MENU

ドラマ「102回目のプロポーズ」2話のネタバレ&感想考察。光が泣けた夜と音のプロポーズが切ない

前作『101回目のプロポーズ』で結ばれた達郎と薫の娘・光を主人公にしたこの続編は、ただ懐かしさをなぞるだけではなく、令和の恋の不器用さをちゃんと新しく描いているのがいいんですよね。

2話はその輪郭がかなりはっきり見える回で、音の包容力と太陽の猪突猛進、そして達郎の古くてうるさい愛情が、全部違う温度で光を揺らしていきます。

私が2話でいちばん刺さったのは、恋が進いたという事実より、光がやっと泣けたことでした。

恋愛の進展と家族の喪失が同じ場所で重なるからこそ、この回は胸キュンだけでは片づかない、かなり切ない回になっていたと思います。

目次

ドラマ「102回目のプロポーズ」2話のあらすじ&ネタバレ

102回目のプロポーズ 2話 あらすじ画像

2話は、光と音の距離が一気に深まる回であると同時に、太陽の片想いがコミカルに空回りし、達郎が父としての厄介さを全開にする回でした。表面だけ見ると、音のプロポーズへ向かってまっすぐ進いていく恋愛回に見えるのですが、その中身は喪失と父娘関係がかなり深く絡んでいます。

しかもラストでは、達郎が太陽の思い人が自分の娘・光だと知ることで、ただの三角関係では済まない空気へ変わっていくんですよね。私は2話を見て、音と太陽のどちらが有利かという話より、光の心が“やっと動き始めた”ことそのものが一番大きかったと感じました。

2話「結婚しようよ♪」は、光がやっと感情を外へ出せた回だった

2話のタイトルは吉田拓郎の「結婚しようよ♪」ですが、実際に見終わると、明るい求婚のイメージより“泣くことを許された夜”の印象のほうが強く残ります。光は太陽から好意を向けられていることには気づかないまま、恋人である音との距離をさらに深めていきますが、その進展の中心にあるのは華やかなときめきだけではありません。

母・薫の月命日というタイミングで、光が音を墓参りに誘い、自分の中にずっとあった寂しさを少しずつ言葉にしていくからこそ、この回の恋愛はただ甘いだけでは終わらないんです。私はここで、光の恋が初めて“今を生きるための恋”として動き出したように見えました。

母の月命日に、光は音を墓参りへ誘う

2話でまず大きいのは、光が母・薫の月命日のお墓参りに、恋人の音を自分から誘うことでした。これは単に交際が順調だというサインではなく、自分のいちばん痛い記憶の場所へ音を連れていくという意味で、かなり深い信頼の示し方だったと思います。

光は母親似の美しいチェリストとして育ち、達郎に男手一つで大切に育てられてきた人物ですが、そのぶん母の不在はずっと生活の底に残っているはずです。そんな場所に音を入れる決断をした時点で、2話の光はもう“付き合っている相手”以上の位置へ音を近づけ始めていました。

早くに母を亡くした辛さを、光はようやく言葉にする

墓前で光は、母を早くに亡くしたことの辛さを涙ながらに打ち明けます。公式の2話あらすじでもこの場面は核として置かれていて、恋愛の進展より先に、光がどんな喪失を抱えているかがしっかり描かれる回になっていました。

ここが切ないのは、光が母の死を“もう昔の話”として処理できていないのに、普段はそれをあまり表に出さずに生きてきたと見えるところです。私はこの涙で、光がずっと穏やかで少し掴みどころのない女の子に見えていた理由が、ようやく感情の輪郭として見えた気がしました。

光は“泣けない子”として育ってきた

2話でかなり大きいのは、光が病床の薫を心配させないために、達郎から「笑いなさい」と言われながら育った背景が示されることです。このエピソードが入ることで、光の柔らかい笑顔がただの性格ではなく、家族を守るために身につけた生き方でもあったと分かるんですよね。

