第3話まで続いていた“まーくん探し”のドタバタは、第4話で一気に空気が変わります。
恋や父親候補の話題より先に押し寄せてくるのは、育児と仕事と体力の限界という、あまりにも現実的な重さでした。
第4話の「未来のムスコ」は、ラブコメの顔をしながら、生活が真正面から殴ってくる回です。
未来が母として、そして一人の人間として追い詰められていく過程と、周囲の大人たちが“生活の現場”に踏み込んでくる瞬間を、あらすじとネタバレを交えて振り返っていきます。
※この記事はドラマ「未来のムスコ」第4話のネタバレを含みます。まだ視聴していない方はご注意ください。
ドラマ「未来のムスコ」4話のあらすじ&ネタバレ

第4話は、父親候補“まーくん”探しがさらに混線していく一方で、「子どもを育てるって、きれいごとだけじゃ回らない」という現実が、容赦なく前に出てくる回でした。
恋のドキドキより先に、生活の息苦しさが胸に迫ってくるのに、それでも颯太の笑顔で救われてしまう。そんな一時間です。
4話の全体像:父親探しの混乱と“母の限界”が同時に来る
将生は颯太の存在を「自分の子どもではないか」と疑い、未来を問い詰めます。未来はきっぱり否定するものの、将生は落ち着けず、颯太が通う保育園まで訪ねて様子をうかがうほど気になって仕方がない状態に。そこには、数年前の“ある夜”が関係しているらしい…という含みも残されます。
一方の未来は、新米ママとしての生活がまだ整わないまま、稽古やバイトも重なって、気づけば手一杯。
そんな中、劇団仲間の真から「呉服屋の花嫁衣裳の広告で、新婦役モデルをやってほしい」と相談され、挑戦することになります。けれど撮影当日、未来は“父親探し”とは別方向から、思わぬ形で追い詰められていきます。
第4話の空気を一言でいうなら、甘いラブコメの顔をして、生活がいきなり殴ってくる。私は途中からずっと、未来の肩の内側が痛い気がして、画面の前で何度も息を整えました。
将生の疑いが止まらない:「颯太くんは俺の子?」の余波
将生の“疑い”は、ただの嫉妬や勘違いだけじゃなく、未来と過ごした時間の長さがそのまま形になったものに見えました。未来のことを知っているつもりだからこそ、見えていない部分が許せない。過去の記憶が濃いぶん、目の前の「母になった未来」を受け止めきれない。
未来が否定しても、将生は颯太のことが頭から離れません。颯太が通う保育園にまで足を運び、遠巻きに様子をうかがう。ここ、行動としては結構ギリギリなのに、将生の顔が必死すぎて、笑っていいのか心配すべきなのか分からなくなる感じがありました。
将生が保育園まで行ってしまうのって、颯太の顔を見たいだけじゃなくて、“未来が母として生きている現場”を自分の目で確かめたいからでもあるように見えました。
未来が築いた新しい世界を、外から覗くしかない焦り。あの焦りが、将生の言葉をどんどん荒くしてしまうんだろうな…と感じます。
しかも将生は、未来を問い詰める自分が“正しい側”にいると思い込んでいるわけでもなくて、疑ってしまう自分にもイラついているように見えるんです。
未来を疑う=未来を否定することになってしまうのに、それでも疑いが止まらない。その不器用さが、将生をただの悪役にしない。
そして「数年前の“ある夜”」という言葉が、将生の疑いをただのコメディで終わらせない。未来と将生がどうして“最悪の別れ方”をしたのか。過去がほどけないと、将生のいら立ちは今後もっと危うくなるはずで、私はこの“ある夜”の正体が気になって仕方ありません。
真の撮影依頼:花嫁衣裳の広告で“夫婦役”に
未来が引き受けることになったのは、呉服屋の花嫁衣裳の広告撮影。
新郎役は真で、未来が新婦役です。仕事としては「一度きりのモデル」かもしれないのに、花嫁衣裳という舞台装置が強すぎて、未来の心がざわつくのが分かりました。
