難しいドラマです。見てみないと分からないし、見ても最初は戸惑う。でも、その戸惑いごと楽しむ作品だということが、試写会の空気からも伝わってきます。

試写会で語られた『神の舌を持つ男』の見どころ

向井理が語った“荒唐無稽”なドラマの魅力

試写会では、向井理さんが『神の舌を持つ男』について、かなり荒唐無稽なドラマであることを語っています。実際、朝永蘭丸という人物は、向井理さんのイメージをそのまま使ったスマートな主人公ではありません。世間慣れしておらず、純粋で、少しズレていて、でも憎めない人物です。

このズレが、蘭丸の魅力です。舌で成分を分析できるという特殊能力を持ちながら、恋愛には不器用で、ミヤビへの想いにもどこか危うさがあります。事件を解く時は鋭いのに、人の心や自分の感情には鈍い。そのアンバランスさが、蘭丸をただの探偵役にしていません。

向井理さんがこの役を演じたことで、蘭丸の“変な人なのに放っておけない”感じが強く出ています。試写会で語られた荒唐無稽さは、作品の欠点ではなく、このドラマの入口だと考えた方が良いです。

木村文乃が演じる甕棺墓光はこれまでのイメージと真逆

木村文乃さんが演じる甕棺墓光は、流浪の古物商であり、2時間サスペンスドラマのマニアです。蘭丸に好意を寄せていますが、なかなか相手にされません。それでもめげずに、事件へ首を突っ込んでいくかなり濃い人物です。

試写会では、木村文乃さん自身も、甕棺墓光が世間の木村文乃さんのイメージとはかなり離れた人物であることに触れています。衣装、言動、態度、推理への食いつき方まで、かなり振り切ったキャラクターです。

ただ、光は単なる変な女性ではありません。蘭丸がミヤビだけを見てしまう中で、光は事件や現実へ彼を引っ張る存在です。2サスマニアとして空回りする場面も多いですが、その空回りが作品のテンポを作り、蘭丸を一人きりにさせない役割を持っています。

佐藤二朗の存在感と、会場を巻き込む掛け合い

佐藤二朗さんが演じる宮沢寛治は、蘭丸と光をまとめるようでいて、どこか胡散臭い謎の男です。試写会でも佐藤二朗さんは大きくいじられながら、向井理さん、木村文乃さん、堤幸彦さんとの掛け合いで会場を盛り上げていました。

本編の寛治も、まさにこの空気を持っています。ふざけているようで、蘭丸を旅へ動かし、事件解決へ誘導する案内役でもあります。蘭丸がミヤビを追いかけるだけでは物語は進みません。そこに光の暴走と寛治の誘導が入ることで、三人旅としての形ができます。

佐藤二朗さんの存在感は、作品全体のバランスを取るうえでかなり大きいです。笑いを作るだけでなく、蘭丸と光のズレを受け止める役でもあり、時には物語を次の場所へ動かす役でもあります。

ふんどし姿や温泉ロケなど、試写会で明かされた撮影裏話

試写会では、向井理さんがふんどし姿で早朝から自転車に乗る撮影についても語られています。衣装合わせでふんどしを見た時の驚きや、舌を出す芝居への抵抗感など、普通のドラマではあまり聞かない撮影裏話が出ていました。

この裏話は、単なる笑い話としても面白いですが、『神の舌を持つ男』の方向性をよく表しています。主演俳優のかっこよさをそのまま見せるのではなく、あえて崩し、ずらし、作品の奇妙なテンションに巻き込んでいく。その大胆さが、このドラマの個性です。

温泉地を巡る作品なので、ロケの大変さも含めて、映像の中には“旅をしている感じ”がしっかり残っています。原作がないオリジナルだからこそ、設定もロケもキャラクターも、かなり自由に振り切れたのだと感じます。

原作なしの『神の舌を持つ男』をどう楽しむべき?

堤幸彦らしいギャグ・パロディ・オマージュを見る

『神の舌を持つ男』を楽しむうえで、まず受け入れたいのは、堤幸彦さんらしいギャグ、パロディ、オマージュの濃さです。公式の紹介でも、ギャグやパロディ、オマージュが満載の堤ワールドとして打ち出されています。

そのため、普通の本格ミステリーだけを期待すると、最初は戸惑うかもしれません。画面の小ネタ、セリフのテンポ、キャラクターのやりすぎ感など、かなりクセがあります。

ただ、そのクセを楽しめると、作品の見え方は一気に変わります。温泉地ごとの事件を真面目に解きながら、その周りではずっとふざけている。このバランスこそが、『神の舌を持つ男』の面白さです。

2時間サスペンスの型を崩すミステリーとして楽しむ

木村文乃さん演じる光が2時間サスペンスマニアであることも、この作品を楽しむ大きなポイントです。光は、事件が起きるたびに2サス的な視点で推理しようとします。怪しい人物、閉鎖空間、温泉宿、因習の村、バスツアーなど、いかにもミステリーらしい要素が次々と出てきます。

ただし、ドラマはその型をそのままなぞるのではなく、笑いながら崩していきます。第4話・第5話の横溝系の村、第7話・第8話のバスツアー事件などは、2時間サスペンスのお約束をかなり意識した作りになっています。