だから光の表情がいつもどこか静かで、明るいようでいて楽しみ切れていない感じがあるのも納得でした。私はここで、光がずっと“悲しい時にも笑える子”として愛されてきたからこそ、逆に本気で泣くことが難しくなっていたのだと感じました。

音は光に「泣いていい」と言える人だった

そんな光に対して、音が「悲しいときは泣いていい」とやさしく諭す場面は、2話の恋愛パートの中でもかなり重要だったと思います。音はただ格好よくて完璧な恋人というだけではなく、光がこれまで閉じてきた感情の出口を作る役として機能していました。

私はこの場面を見て、音の強さは引っ張っていくことより、相手が弱さを見せても大丈夫だと伝えられるところにあると感じました。2話で光と音の距離が深まったのは、恋人らしい甘さというより、光が自分の涙を音の前で初めて許せたからだと思います。

音との時間は、光にとって“憧れの恋”から“現実の恋”へ変わり始める

1話の時点でも音はすでに恋人でしたが、2話で初めて光にとって“遠くにいる恋人”から“自分の人生に踏み込んでくる相手”へ変わり始めた印象があります。世界的に著名なイケメンピアニストで、しかも御曹司という設定だけを見ると音はどうしても出来すぎた存在に見えますが、2話ではその遠さより優しさのほうが前に出ていました。

ただその完璧さは、同時に“現実の生活から少し離れた人”という印象にもつながるので、2話の甘さにはどこか不安も混ざっています。私は音が理想的であればあるほど、光がその隣でどこまで自然体でいられるのかが気になってしまいました。

光にとって音は、まだ少し遠い場所にいる人だった

音は恋人でありながら、光にとってどこか“遠くにいる人”でもあります。実際、放送後の感想でも、光はまだ音のことを完全には自分の隣にいる人として感じ切れていないように見えたという受け止めがありました。

その遠さは悪いものではなく、むしろ音があまりにも整っていて、大人で、光の痛みをすっと受け止められる人だからこそ生まれている気がします。私はここに、2話の甘さが全面的な安心に変わり切らない理由があるように感じました。

それでも墓前の時間で、音は確実に光の内側へ入ってくる

ただ、墓前でのやり取りを経て、音は確実に光の“外の世界の彼氏”ではなくなっていきます。光がいちばん見せたくない弱さを知り、そのうえで受け止めたという事実は、どんな肩書きやスペックよりも恋人としての距離を一気に縮めるからです。

私は2話で、音がただ理想の男として置かれているのではなく、光の感情をほどく役目をきちんと担っているのがよかったです。完璧な人に愛される夢ではなく、泣けない人が泣ける相手に出会う話として見ると、音の存在がかなり深く見えてきます。

音のプロポーズは、優しさの延長だからこそ強い

2話のラストで音は光にプロポーズしますが、この流れが唐突に見えないのは、直前までに光の傷へちゃんと触れているからだと思います。タイトルが「結婚しようよ♪」である以上、ここへ向かうのは既定路線ですが、ただのイベントではなく、感情の積み重ねの先に置かれているのがよかったです。

しかも3話では、光が音と父・達郎を会わせる場を設けることが示されているので、2話のプロポーズは軽い勢いではなく、次の現実へ進く決定打として機能しているんですよね。私はここで、音が“言うべきタイミングで言える人”としてかなり強く見えました。

でもこの恋は、幸せそうに進くほど少し不安も増える

音との関係は2話でかなり美しく前に進きますが、だからこそ逆に不安も増えます。前作の続編として考えても、達郎と薫の恋がそんなにまっすぐ簡単ではなかったことを知っているからこそ、“整いすぎた恋”には何か別の波が来そうな気配があるんですよね。

私は2話の段階では音が一番まっとうで、一番やさしい相手だと思っています。それでも、光が本当に人生を託せる相手として音を受け止め切るには、まだ父との関係や自分の喪失が完全には整理できていないようにも見えました。

太陽の片想いは空回りしているのに、なぜか切れない

2話の太陽は、典型的な空回り枠としてかなり笑えるのに、笑い切れない切なさもちゃんと残しています。99回プロポーズして失恋してきた男という設定どおり、今回もまっすぐすぎる思いを光にぶつけますが、そのまっすぐさがことごとくズレて届いていくんですよね。