未来は、芝居の稽古と育児だけでも息が切れそうなのに、そこへ“花嫁”が追加されます。しかも相手は同じ劇団の後輩で、距離感が近い。撮影って、立ち位置も表情も指示されていくぶん、心の境界線がいつもより曖昧になるじゃないですか。未来が戸惑うのも当然でした。
撮影当日、未来は真の母親が真を「まーくん」と呼んでいることを知り、思わず焦ってしまいます。颯太が探している“まーくん”という呼び名が、こんなところに落ちているなんて思わない。だから未来の顔が一瞬で固まるのも、すごくリアルでした。
さらに明かされるのが、真の本名が「まこと」で、家業が呉服屋だということ。未来の中で、呼び名と家族の匂いが一気に結びついて、父親探しの地図が塗り替わってしまう感じがありました。真本人はいつも通り真面目に仕事をしているだけなのに、未来の脳内だけが勝手に追い詰められていく。
その瞬間の未来って、きっと“逃げる理由”が欲しかったんだと思います。だって、父親探しって、当たってほしいようで当たってほしくない。答えが出たら颯太の未来が確定してしまうし、確定した瞬間に、未来の人生の選択肢が狭くなるかもしれないから。
でも未来は、その場で取り乱すわけにもいきません。新郎新婦として立ち位置を合わせて、視線を合わせて、距離を詰めていく。カメラの前の“夫婦感”は演出で作れるのに、未来の胸の奥だけは全然演出通りにならない。ここは恋のときめきというより、「答え合わせが近づく怖さ」で呼吸が浅くなるように見えました。
撮影をやり切った未来は、達成感よりも先に、身体の限界が来ます。気合いで立っていた分だけ、終わった瞬間に糸が切れる。帰宅した未来は玄関で倒れ、意識を失ってしまいました。
未来が倒れる:助けが来るまでの“薄さ”が怖い
気づいた時、未来のそばには優太と颯太がいました。
連絡がつかない未来を心配して優太が家に来たところ、ドアが開いていて、玄関で倒れていた未来を見つけたといいます。優太は未来と颯太を別々の部屋で休ませ、状況を立て直してくれました。
ここ、私はすごく胸が冷えました。助かった理由が「ドアが開いていたから」って、あまりにも偶然で、あまりにも薄い。未来の頑張りの結果じゃなく、たまたま救命ルートが開いていただけかもしれない、という怖さがあるんです。
未来はいつも「大丈夫」を先に言ってしまう人だから、倒れるまで“助けて”が言えなかったのかもしれない。そう思うと、玄関って家の中なのに、まだ外みたいで、守られる場所になりきれていない感じがして、余計に切なかったです。
優太がやってくれたことは、派手じゃないけど全部が必要なことでした。水分を取らせる、寝かせる、子どもと大人を別の部屋にする。優しさというより“段取り”で命を守る感じ。恋愛どうこう以前に、未来にとって優太は生活のセーフティネットとして機能していると、はっきり分かるシーンです。
次のピンチは颯太:保育園からの電話で現実が加速する
翌朝、未来は薬を飲んで、なんとか稽古へ向かいます。倒れても、休んだ分だけ後が怖い。未来が無理を押してでも“いつもの場所”に戻ろうとするのが、見ていて切なかったです。
でも現実は待ってくれません。保育園から「颯太が発熱した」と連絡が入ります。未来は稽古中に「急用ができたので帰りたい」と謝罪するしかなく、将生からは「帰れ!」と強い言葉で背中を押されます。未来は反論できないまま、颯太の迎えに走りました。
将生の「帰れ!」は乱暴なのに、未来にとっては“許可”でもあるんですよね。帰るべきなのは分かっているのに、帰ると言うだけで責められそうで、仕事の顔がこわばる。母親であることが、社会の中でいつも謝罪とセットになってしまう感覚が、私は苦しくなりました。
