『VIVANT』のリュウミンシェンこと劉銘軒は、乃木やFとの違い、野崎との過去など、いくつもの疑問を呼ぶ人物です。似た顔と異なる言動を前に、それぞれの存在や関係をどこから整理すればよいか迷う方もいるのではないでしょうか。
この記事では、第17話までのネタバレを含め、劉銘軒をめぐる伏線、5年前の出来事、野崎との感情の変化を解説・考察します。作中で説明された事実と、まだ答えの出ていない謎を分けて見ていきます。
VIVANTリュウミンシェンは誰?劉銘軒の正体と第17話時点の結論

| 項目 | 第17話時点の整理 |
|---|---|
| 正式名 | 劉銘軒 |
| 読み方 | リュウ・ミンシュエン |
| 演じる俳優 | 堺雅人 |
| 5年前の立場 | 北京の日本大使館で野崎が使っていたエージェント |
| 裏の所属 | 現在はシンシー側で行動。過去から現在までの詳しい経緯は未解明 |
| 野崎との関係 | 上司と部下。劉は野崎へ恋愛感情を抱いていた |
| 乃木との関係 | 同じ顔を持つ別人 |
| Fとの関係 | 乃木の中にいるFとは別の人物 |
| 生死 | 死亡しておらず生存 |
| 死亡報告 | 5年前に死亡したと思われていたが、第16話で生存が判明 |
| 現在の立場 | 野崎に潜入を認めさせ、野崎とドラムを拘束へ追い込んだ |
| 別班員5人 | 移送は偽装。5人は今もシャキ城で生存・未救出 |
| 黒幕か | 現在の主要な敵だが、シンシーの最高指導者とは未確定 |
| 未回収の謎 | 乃木と同じ顔の理由、出生、最終目的、死亡偽装への関与 |
まず結論から整理すると、リュウミンシェンこと劉銘軒は、乃木とは別に存在する実在の人物です。5年前には野崎のもとで活動していましたが、現在はシンシー側の人物として登場し、第17話では野崎の潜入捜査を暴く側に回っています。
一方で、劉の過去や現在の所属が分かってきたことと、人物のすべてが解明されたことは別です。乃木と同じ顔である理由や出生、シンシーの中でどこまで重要な地位にいるのかなど、まだ残された謎は少なくありません。
正式名は劉銘軒(リュウ・ミンシュエン)|堺雅人が演じる別人
検索では「リュウミンシェン」と表記されることも多いですが、人物名は劉銘軒、読み方はリュウ・ミンシュエンです。演じているのは乃木憂助やFと同じ堺雅人さんで、一人3役という形になっています。
ただし、同じ俳優が演じているからといって、3人が同一人物という意味ではありません。乃木は丸菱商事に勤めながら別班員として活動する人物、Fは乃木の中にいる「もう一人の自分」、劉は5年前の北京で野崎と関わった別の身体を持つ人物です。
そのため、第16話で乃木そっくりの劉が現れた場面は「乃木が変装していた」という種明かしではなく、物語にまったく別の人物が加わった瞬間として見る必要があります。
5年前は野崎のエージェント、現在はシンシー側で活動
劉は5年前、北京で野崎のエージェントとして活動していました。当時の野崎にとっては信頼していた部下の一人であり、張競士とともに情報収集に関わっていた人物です。
ところが現在の劉は、野崎と同じ日本側の人間として戻ってきたわけではありません。シンシー側の人物として野崎の潜入を見破ろうとし、市況ボードを利用した通信にもたどり着いています。
ここで重要なのは、「以前は野崎の部下だった=日本側から途中で裏切った」と単純化しないことです。劉がどの時点から、どのような経緯でシンシーとつながっていたのかは、まだすべて説明されていません。
第17話では野崎の潜入を認めさせ拘束へ追い込む
第17話で劉は、野崎がシンシーへ潜入していることを追及します。野崎は自分自身が危険にさらされても、すぐには潜入捜査だったことを認めませんでした。
しかしドラムが連れてこられ、その命が脅かされると状況は変わります。野崎はドラムを守るため、潜入捜査だったことを認め、その後はドラムとともに拘束されます。
劉はここで、野崎の秘密を暴いただけではありません。野崎が「自分の身より守りたい相手」を利用して、言葉を引き出したことになります。
劉の冷静な工作員としての顔と、野崎を誰より理解している過去の部下としての顔が重なる場面でもありました。
劉銘軒と乃木・Fは同一人物?同じ顔の謎を整理