つまり『神の舌を持つ男』は、ミステリーを知らなくても楽しめますが、2サスの型を知っているとさらに面白くなる作品です。光の暴走は笑いでありながら、ミステリーの見方を視聴者に教える役割も持っています。

蘭丸がミヤビを追う理由に注目する

『神の舌を持つ男』の物語を深く見るなら、蘭丸がなぜそこまでミヤビを追うのかに注目したいです。表面上は一目惚れのように見えますが、蘭丸にとってミヤビは、ただ好きな女性ではありません。

蘭丸は“神の舌”のせいで普通の恋愛ができません。そんな彼にとって、ミヤビは自分を普通にしてくれるかもしれない存在です。つまりミヤビを追うことは、恋の追跡であると同時に、蘭丸が自分の孤独から抜け出そうとする行動でもあります。

この視点で見ると、作品の印象はかなり変わります。ふざけた旅に見えて、実は蘭丸が“能力では測れないもの”に近づいていく物語でもあるからです。

事件解決だけでなく、能力では測れない恋と仲間の物語として読む

蘭丸の舌は、事件の証拠を見抜く力を持っています。毒物、温泉成分、薬、血の味など、普通の人には分からない情報を読み取れます。けれど、人の心までは舌で分析できません。

ミヤビへの恋、光の片思い、寛治との奇妙な信頼、父との関係。これらは、成分では分からないものです。『神の舌を持つ男』は、事件解決のドラマでありながら、蘭丸が自分の能力では測れない恋と仲間を知っていくドラマでもあります。

原作なしのオリジナルドラマだからこそ、この奇妙なミステリーと人間関係の物語が、かなり自由な形で描かれているのだと感じます。

『神の舌を持つ男』の原作・試写会に関するよくある疑問

『神の舌を持つ男』に漫画原作はある?

『神の舌を持つ男』に漫画原作はありません。漫画を実写化したドラマではなく、堤幸彦さんの原案によるオリジナルドラマです。

『神の舌を持つ男』に小説原作はある?

小説原作もありません。ノベライズ版は存在しますが、それはドラマ放送後に展開された関連書籍です。先に小説があり、それをドラマ化した作品ではありません。

ノベライズ版はドラマと同じ内容?

ノベライズ版は、ドラマの世界を小説として楽しむための関連書籍です。作者は櫻井武晴さん、ノベライズは豊田美加さんと案内されています。ドラマ本編を文章で振り返りたい人や、事件の流れを整理したい人に向いた楽しみ方です。

試写会は現在も見られる?

2016年7月4日の特別先行試写会は、すでに終了しているイベントです。当時は舞台挨拶がLINE LIVEでも生配信されていましたが、現在はイベントに参加することはできません。試写会や舞台挨拶の雰囲気は、当時のレポートで確認する形になります。

映画版との関係は?

『神の舌を持つ男』は、ドラマ放送後に映画化も発表されています。映画版はドラマの原作ではなく、ドラマから広がった関連作品です。ドラマ版を理解するうえでは、まず全10話の本編を見て、その後に映画版へ進む流れが分かりやすいです。

まとめ|『神の舌を持つ男』は原作なしだからこそ濃い堤幸彦ワールドになった

原作はなく、堤幸彦の原案によるオリジナルドラマ

『神の舌を持つ男』に漫画や小説の原作はありません。原案は堤幸彦さんで、脚本は櫻井武晴さん。温泉地を巡るコミカルミステリーとして作られたオリジナルドラマです。

放送後にノベライズ版は発売されていますが、それはドラマの原作ではなく関連書籍です。原作を探している人は、まずこの違いを押さえておくと混乱しにくくなります。

試写会の時点からキャストの掛け合いと異色さが際立っていた

2016年7月4日に行われた特別先行試写会では、向井理さん、木村文乃さん、佐藤二朗さん、堤幸彦さん、櫻井武晴さんが登壇し、作品の独特な空気をそのまま伝える舞台挨拶が行われました。

向井理さんのふんどし姿や、木村文乃さんの振り切ったキャラクター、佐藤二朗さんとの掛け合いなど、試写会の時点で“普通のドラマではない”ことが強く伝わる作品でした。

今から見るなら、原作探しではなくドラマ本編とノベライズを分けて楽しむ

今から『神の舌を持つ男』を見るなら、原作を探すより、まずドラマ本編を楽しむのがおすすめです。蘭丸、光、寛治の三人旅、ミヤビを追う物語、温泉地ごとの事件、堤幸彦さんらしい小ネタの濃さは、映像でこそ伝わりやすい部分があります。

そのうえで、事件の流れやキャラクターを別の形で振り返りたい人は、ノベライズ版を関連書籍として楽しむのが良いです。『神の舌を持つ男』は、原作なしだからこそ、かなり自由で、かなりクセの強いドラマになりました。

“神の舌”で事件を解く物語でありながら、最後に残るのは、舌では測れない恋と仲間の物語。そこが、この作品をただの変わったミステリーで終わらせない魅力です。

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