それでも太陽がただの当て馬で終わらないのは、光の前でだけでなく、達郎や周囲の空気まで動かしてしまう力を持っているからだと思います。私は2話で、太陽が恋愛面では報われなくても、この作品の体温を上げる役としてかなり重要に見えてきました。

太陽は道端で思いの丈をぶつけるが、光はズレたまま受け取る

2話は道端での告白の続きから始まり、太陽は「あなたを好きになってもいいですか」と光へまっすぐ気持ちをぶつけます。でも光はそれをチェロへの愛と勘違いしてしまい、太陽の真剣さを真正面から受け取りません。

ここが面白いのは、太陽のほうは全力なのに、光の天然さがその熱を全部ズラしてしまうところです。私はこの噛み合わなさがコメディとして機能している一方で、太陽の側だけが真顔で恋をしているぶん、かなり切なくも見えました。

太陽は“告白は成功した”と思い込んだまま進いていく

肩透かしをくらっているのに、太陽は落ち込むより先に「好きになってもいい」という許可が出たと思い込みます。その前向きさが太陽らしいし、達郎に自慢げに報告してしまうところまで含めて、本当に猪突猛進の人なんですよね。

ただ私は、この“勘違いの前進”が太陽の弱さでもあると思いました。相手の温度を読むより、自分が信じたいものを信じて走ってしまうからこそ、太陽の恋はいつも失恋の一歩手前の熱さをまとっているのかもしれません。

光は太陽の好意に気づかないまま、自然体で接してしまう

公式の2話あらすじでも、光は太陽から恋心を抱かれているとは露知らずだと書かれています。つまり光は太陽の気持ちに鈍いというより、相手の恋愛感情を前提に人と接していないので、その無防備さが太陽を余計に勘違いさせてしまうんですよね。

私はここで、太陽だけを哀れな空回り男として見る気にはなれませんでした。光の自然体が悪いわけではないけれど、その柔らかさが恋として受け取られてしまうなら、太陽がさらに前のめりになるのも分かる気がしたからです。

太陽は“笑わせる人”として光の前に残る

音が光に泣く許可を与える人だとしたら、太陽は光の前で空気を軽くする人として残っている印象があります。実際、放送後の受け止めでも、光は音をまだ少し遠く感じている一方で、太陽には一緒にいると楽しいような雰囲気を見せていたと捉えられていました。

私は2話の時点で、恋人としては音がかなり強いのに、太陽の存在が消えない理由はここにあると思っています。ちゃんとした恋にはならなくても、笑える相手というのは、悲しみを抱えた人にとって想像以上に大きいんですよね。

達郎の昭和な父親ぶりが、笑えるのにかなり厄介だった

2話の達郎は完全に“うるさい父”として機能していて、笑えるのにかなり厄介でした。前作では恋をする側の男だった達郎が、続編では娘の恋に口を出す父になっていることで、同じ不器用さが今度は別の方向へ暴走しているんですよね。

しかも達郎は、自分が話している相手の好きな女が実は娘だと知らないまま、かなり無神経なことを言ってしまいます。その皮肉なすれ違いが2話のコメディを支えていますが、同時にこの父が今後かなり大きな障害になることもはっきり見せていました。

娘だと知らずに達郎は“売れ残り”発言までしてしまう

太陽の恋バナを聞いた達郎は、相手が娘だとは思いもせず、「中途半端な告白で喜ぶなんてよっぽどモテない女なんだな」「売れ残りだ」などとひどい言い方をします。ここは放送後にも「発言が昭和」「娘だけどな」と総ツッコミが入っていて、2話の話題の中心にもなっていました。

私はこの場面が笑える一方で、かなりいやな感じも残しました。達郎の言葉は古い価値観をあえてむき出しにしているからこそ、今の光の恋を“父の時代感覚”がどう邪魔していくのかまで先に見せていたと思います。