| 人物 | 存在 | 所属・役割 | 感情の特徴 | 野崎との関係 |
|---|---|---|---|---|
| 乃木憂助 | 独立した実在人物 | 丸菱商事社員・別班員 | 優しさ、自己抑制、守ることへの執着 | 捜査対象から信頼できる協力者へ変化 |
| F | 乃木の中にいるもう一人の自分 | 乃木の生存本能、合理性、攻撃性を担う | 警戒、合理性、目的優先 | 直接の独立した関係はない |
| 劉銘軒 | 乃木とは別の実在人物 | 野崎の元エージェント・シンシー側工作員 | 承認欲求、愛情、嫉妬、執着 | 元上司であり、恋愛感情を向けた相手 |
劉の登場で最も気になるのは、やはり乃木とまったく同じ顔である点です。ただし、第17話までの情報で確定しているのは「同じ顔を持つ別人」というところまでです。
双子、血縁、クローン、整形などさまざまな可能性は考えられますが、どれも現時点では答えになっていません。まずは乃木、F、劉の違いを整理しておく必要があります。
劉と乃木は独自の身体と過去を持つ別人
乃木と劉には、それぞれ独立した過去があります。乃木は幼少期に家族と離れ、日本へ戻った後に自衛隊を経て別班へ入りました。
一方の劉には、5年前に北京で野崎のエージェントとして活動していた経歴があります。
さらに第16話以降、劉は野崎と同じ場所に存在し、乃木とは別の行動を取っています。物語上、同時に存在できる別人である以上、乃木の変装や入れ替わりで説明することはできません。
同じ顔を持ちながら、生きてきた環境も所属も人間関係も違う。この違いそのものが、今後の物語で重要になっていきそうです。
Fは乃木の「もう一人の自分」で、劉とは別の存在
Fは乃木の幼少期から存在し、孤独や苦しみの中で乃木を支えてきた「もう一人の自分」です。別班の任務を担う面はありますが、劉のように独立した身体と過去を持つ人物ではありません。
そのため「劉=Fが実体化した存在」という読み方も、第17話時点では成立しません。劉には野崎との5年前があり、シンシーとの現在があります。
乃木とFは一人の人物の内側にある二つの声、乃木と劉は同じ顔を持つ二人の別人。この二つは似ているようで、物語上の仕組みがまったく違います。
堺雅人の一人3役|同じ顔でも人物像は異なる
同じ堺雅人さんが演じていても、乃木、F、劉はかなり違った印象を持っています。乃木には迷いや優しさがあり、Fは乃木へ鋭く問いかける存在。
そして劉は、野崎との過去を抱えながらも敵側から相手を追い詰める静かな圧があります。
特に劉は、乃木やFのような「すでに知っている堺雅人」だと思って見るほど、不穏さが強くなります。同じ顔なのに、視線や間、相手との距離だけで別人に見えること自体が、この一人3役の面白さです。
物語としても、顔を同じにすることで「人は何によってその人になるのか」という問いが生まれています。顔ではなく、誰を信じ、誰を守り、何を選んできたかが人物を分けているように見えます。
双子・血縁・クローン説は第17話でも未確定
乃木と劉が同じ顔である理由は、依然として未解明です。双子なのか、何らかの血縁があるのか、あるいはもっと別の仕掛けなのかは分かっていません。
ここを早い段階で「双子確定」「クローン確定」としてしまうと、作品がまだ伏せている最大級の謎を先に埋めてしまうことになります。現時点では、同じ顔を持つ別人であることだけを確定情報として受け取るのが自然です。
シーズン1第7話から続いたリュウミンシェンの伏線