迎えに行った未来は、熱でぼーっとした颯太を抱きしめます。普段は軽い体が、こういう時だけずしんと重く感じる。重いのは体重じゃなくて、「守らなきゃ」の情報量なんだと思う。
颯太の熱が上がる夜:買い物にも行けない、動けない
未来は「自分が風邪を移したのかもしれない」と後悔しながら、颯太を家に連れ帰ります。
けれど家には食べるものがなく、買い物に行かなきゃいけない。でも目を離せない。こういう“詰み”って、病名より先に来るんだな…と、生活のリアルが刺さりました。
未来は買い物に行こうとしますが、そのタイミングで将生が家にやってきます。「何か作ってやる」と言って台所に立つ将生。未来は颯太のそばにつき、熱の上がり方を見守ります。
将生は口ではツンツンしているのに、やっていることは一番“生活”に寄ってくる。料理を作る、病院の費用を出す、謝る、頼れと言う。きれいな優しさじゃなく、鍋の音みたいな優しさです。私はこういう優しさに弱い…。
けれど、颯太の熱はみるみる上がっていきます。未来は焦るのに、焦ってもできることは限られている。体温計の数字は、ただの数字じゃなくて、未来の心拍そのものみたいに上がっていきました。
未来は颯太の額に手を当てて、何度も様子を確かめます。汗をかいているのに寒そうで、目だけが潤んでいて、呼吸が浅い。そんな小さなサインが怖くて、未来の言葉もどんどん少なくなる。その“少なさ”が、私はいちばんしんどかったです。
夜間受診へ:保険証がない現実と、10割負担の壁
将生は「優太に相談するのはどうか」と提案し、未来は優太に連絡を取ります。結果的に優太を頼り、颯太は時間外で病院を受診することに。大人が複数で動くと、選択肢が増える。それだけで少し呼吸ができるようになるのが、すごくリアルでした。
夜間の病院って、それだけで心がざわざわするんですよね。静かで、明るくて、でもどこか急いでいて。未来は颯太を抱えたまま、受付で必要なものを出そうとして…そこで、手が止まります。
颯太には保険証がありません。未来は支払いの段階で「10割負担」だと突きつけられ、お金が足りないことに気づきます。
ここで将生が1万円を貸し、未来はそのお金で支払いを済ませました。
この“10割”って、ただの金額の話じゃない。制度の外にいる感覚が、一気に迫ってくる。颯太が未来から来たというファンタジーが、ここで急に現実の重さに引き戻されて、私は背筋が伸びました。
未来が欲しいのは、誰かに頼れる言葉じゃなく、いま目の前で“払える現金”だった。その残酷さが、逆に優しい。だって現実って、ほんとうにそういう順番で追い詰めてくるから。
将生の謝罪と約束:「抱え込むな」と言える関係へ
病院での一件のあと、将生は未来に、自分が以前ぶつけた言葉――「芝居と子育て両立できんのかよ!」――を謝罪します。将生が謝れる人だと分かっただけで、私は少し救われました。
将生はさらに、「未来が大切にしているものは、自分や劇団員たちにとっても大切だ」と伝えます。そして「一人で抱え込まず頼ってほしい」と未来に言いました。未来が“母としての孤独”に飲まれそうになった瞬間に、将生が“劇団”という共同体を差し出してくるのが印象的です。
ここで将生の“乱暴さ”が少しだけ別の色に変わった気がします。支配したいんじゃなくて、置いていかれたくない。守りたいのに、守り方が分からない。だから言葉が刺さる形になる。そういう人なんだと、私はようやく腑に落ちました。
颯太は無事に解熱し、回復していきます。泣きそうだった未来の肩から、少しだけ力が抜ける。その瞬間を見て、私もやっと息ができました。
白鳥萌の登場と、颯太のひと言が残す余韻
第4話では、将生の友人(もしくは恋人)として白鳥萌が登場します。颯太が萌に向かって「ママのお友達だ」と言う場面があり、未来の中でも、そして私の中でも、小さな引っかかりが残りました。
