第3話は、疑いが「気のせい」で済まされなくなった瞬間を描く回でした。
向き合おうと決めた菜穂の前に現れたのは、夫のスーツに残された見知らぬピアス。
手に取れてしまう証拠は、心の整理が追いつく前に、夫婦の沈黙を壊していきます。
問い詰められない苦しさと、逃げ場を失った夜。その先で菜穂が選んでしまう時間が、静かに不安を募らせていきました。
※この記事は3話のネタバレを含みます。
ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」3話のあらすじ&ネタバレ

結婚2年目の“夫婦の空白”に、疑いが形として落ちてくる回でした。
第3話「疑惑のピアス」ざっくり要点
第3話は、菜穂が「もう会わない」と心に決めた矢先に、夫のスーツから“見知らぬピアス”が見つかり、疑念が一気に現実味を帯びていきます。
一方で省吾は、綾香の存在から逃げきれないまま、少しずつ“毒されていく”ように描かれました。
そして終盤、傷ついた菜穂は徹に疑念を打ち明け、強いお酒で自分の心までほどけてしまう――そんな危うい夜で幕を閉じます。
前回までの流れ(1〜2話の整理)
菜穂はスーパーでパートをしている主婦で、夫の省吾は旅行代理店勤務。結婚2年目で“夫婦円満”だと思っていたのに、同僚の一言をきっかけにセックスレスを自覚していきます。
「仲はいいのに埋まらない部分」が、言葉にできないまま日常に積もっていたのが、序盤の空気でした。
その頃、省吾は職場の同僚・綾香から不倫の誘いを受け、最終的に一夜を共にしてしまいます。
翌朝、省吾は左手薬指から結婚指輪が消えていることに気づき、綾香を問いただすものの翻弄され、指輪の行方を掴めません。
一方の菜穂も、夫が連絡なしに一晩帰ってこなかったことで不安が膨らみ、高校時代の元恋人・白川徹と再会したことをきっかけに、心の拠りどころを求め始めます。
前回ラストでは、夫婦それぞれが“戻れない線”へ足を踏み入れたことが示され、3話はその後の揺れを真正面から受け止める回になりました。
キスの後ろめたさと、菜穂の「向き合う」決意
3話の菜穂は、徹とのキスに動揺し、後ろめたい気持ちを抱えたまま日常に戻ろうとします。
「夫が裏切っているかもしれない」という不安と、「自分も一線を越えかけた」という罪悪感が、同じ胸の中でぶつかっている状態です。
そんな菜穂に、同僚のカンナが助言をします。菜穂はそれを受けて、省吾ときちんと向き合うことを決意し、徹とはもう会わないと心に決めます。
ここで大きいのは、菜穂が“誰かに寄りかかる前に、夫婦として話す”方向へ舵を切ろうとしていることでした。
ただ、その決意は「今すぐ、完璧に」ではなく、まだ揺れを抱えたままの決意です。
心を整えきれないまま、生活は待ってくれません。
省吾のスーツから出てきた「見知らぬピアス」
菜穂が“向き合う”と決めた矢先、省吾のスーツから見知らぬピアスが見つかります。
この瞬間から、「疑い」が心の中のモヤではなく、手で掴める“物証”になってしまいました。
しかもこのピアスは、偶然ではなく「疑わせるため」に仕掛けられた可能性が示唆されます。
綾香が省吾のスーツのポケットにピアスを忍ばせ、まずは菜穂に浮気を疑わせる――そんな動きが見えてくるのが、この回の怖さでした。
菜穂にとっては、問い詰めればいいのに、問い詰められない。自分にも後ろめたさがあるからこそ、“正しさ”を掲げて責めきれない苦しさが残ります。
そして省吾側もまた、菜穂がピアスを見つけたかどうか分からない状態のまま、疑心暗鬼の入り口に立っていくことになります。
「バレたかもしれない」という焦りが、夫婦の会話をさらに歪ませていきます。
綾香の存在が濃くなる一方で、省吾は逃げ切れない
省吾は、綾香の底知れぬ魅力に抗えず、徐々に毒されていくとされています。
2話の時点で、綾香との一夜のあとに結婚指輪が消え、問いただしても翻弄される――つまり省吾は既に“支配の入り口”に立たされていました。
指輪が消えたことは、単なるアクシデントではなく、夫婦の象徴を握られることでもあります。
その延長線上にあるのが、今回の「ピアスで疑わせる」という手口です。
省吾が自分の意志で関係を切れないほど、綾香の存在は“仕掛け”として強くなっていきます。
そしてそれは、菜穂の心を壊すだけでなく、省吾自身の判断力も奪っていく構造に見えます。
傷ついた菜穂の前に、徹が現れる
夫のスーツから見知らぬピアスが出てきたことで、菜穂は不倫疑惑を抱えたまま、気持ちの逃げ場を失っていきます。
そんな傷ついた菜穂の前に、再び徹が現れます。
菜穂は徹に、夫への疑念を打ち明けます。
この“打ち明ける”という行為自体が、夫婦の外に秘密ができる瞬間でもあります。