劉は続編で突然加えられた人物ではありません。シーズン1第7話ですでに、野崎の記憶の中に「乃木によく似た後輩」として存在が示されていました。
当時は名前も現在の立場も分かりませんでしたが、第16話で劉が登場したことで、その言葉が大きな伏線として回収されています。
野崎が乃木へ語った「可愛がっていた後輩」
シーズン1で野崎は、乃木へ自分が以前可愛がっていた後輩について語っています。その人物を救えなかったことが、野崎の中に後悔として残っていました。
この時点では、視聴者には名前も詳しい過去も明かされていません。ただ、乃木と似ているという話があったことで、野崎が乃木に特別な感情を抱く理由の一つとして記憶されていました。
乃木に「よく似ている」という言葉が第16話で回収
続編第16話で現れた劉は、本当に乃木と同じ顔をしていました。ここでシーズン1の「似ている」という言葉が、比喩ではなく視覚的にもそのままつながります。
一方で、第7話の時点から劉のシンシーでの立場や現在まで全部決まっていた、と本文から断定することはできません。あくまで作品内では、野崎が失った後輩の存在と、乃木との類似が早い段階から提示されていたと考えるのが適切です。
劉の存在で野崎と乃木の関係も見え直す
劉の登場によって見え直すのは、劉自身だけではありません。野崎がなぜ乃木を気にかけ、危険な状況でも見捨てなかったのかというシーズン1の関係にも、新しい意味が加わりました。
ただし、乃木を助けたのは劉に似ていたからだけではありません。野崎と乃木はそれぞれの任務と判断を通じて、二人自身の信頼を築いています。
劉の面影は最初の入口だった可能性がありますが、その後の関係まで「劉の代わり」で説明してしまうと、野崎と乃木が積み上げてきたものを小さくしてしまいます。
5年前の北京で野崎と劉銘軒に何があった?

劉の人物像を理解する上で欠かせないのが、5年前の北京です。野崎と劉の関係には、捜査官とエージェントとしての信頼と、劉から野崎へ向けられた個人的な愛情が同時に存在していました。
この二つが同じ方向を向いていなかったことが、現在まで続く傷の出発点だったように見えます。
劉と張競士は野崎のエージェントだった
5年前、北京で活動していた野崎は、劉銘軒と張競士をエージェントとして使っていました。二人は同じ過去を共有していますが、現在までの道筋は異なります。
張は野崎へシンシーの情報を渡す二重スパイとして関わり、劉は死んだと思われながら生き延び、現在はシンシー側の人物として再登場しました。
同じ野崎のもとにいた二人が、別々の形でシンシーとつながっていたことが、5年前の任務そのものの複雑さを示しています。
劉は野崎へ恋愛感情を抱いていた
劉が野崎へ特別な恋愛感情を抱いていたことは、人物関係を読む上で無視できません。上司として尊敬しているだけではなく、野崎個人から選ばれたいという思いも重なっていたように見えます。
ただし、野崎と劉が恋人同士だったわけではありません。野崎が同じ恋愛感情を返していたことも確認されていません。
ここに二人のすれ違いがあります。劉にとっては「自分を特別に見てほしい」という気持ちがあっても、野崎にとっては信頼する部下、大切なエージェントとしての感情だった可能性が高い。
この温度差が、後の傷につながったと考えられます。
危険な任務と拘束、野崎が救出へ動いた過去
劉は危険な状況へ入り、やがて拘束されます。野崎は劉を見捨てたのではなく、救出しようと動いていました。
この事実は重要です。劉の側から見れば「自分を選んでほしい」という思いがあったとしても、野崎が劉をどうでもいい部下として扱っていたわけではありません。
だからこそ、この関係は単純な片思いより苦しいものになっています。大切にはされていた。
しかし、求めていた形では愛されなかった。その違いが劉の中にどれだけ残っているのかは、現在の行動を見る上で大きな論点です。
死亡を示す情報によって野崎は劉を失ったと思った
救出を試みていた野崎のもとへ、劉が死亡したと受け取れる情報が届きます。野崎はそこで劉を救えなかったと考え、その出来事を長く自分の失敗として抱えてきました。
ところが第16話で劉は生きていました。野崎にとっては、失ったと思っていた人物との再会であると同時に、自分が信じてきた5年前の結末そのものを壊される再会でもあります。
劉銘軒はなぜ生きていた?死亡情報とシンシーの関係