“未来の颯太”は、未来が知らない未来の人間関係を知っている。
だからこそ、颯太の何気ない一言が、未来の世界を先に映してしまうことがある。この作品の可愛さは、颯太の言葉が無邪気であるほど、予言みたいに刺さるところだと思います。
ラスト:未来が気づいた「選択ひとつで颯太が消えるかもしれない」
そして未来は、自分の今の選択ひとつで、颯太が生まれてこなくなるかもしれない…という可能性に、ようやく気づきます。未来が“まーくん”を探すのは、恋の答え合わせでもあるけれど、同時に颯太の存在を守るための綱渡りでもあるんですよね。
「過去が変われば未来も変わる」。分かっていたはずの理屈が、颯太の熱と、10割負担と、1万円の重さで、やっと血の通った怖さになる。第4話は、未来が母として「守りたい未来」を自覚する回だったと思います。
ドラマ「未来のムスコ」4話の伏線

第4話は、父親探しが一気に“現実”に踏み込んだ回でした。
新たな「まーくん」要素が増えた一方で、過去の“ある夜”や保険証の問題など、まだ言葉にできない穴もくっきり残ります。ここでは「回収済み」と「未回収」に分けて、4話で見えた伏線を拾い直します。
回収済みの伏線(4話の中で“答え”が出たもの)
第4話は“新事実の開示”が多く、特に真まわりの謎が一つほどけました。回収済み=完全解決ではなくても、「疑問だった点に答えが提示された」ものとして整理します。
物(小道具)
小道具そのものより、「仕事の現場」が鍵になった印象です。花嫁衣装の広告という“役の世界”が、現実の父親探しと直結してきました。
- 呉服屋の花嫁衣装広告の撮影:未来が新婦役を引き受けたことで、真の家庭の輪郭が一気に見えた。
- 真の差し入れ:玄関のドアノブにさりげなく掛けられた“気遣い”が、真の距離感をはっきり伝えた。
セリフ
今回いちばん大きい回収は、やっぱり「まーくん」呼びの正体です。名前のピースがハマった瞬間、空気が変わりました。
- 真が母から「まーくん」と呼ばれていた:それまで“真(しん)”に「まー」が見当たらなかった違和感に、ちゃんと説明がついた。
- 真の本名が「まこと」:呼び名と読みのズレが、“まーくん”の成立理由になっていた。
未回収の伏線(次回以降に持ち越し)
ここからが第4話の本題。新事実が増えたぶん、「まだ語られていないこと」が逆に際立ちました。特に“ある夜”と“無戸籍”は、恋のドキドキより先に生活の重さとして残ります。
物(小道具)
物がそのまま“壁”として立ちはだかるのが、今作の怖さでもありリアルでもあります。
- 保険証がない=10割負担:病院で支払いが発生した瞬間、未来の焦りが“物理的なピンチ”になった。これをどう乗り越えるのかは未回収。
- 近未来のスマートウォッチ「ルナ」:颯太の相棒であり、未来側の“唯一の手がかり”。修理中のまま、どこまで情報を持っているのかはまだ分からない。
- バナナ:将生と颯太の共通点として何度も匂わされるけれど、決定打にはなっていない。だからこそ、逆に気になる。
- 花嫁衣装(白無垢・紋付)の写真:夫婦役の“演技”が、未来の未来を予告しているのかどうか。今はまだ余韻の段階。
セリフ
この回のセリフは、恋よりも「関係ラベル」を揺らすものが多かったです。
- 「数年前の“ある夜”」:将生が颯太を“自分の子かもしれない”と疑う根拠になった夜。何が起きたのか、未来はまだ語っていない。
- 颯太の「ママのお友達」:将生の周りにいる白鳥萌を、颯太がそう呼んだのが刺さる。未来の未来で、萌がどういう位置にいるのかは未回収。
- 将生の謝罪と「一人で抱え込むな」:言葉自体は出たけれど、未来が“頼れるようになる”のはこれから。変化の道筋がまだ残っている。
- 優太が「まー先生」と呼ばれている事実:呼び名の一致が、父親探しをややこしくしている。ここが次回以降でどう効くかは未回収。