本当なら、いちばんに夫に聞きたい。でも、聞く前に見つけてしまったものがあって、聞けない。
徹はそんな菜穂の話を受け止め、2人はバーへ入ります。
“夫婦の問題”の相談が、いつの間にか“二人きりの夜”へと形を変えていくのが、息苦しいほどリアルでした。
バーでこぼれた本音と、強いお酒
バーで菜穂は、夫への疑念を徹に話します。
ここで菜穂が選んだのは、アルコール度数の強いお酒でした。
強いお酒は、気持ちを軽くするというより、重たい気持ちを“感じなくする”ための選択にも見えます。
本音を話してしまったあとに残る虚しさを、酔いで流そうとしているようにも受け取れる場面です。
菜穂は次第に酔いつぶれていきます。
ここまでくると、もはや“相談”ではなく、“崩れてしまう夜”の入口でした。
「帰りたくない」――酔いつぶれた夜の終わり
酔いが回った菜穂は「帰りたくない」とねだります。
徹はそんな菜穂を介抱し、寝室に寝かせました。
そして3話は、ここで終了します。
視聴後に残るのは、「このまま一線を越えてしまうのか」という怖さと、「でも、菜穂が壊れる前に止まってほしい」という祈りのような感情でした。
次回の内容として、菜穂は徹に相談しているうちに酔いつぶれ、ホテルで一夜を過ごしたことが示されています。
つまり3話ラストは、“夫婦の外で夜を越える”地点まで、もうほとんど到達してしまったということでもあります。
省吾は家に帰ってこない菜穂を不思議に思う一方で、「浮気がバレたのでは」と疑心暗鬼になる流れも示されていました。
疑っているのに、疑われるのが怖い。そんな矛盾が、次回以降さらに夫婦を追い詰めていきそうです。
ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」3話の伏線

3話は派手な事件が起きるというより、「疑いの種」が確実に植えられていく回でした。
小道具ひとつで心が壊れていく怖さがあり、しかもそれが“偶然じゃない”可能性が見えるのがポイントです。
物(小道具)に仕込まれたサイン
小道具は、この作品の心理戦をいちばん分かりやすく可視化してくれます。
3話はまさに「物が先に走って、言葉が追いつかない」展開でした。
- 見知らぬピアス:省吾のスーツから出てきた“浮気の物証”。疑いが一気に現実になるアイテム。
- スーツのポケット:ピアスが出てきた“場所”が重要。隠せるのに、あえて見つかりやすいところにある不自然さ。
- 結婚指輪(2話から継続):一夜のあとに消え、綾香を問いただしても翻弄される。夫婦の象徴が“人質”のようになっている。
- 強いお酒:菜穂が選んだ“心を麻痺させるスイッチ”。弱さの象徴であり、越境の引き金にもなる。
- ホテル(次回へ繋がる場所):一夜を過ごすという事実が示され、線引きがいよいよ曖昧になる。
セリフ(言葉)に残った違和感
セリフは、真実そのものより「言い逃げの形」を残します。
3話は特に、“言い切らない言葉”が多い回でした。
- 「徹とはもう会わない」:菜穂が自分に課した線引き。守れなかった時、罪悪感が倍になるタイプの誓い。
- 「不倫疑惑が浮上する」状況:決定的な証拠ではなく、“疑うしかない形”で現れるのがいやらしい。
- 「帰りたくない」:家=夫婦の場所に戻れないという心の叫びであり、徹との距離を一気に縮める言葉。
タイトル「疑惑のピアス」が示すもの
タイトルが指すのは、ピアスそのものだけではなく、そこから連鎖する心理戦です。
“疑惑”という言葉がついている時点で、確定ではなく、疑い続けさせる仕掛けが作品の核にあると分かります。
ピアスが出てきた瞬間、菜穂の中で「夫を疑う自分」と「疑いたくない自分」が引き裂かれる。
そして省吾側でも「疑われる恐怖」が育つことで、会話が減り、ますます疑いが増幅する――この循環がタイトルと噛み合っていました。
沈黙(言わなかったこと/聞かなかったこと)
このドラマでいちばん怖いのは、言葉より沈黙です。
3話は沈黙が多いぶん、伏線も“未回収の音”として残っています。
- 菜穂は、ピアスのことを“すぐに”省吾へ言えたのか:疑いが浮上した時、最初の一言が遅れるほど溝は深くなる。
- 省吾は、綾香との関係を「終わらせた」と言えるのか:抗えず毒されるという表現が、切れていないことを示唆する。
- 徹は、菜穂の相談を“ただの相談”として受け止めたのか:寝室へ運ぶ行為の先に、どんな線引きがあるのかが次回の焦点。
次回に繋がる未回収ポイント(3話時点)
3話の時点で、答えが出ていないのに“確実に転がり始めた”ものがいくつもあります。
ここが回収される時、登場人物の関係はもう元に戻れない気がします。
- 結婚指輪の行方:2話で消えたまま。誰がどこまで把握しているのか。
- ピアスの出どころ:偶然ではない可能性が示され、誰の意図が絡んでいるのか。