第16話で確定したのは、劉が実際には死んでいなかったことです。一方で「なぜ死亡したと思わせる必要があったのか」「誰がその情報を作ったのか」までは完全には明らかになっていません。
死亡が偽装だったという結果と、その計画の全貌は分けて考える必要があります。
第16話で死んだはずの劉が生存していたと判明
野崎が長く死んだと信じていた劉は、第16話で生きた姿を見せました。それだけでも大きな衝撃でしたが、さらに劉は現在シンシー側の人物として野崎の前に立っています。
過去に守ろうとした部下が生きていた喜びより先に、「なぜそこにいるのか」という疑念を突きつけられる再会です。野崎が平静を崩したことにも、それだけの重さがあります。
死亡写真・報告が本当の死を示していなかった理由
野崎が劉の死を信じたのは、何らかの死亡情報が示されたからです。しかし、その情報は実際の死亡を意味していませんでした。
重要なのは、ここからすぐに「劉自身が野崎を騙すために全部計画した」と決めないことです。誰が情報を作り、誰がどの段階から知っていたのかはまだ整理し切れていません。
劉本人が計画の中心だった可能性も否定できませんが、シンシー側の判断や別の人物が関与した可能性も残ります。ここは今後の回収を待つべき部分です。
張競士との違い|同じシンシー側でも現在地は異なる
張も野崎のエージェントでありながら、シンシーにつながっていた人物です。ただし、張と劉を同じ役割としてまとめることはできません。
張は野崎へシンシーの情報を渡した二重スパイとして機能しました。一方の劉は、現在もシンシー側で野崎の潜入を暴き、拘束する側に立っています。
二人ともシンシーと関係していたからといって、「片方が疑われ役、片方が信頼され役として最初から完全に設計されていた」とまでは断定できません。
死亡情報を誰がどこまで計画したかは未解明
劉の生存が分かったことで「死亡情報が事実ではなかった」という部分は回収されました。しかし、死亡情報そのものの設計者、張がどこまで知っていたのか、劉自身の関与範囲はまだ残っています。
この未解明部分は、劉が野崎をどこまで意図的に傷つけたのかという感情面にも関わります。5年間の喪失まで計画の一部だったのか、それとも劉自身にも選べなかった事情があったのかで、人物像は大きく変わるからです。
【第17話】劉銘軒は野崎に何をした?潜入露見とドラムの拘束

第17話では、劉と野崎の関係が過去の再会から現在の対立へはっきり進みました。劉は野崎の潜入を追及し、その事実を認めさせます。
ただし、野崎が自分の身を守るために白状したのではありません。ドラムが危険にさらされたことで、野崎は黙り続けることをやめました。
劉の尋問でも野崎は潜入を認めなかった
劉は野崎に対して潜入捜査だったのではないかと迫ります。しかし野崎は、自分一人が危険にさらされている間は認めませんでした。
この場面からは、野崎が作戦を守ろうとしていたことが分かります。同時に、劉が野崎の性格をよく理解しているからこそ、次にどこを突けば口を開くかも把握していたと考えられます。
ドラムを人質にされ、野崎は潜入捜査だったと告白
野崎の態度が変わったのは、ドラムが連れてこられた後です。ドラムの命が脅かされると、野崎は潜入捜査だったことを認めます。
ここには、5年前の劉との関係と逆になるような残酷さがあります。かつて劉を救おうとした野崎は、現在も自分より仲間を守ることを選ぶ。
その性格を知る劉が、今度は別の大切な相手を使って野崎を動かしています。
劉が野崎をよく知っているからこそ成立した追い込みであり、「理解していること」と「相手を尊重していること」が同じではないと分かる場面です。
野崎とドラムは拘束|劉は現在もシンシー側
潜入が露見した後、野崎とドラムは拘束されます。第17話時点で野崎が死亡したわけではなく、ドラムも生存しています。
そのため、劉が野崎を殺したという整理にはなりません。むしろ今後は、シンシーが野崎から何を聞き出そうとするのか、劉が野崎をどこまで追い詰めるのかが焦点になります。
別班員5人の移送は偽装だった
第16話では、黒須、高田、和田、廣瀬、熊谷の5人がシャキ城から移送されたように見えていました。しかし第17話で、その移送情報は偽装だったと判明します。
5人は現在もシャキ城に残り、生存していますが、まだ救出されていません。したがって「劉が5人を別の拘束先へ移した」「新しい所在地を探す」という第16話直後の考察は、現在の記事では残せません。
劉銘軒は野崎を愛している?恋人関係と現在の感情を考察