タイトル
第4話は「颯太くんは俺の子?」という問いが前面に出た回。でも答えはまだ出ていません。タイトルが“疑問形”であること自体が、最大の未回収です。
沈黙(言わなかったこと/隠したこと)
このドラマの怖さは、沈黙が優しさにも嘘にも見えるところ。誰かが黙るたびに、未来が揺れます。
- 未来が“真実”を言えないこと:颯太が未来から来た子で、父親がまだ分からない——それを言えない沈黙が、毎回すれ違いを増やしている。
- 将生と未来の別れの原因(キス事件)の真相:一度見た光景が、ずっと誤解のまま刺さっているようにも見える。何が起きていたのかはまだ語られない。
- 優太が“どこまで知っているか”:優しさが大きいぶん、未来は頼ってしまう。でも優太自身の事情や過去は、まだほとんど見えない。
“まーくん”候補の現時点整理(第4話時点)
候補は増えたのに、未来の心は追いつけていない。ここがいちばん切ないポイントでした。
- 吉沢将生:過去の“ある夜”と長い付き合いがあるぶん、距離も近い。だからこそ傷つけ合う。第4話で一気に“頼れる大人”が見えたけれど、過去のしこりは未回収。
- 松岡優太:保育士としての安心感が圧倒的で、「まー先生」という呼び名も強い。だけど“理想的すぎる”がゆえに、逆にまだ何か隠していそうにも見える。
- 矢野真:母に「まーくん」と呼ばれ、本名も「まこと」。新郎役の撮影をきっかけに、一気に候補の中心に躍り出た。真の好意はまっすぐだけど、未来が恋に割ける余白がまだない。
第4話の伏線は、「恋の三角関係」より先に「生活の綱渡り」を見せてきました。次回以降、この綱を誰が一緒に渡るのか——そこが答え合わせになりそうです。
ドラマ「未来のムスコ」4話の感想&考察

第4話を見終わって、私の胸に残ったのは「恋のときめき」よりも先に来る、生活の重さでした。
誰かを好きになる前に、今日を回す。体調、保育園、仕事、稽古、お金……その全部が同時に降ってくる感じが、あまりにもリアルで。
未来が倒れるまで頑張ってしまうのが、痛いほど分かる
未来って、頑張り屋なのに“頼るのが下手”なんですよね。助けてもらっても、感謝より先に「迷惑をかけた」って思ってしまうタイプ。だからこそ、限界が来るまで自分で抱えてしまって、ふっと糸が切れる。
撮影をやり切って、家に帰って、もう立っていられなくなる……あの崩れ方が、きれいなドラマの倒れ方じゃなくて、ちゃんと“疲労の倒れ方”に見えました。真が送ってくれて、優太が颯太を連れ帰ってくれても、未来の頭の中はきっと「助かった」より「ごめん」でいっぱいだったはず。
ひとつだけ抜き改行させてください。
未来、頑張り方がずっと一人称なんだよね。
“まーくん”探しが進むほど、未来の心が置き去りになる
真が「まーくん」になり得る理由が出てきたのに、未来が喜べないのが切ないです。父親探しって、本来は恋のドキドキに繋がるはずなのに、第4話ではむしろ「選択を間違えたら颯太が消えるかもしれない」という怖さに繋がってしまった。
未来が“母”になってしまった以上、恋は「自分が幸せになるため」だけのものじゃない。颯太の人生も巻き込む。だからこそ、選びたくても簡単に選べない。その重さが、第4話の空気をずしっとさせていました。
将生の「疑う」気持ちが、ただの嫌味に見えなかった
将生が「颯太は俺の子?」と詰めてくるところ、言い方はきついのに、私はどこか“怖がってる人”に見えました。自分が知らないところで人生が変わっているかもしれない怖さ。未来のことを分かったつもりでいたのに、知らない顔がある怖さ。
数年前に酔って未来の家に泊まった夜があり、将生自身はその夜のことをはっきり覚えていない。そこに「バナナ好き」「顔が似てる気がする」みたいな小さな共通点が重なって、疑いが“確信ごっこ”になっていく。あの不器用さ、笑えるのに、ちょっと泣きたくもなりました。