- 菜穂と徹の“一夜”の中身:ホテルで一夜を過ごしたという事実が、心の線引きをどう変えるのか。
- 徹が綾香へ接触する動き:証拠を突き付け身を引くよう伝えるとされ、ここから心理戦が加速しそう。
- 綾香の「ある提案」:逆に提案を持ち掛けるとされ、綾香が“崩す側”で終わらないことを匂わせる。
ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」3話の感想&考察

3話を見終わって最初に残ったのは、ドロドロよりも先にくる「息が詰まる感じ」でした。
誰かが大声で嘘をついたわけじゃないのに、静かに、確実に、日常が壊れていく。そんな怖さが強かったです。
菜穂の罪悪感が、夫婦の会話をさらに遅らせる
菜穂って、たぶん“正しいこと”をしたい人なんですよね。
だからこそ、徹とのキスのあとに「もう会わない」と決めて、夫と向き合おうとする。
でも、正しいことをしようとするほど、心が追いつかない瞬間がある。
ピアスを見つけた時の菜穂は、怒りより先に「聞くのが怖い」「自分も責められるかもしれない」という揺れが出てしまう気がして、見ていて胸がぎゅっとなりました。
夫を疑うと同時に、自分の後ろめたさもある。
この二重の痛みが、菜穂を“言葉の手前”で止めてしまうのが、リアルで苦しいです。
省吾は「弱さ」を隠すほど、綾香に支配される
省吾って、見た目はちゃんとしていて、言葉もそれっぽい。
でも実際には、綾香との一夜のあとに結婚指輪が消えて、問いただしても翻弄されてしまうような脆さがある。
“弱さ”って、優しさと紙一重なこともあるけれど、今回の省吾の弱さは、誰かの悪意に利用されやすい弱さに見えました。抗えず毒されていくという説明が、すでに「自分でやめられない」状態を示している感じがして、危険信号が鳴りっぱなしです。
しかも、菜穂が疑い始めたら、省吾は“疑われること”に怯える。
自分が裏切った側なのに、疑われた瞬間に防御に入ってしまうのって、夫婦として一番しんどいパターンだな…と感じました。
綾香の怖さは「奪う」より「崩す」タイプ
綾香って、ただの不倫相手ではなくて、相手の生活の骨組みを崩しにくる感じがあるんですよね。
指輪の件もそうだし、今回のピアスもそう。相手を追い詰めるために、“証拠っぽいもの”を手元に残すのが巧い。
そして何よりいやらしいのが、菜穂に疑わせるところから始める点。
省吾を抱きしめるより先に、菜穂の心を壊しにいく。そこに“野心”が見える気がしました。
次回、徹が綾香に接触して証拠を突き付ける流れが示されていますが、そこで綾香が逆に提案をしてくるというのも、綾香が受け身じゃないことの証明。
「やめろ」と言われて引く人じゃないからこそ、怖いんですよね…。
徹の優しさは救い?それとも危うさ?
徹は、菜穂がボロボロになる瞬間に、必ず現れてくれる。
その“タイミングの良さ”が、救いであり、同時に少しだけ不穏でもあります。
3話のラスト、菜穂は強いお酒で酔いつぶれて、「帰りたくない」と言ってしまう。
あの言葉って、徹に向けた甘えというより、家という場所に戻るのが怖い人の叫びに聞こえました。
徹が寝室に寝かせたところで終わるのがまた絶妙で、視聴者としては「ここで止まって」と思うのに、物語としては「止まれないよね」と分かってしまう。
実際にSNSでも、酔った女性に手を出さないでほしいという心配の声が出ていたようで、みんな同じところで息をのんだんだなと思います。
不倫サスペンスとしての怖さ:「証拠が先に歩く」構造
このドラマの怖さは、愛情の修羅場よりも、証拠が先に歩いていくところにあります。
言葉より先に、指輪が消える。言葉より先に、ピアスが出てくる。
話し合えば済むはずのことが、話し合えない状態に追い込まれる。
その結果、夫婦の外側に相談相手ができて、そこに夜がついてくる。
次回は、菜穂がホテルで一夜を過ごしたことが示されています。
ここから先は「どっちが先に裏切ったか」じゃなくて、「戻ろうとした時に、戻れる場所が残っているか」が問われる気がします。
次回に向けて:夫婦の“線引き”が試される
次回、菜穂はカンナのアドバイスを受けて省吾にカマをかけてみるとされていて、ようやく夫婦の会話が“疑い”に触れるところまで行きそうです。
でもその時、菜穂自身も“一夜”を抱えた状態になっているのが、このドラマの残酷さだなと思います。
さらに徹が綾香へ接触し、証拠を突き付ける動きも示されています。
夫婦の問題だったはずが、4人の心理戦に完全に広がっていく。ここからは、誰かの優しさだけでは止まらない気がして、怖いのに目が離せません。
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