劉を考察する上で最も難しいのが、野崎への愛情と現在の敵対行動をどう読むかです。過去に恋愛感情を抱いていたことは描かれていますが、それだけで現在のすべての行動を説明することはできません。
むしろ重要なのは、「愛されたい」という個人的な思いと、工作員として相手を追い詰める任務が同じ人物の中に同居していることです。
野崎への恋愛感情は描かれている
5年前の劉は、野崎に対して上司への尊敬以上の感情を持っていました。その好意は、劉という人物を理解する上で明確な要素です。
ただし、野崎が同じ感情を返していなかったからといって、それだけで現在の劉の敵対を説明するのは危険です。劉にはシンシーとの関係があり、工作員として果たしている役割もあります。
野崎と劉が恋人だった事実はない
野崎と劉は深い信頼関係を持っていましたが、恋人だったと確認されたわけではありません。劉が野崎を好きだったことと、二人が相思相愛だったことは別です。
野崎が劉を救おうとしたのも、恋人だったからと限定する必要はありません。大切な部下、守るべきエージェントとして救おうとした行動でも十分に説明できます。
愛情と工作員としての任務は分けて考える
第17話で劉は野崎を追い詰めました。この行動には過去の感情を読みたくなりますが、シンシー側として野崎の潜入を暴くこと自体は任務上の意味も持っています。
だからこそ、劉の面白さは「愛しているから攻撃した」「失恋したから敵になった」という一つの感情では整理できないところにあります。組織への忠誠と個人的な感情がどこまで重なり、どこで衝突するのかが今後の焦点です。
野崎を選ばせたい思いは支配なのか
劉の行動には、「自分を見てほしい」「自分を選んでほしい」という思いを読み取る余地があります。ただし、それが承認欲求なのか、執着なのか、愛情なのかを一つに決めることはできません。
第17話で興味深いのは、劉が野崎の意思を待つのではなく、ドラムを危険にさらして答えを引き出したことです。相手を理解しているからこそ、相手の選択を操作できてしまう。
本作が描いているのは、愛情があるかないかという単純な話ではなく、「相手を大切に思うこと」と「相手の意思を尊重すること」は同じなのか、という問題に見えます。
劉銘軒は敵・裏切り者・黒幕のどれ?

第17話時点の劉は、日本側の潜入を暴き、野崎とドラムを拘束するシンシー側の人物です。その意味では、現在の乃木や野崎たちにとって敵対側にいることは明確です。
ただし、「敵」「裏切り者」「黒幕」は同じ言葉ではありません。劉の立場を考えるなら、それぞれを分ける必要があります。
第17話時点では日本側の救出を阻むシンシー側の人物
現在の劉は、野崎の潜入を暴き、日本側の作戦を止める側にいます。市況ボードの通信を見破り、野崎を拘束へ追い込んだことからも、少なくとも第17話時点では日本側の味方として行動していません。
一方で、これから劉がどんな選択をするかまでは確定していません。野崎への感情が残っているから必ず離反する、と予想を事実のように書くこともできません。
日本側から途中で寝返ったと単純化できない
劉は5年前に野崎のエージェントだったため、日本側から裏切った人物のようにも見えます。しかし、劉がどの時点からシンシーに属していたのか、その経緯は完全には明かされていません。
そのため、新庄のように「日本側組織の一員として活動しながら別組織へ情報を流していた人物」と同じ分類にそのまま入れるのは早いでしょう。
最終黒幕やシンシー最高指導者とは未確定
劉は非常に重要な人物ですが、だからといってシンシー全体の最終黒幕と決まったわけではありません。樊林杏との関係や、劉が組織内でどの程度の権限を持つかも、まだ全体像は見えていません。
乃木と同じ顔という大きな仕掛けがある分、物語上の重要人物である可能性は高いでしょう。ただし「重要人物」と「最終黒幕」は分けて考えるべきです。
今後の味方化もまだ確認されていない
野崎への感情がある以上、劉が最後までシンシー側にいるとは限りません。しかし、第17話までに日本側へ協力した事実や、野崎を救うために動いた現在の行動は確認されていません。
味方化の可能性を考察することはできますが、それは今後の選択として残しておく方が、現在の人物像を正確に見られます。
劉銘軒が野崎の通信を見抜いた理由