将生の不器用な優しさが、恋より先に「生活」を支えた
正直、第4話の将生には気持ちがぐらっぐらになりました。口は悪いし、踏み込み方も雑なのに、いざという時に“やることをやる”。颯太の発熱で未来が詰んだ瞬間、買い物をして家に来て、病院に付き添って、会計まで済ませて、帰りは颯太をおんぶして。あれはもう、恋のアピールじゃなくて、生活の救助です。
そして、ちゃんと謝ったのが大きい。「芝居と子育て両立できんのかよ」って言ったことを言葉にして、未来の大事なものは自分たちにとっても大事だって伝える。
将生の中で、未来は“元カノ”というより、もう少し家族に近い場所に置かれている気配がしました。
SNSでも「好感度が上がった」「不器用だけどまっすぐ」といった反応が出ていたの、分かりすぎます。あの回の将生、ずるい。
優太の“まー先生”感は、安心できるのに切ない
優太って、ずっと「大丈夫だよ」って言ってくれる人なんですよね。
保育士としてのプロの距離感があって、未来を責めないし、颯太のケアも迷いがない。その安心感が、物語の中で唯一“呼吸できる場所”みたいに見えます。
でもね、だからこそ切ない。優太は未来の“今”を救ってくれるのに、未来は“未来”の答え合わせを急いでしまう。
優太が「まー先生」と呼ばれていること自体が、父親探しのキーワードと重なってしまうから、優しさがそのまま“疑惑”にもなる。優しさが疑われるって、なんて残酷なんだろう。
真の「まーくん」成立は、嬉しいより先にゾワっとした
真が母から「まーくん」と呼ばれていて、本名が「まこと」だった。情報だけ見ると一気に近づいた感じがするのに、私が感じたのはドキドキより“ゾワっ”でした。だって、未来の心身が限界のタイミングで、候補が増えるんだもん。
真の好意は分かりやすいし、送り届けて差し入れまで残す優しさもある。でもその優しさを受け取る余裕が、未来には今ない。恋愛って、受け取れる体力がないと成立しないんだなって、妙に現実を突きつけられました。
10割負担の現実が、ドラマの温度を一段下げた
颯太の治療費が“数字”として出てきた瞬間、画面の温度がスッと冷たくなりました。
保険証がないだけで、こんなに心が追い詰められる。未来が焦るのは当然だし、将生がサッと支払うのも、優しさ以前に“緊急対応”として正しかった。
この問題、恋の結末より先に、ちゃんと片付けないといけないやつです。颯太はまだ小さいのに、時間だけがどんどん進む。私はそこがいちばん怖い。
颯太の「ママのお友達だ」が、未来の未来を一瞬見せた
将生の友人(?)として出てきた白鳥萌を、颯太が「ママのお友達」って呼んだの、胸がきゅっとしました。恋のライバルじゃなくて“友達”。そこに、未来の未来がふっと漏れている感じがしたんです。
未来がこの先、恋よりも先に「味方」を増やしていく物語なのだとしたら、萌の立ち位置はかなり大事になるはず。将生を挟んでギスギスするんじゃなくて、ちゃんと女性同士の関係が育つ未来も見たいです。
ルナが直った時、未来は何を知ってしまうのか
最後に残るのがルナ。未来の選択で颯太が生まれなくなるかもしれないと気づいた今、ルナが持っている情報は“救い”にも“刃”にもなり得ます。修理が終わった時、未来は未来の自分のことをどこまで知るのか。知った瞬間に、心が折れないか。私はそこが心配で、でも見届けたくもあります。
第4話は、父親探しの進展回というより、未来が「頼る練習」を始めるための回に見えました。恋はその後でいい。まずは、颯太と今日を乗り切れる未来でいてほしい——私はそう願ってしまいます。
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