劉が恐ろしいのは、野崎を昔から知っていることだけではありません。第16話では、野崎の行動を具体的に調べ、過去映像まで遡って秘密通信へたどり着いています。
これは「愛しているから表情だけですべて分かった」という場面ではなく、観察と調査によって野崎の行動パターンを解いた場面です。
野崎が繰り返したレストランでの行動を調査
野崎は同じレストランへ繰り返し足を運び、決まった時間帯に席を外していました。劉はこの行動を不自然だと捉え、野崎が何をしていたのかを調べます。
かつて近くで働いていた人物だからこそ、小さな違和感に気づきやすかった可能性はあります。ただし、それだけで答えを出したわけではありません。
市況ボードの「SHAKI CASTLE」を過去映像から発見
劉は過去映像を確認し、野崎が立ち寄った場所の向かいにある市況ボードへ「SHAKI CASTLE」と表示されていたことへたどり着きます。
ここで秘密通信の存在が見抜かれ、シャキ城の情報が敵側にも知られることになります。野崎が仕掛けた情報伝達を、劉が情報分析によって逆算した形です。
表情だけではなく行動記録と映像が決め手
劉が野崎を深く知っていることは重要ですが、「野崎の目線だけで全部分かった」とするのは正確ではありません。反復していた行動を調べ、過去映像を確認したからこそ通信へ到達しています。
感情的な理解力と、工作員としての分析力。その両方を持っていることが、劉を野崎にとって厄介な相手にしています。
第17話で移送偽装と分かり、情報戦の意味が変わった
第16話では、通信を見抜かれた結果として別班員5人が別の場所へ移送されたように見えました。しかし第17話では、実際には5人はシャキ城に残っていたと判明します。
つまり、シャキ城を示した暗号そのものが間違っていたのではありません。その後に与えられた「もう5人はいない」という情報が偽装だったことになります。
この展開によって、情報戦の意味も変わりました。敵の秘密を突き止めれば終わりではなく、手に入れた情報が本物かどうかを最後まで見極めなければ、人を救う判断には使えないということです。
劉銘軒に残る未回収の謎と第18話以降の見どころ

劉については、名前、5年前の過去、生存、現在の所属など多くが分かりました。それでも、人物の根幹に関わる謎はいくつも残っています。
特に「なぜ乃木と同じ顔なのか」と「野崎への思いとシンシーへの忠誠のどちらを最終的に選ぶのか」は、今後の物語を左右するポイントになりそうです。
乃木と同じ顔である理由
最大の謎は、やはり乃木と劉の顔が同じ理由です。二人は別人であるにもかかわらず、瓜二つの容姿をしています。
物語上の理由としては、二人を対照的に見せるための仕掛けと考えられます。同じ顔を持ちながら、乃木は人とのつながりを守ろうとし、劉は現在そのつながりを切る側に立っている。
この対照が今後さらに強くなる可能性があります。
出生・血縁・劉銘軒という身分の全貌
劉の出生や血縁については明らかになっていません。名前や5年前の経歴が分かっても、「なぜ乃木と同じ顔なのか」を説明するところまでは到達していない状態です。
ここが明かされれば、乃木本人の過去や家族にまで影響する可能性があります。ただし、現時点で血縁があると決めることはできません。
死亡情報の立案者と張が知っていた範囲
劉が死んだと野崎に思わせた情報が誰によって作られたのかも残っています。張が劉の生存を知っていたのか、シンシーの計画だったのか、劉本人がどこまで加わっていたのかは未解明です。
この答えは、野崎が5年間抱えてきた罪悪感を誰が作ったのかという問題でもあります。単なるスパイ作戦以上に、人物の感情へ深く関わる伏線です。
シンシーへの忠誠と野崎への思いのどちらを選ぶのか
第17話までの劉はシンシー側として行動しています。一方で、野崎への感情まで消えたと確認されたわけではありません。
もし今後、組織の命令と野崎の命が真正面から衝突したとき、劉がどちらを選ぶのか。そこではじめて、5年前から続く感情の本当の現在地が見えてくるのかもしれません。
第18話以降に乃木と劉が直接向き合うのか
第17話時点では、乃木と劉が同じ顔を持つ理由について答えは出ていません。だからこそ今後、二人が直接向き合う展開があるのかは大きな見どころです。
ただし、第18話以降の具体的な対決や共闘はまだ確定していません。5人の救出作戦を含め、放送前の展開を結果として先取りしないように見ていきたいところです。
VIVANTリュウミンシェン・劉銘軒に関するFAQ

最後に、リュウミンシェンこと劉銘軒について、第17話時点で分かっていることを短く整理します。
リュウミンシェンの正式な名前と読み方は?
正式名は劉銘軒、読み方はリュウ・ミンシュエンです。「リュウミンシェン」という検索表記でも、この人物を指しています。
劉銘軒を演じている俳優は誰?
堺雅人さんです。乃木憂助、F、劉銘軒の一人3役を演じています。
劉と乃木は同一人物?
同一人物ではありません。劉には5年前の北京での過去があり、乃木とは別の身体と人生を持つ人物です。
劉はFの別人格?
違います。Fは乃木の中にいる「もう一人の自分」で、劉は独立して存在する別人物です。
劉と乃木は双子や血縁者?
第17話時点では不明です。同じ顔である理由はまだ明かされておらず、双子や血縁関係と断定することはできません。
劉は生きている?
生きています。5年前に死亡したと思われていましたが、第16話で生存が判明し、第17話でもシンシー側として行動しています。
劉は野崎と恋人だった?
恋人だったとは確認されていません。劉が野崎へ恋愛感情を抱いていたことは描かれていますが、野崎が同じ感情を返していた事実はありません。
劉はシンシーの工作員?
現在はシンシー側の人物として行動しています。5年前から現在までの所属や経緯がすべて明らかになったわけではないため、細かな立場は今後の説明を待つ部分があります。
第17話で野崎を殺した?
殺していません。野崎は潜入捜査だったことを認めた後、ドラムとともに拘束されています。
劉は最終黒幕?
第17話時点では確定していません。重要人物であることは間違いありませんが、シンシー全体の最高指導者や最終黒幕だとはまだ描かれていません。
まとめ|劉銘軒は野崎の過去と乃木の現在をつなぐ人物

VIVANTのリュウミンシェンこと劉銘軒は、乃木と同じ顔を持ちながら、乃木やFとはまったく別の人物です。5年前には野崎のエージェントとして活動し、野崎へ恋愛感情を抱いていましたが、現在はシンシー側から野崎の潜入を暴く立場にいます。
第17話では、ドラムを危険にさらすことで野崎に潜入を認めさせ、二人を拘束へ追い込みました。一方、別班員5人の移送は偽装で、5人は現在もシャキ城で生存・未救出です。
劉の存在が面白いのは、単なる「敵の新キャラクター」ではなく、野崎が5年間抱えてきた喪失を現在へ戻し、同時に乃木とまったく同じ顔で登場したことです。誰かを愛することと、その人の意思を尊重することは同じなのか。
劉が最後にどちらを選ぶのかによって、野崎との関係も、乃木と同じ顔を与えられた意味も変わってきそうです。

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