“ファザコン女は厳しい”と語る達郎が、当の父親である皮肉

太陽が「よくお父さんの話が出てくる」と相談すると、達郎はそれを“ファザコン女は面倒だ”と、自分のこととは気づかずに言ってしまいます。このズレがあまりにも見事で、視聴者が先に真実を知っているぶんだけ、2話の達郎パートはかなりコメディとして強かったです。

でもここには、達郎が娘の人生をまだ“自分の延長”として見ている感じもにじんでいました。父親の話が恋の障害になるのではと太陽に語る達郎自身が、まさにこれからその障害そのものになるわけで、私はこの皮肉がかなりうまいと思いました。

太陽と達郎の掛け合いは、前作の記憶を令和にずらしている

公式トップでも、達郎と太陽の掛け合いは本作の大きな見どころの一つだと明言されています。前作の達郎と純平を思わせる関係を、今度は達郎と太陽でやり直しているわけで、この二人の噛み合わない会話自体が続編らしさになっているんですよね。

私は2話で、この関係が単なるオマージュで終わっていないのがよかったです。前作では異物だった達郎が、今作では時代錯誤な父として別の意味で異物になっていて、その相手を太陽が務めることで、懐かしさと新しさの両方が出ていました。

「結婚しようよ」を歌う場面は、明るいのに少し不吉だった

2話では太陽が会社にあったギターを手に取り、達郎と一緒に吉田拓郎の「結婚しようよ」を歌う場面までありました。このシーンはSNSでもかなり盛り上がったようで、武田鉄矢とせいやのセッションそのものを楽しむ声が多く出ていました。

でも私はこの歌が、ただ楽しいだけではなく、どこか不吉にも聞こえました。前作で『別れの曲』が象徴になったように、今作で『結婚しようよ』が響くなら、それは恋の成就の歌であると同時に、誰かの片想いを置き去りにする歌にもなり得るからです。

2話ラストで、恋は“気持ちの問題”から“家族の問題”へ変わる

2話の終わり方がうまいのは、音のプロポーズでロマンチックに締めるだけではなく、達郎が太陽の思い人の正体に気づくことで、一気に現実のややこしさを持ち込むところです。ここで恋は二人の問題ではなく、父と娘と恋人候補を巻き込んだものになっていきます。

つまり2話は、音の勝ち回でも太陽の敗北回でもなく、光の恋に初めて“父親の抵抗”という現実が入ってくる助走回だったと言えます。私はこのラストで、やっと令和版『102回目』が本当の意味で動き始めた感じがしました。

太陽は「結婚したい」とまで口にしてしまう

光との距離が縮まっていると信じている太陽は、事務所でふと「結婚したいな」とまで口にします。まだ正式に想いが通じてもいない段階でそこまで飛ぶのが太陽らしいし、99回失恋してもなお結婚を夢見てしまう男の切実さでもありました。

私はここに太陽のかわいさと危うさが両方あると思います。恋が始まる前から未来まで見てしまう人は、当たれば強いけれど、外れた時に傷も深くなるので、2話の太陽は笑えるのにどこかずっと危うかったです。

達郎はついに太陽の思い人が光だと知る

チェロ教室の先生が光だという情報から、達郎はついに太陽の片想い相手が自分の娘だと気づきます。ここでようやく、それまでの無神経な恋愛論も、全部自分の家へ返ってくるわけで、2話のコメディが一気に次の緊張へ変わる瞬間でした。

しかも3話では、達郎が自分が父親だと明かさないまま太陽を必死で諦めさせようとすることが示されています。つまり2話のこの気づきは、ただのオチではなく、次回の大きな対立の始まりだったんですよね。

音のプロポーズは、太陽の片想いを置き去りにするほど強い

太陽が勝手に希望をふくらませている裏で、音は光へ現実的なプロポーズを差し出しています。この差がものすごく残酷で、太陽がどれだけ気持ちを燃やしても、光の人生を動かしているのは今のところ圧倒的に音のほうなんですよね。

私はこの2話の構図がすごく切ないと思いました。太陽は恋を“始めたい”人で、音は恋を“人生に変えたい”人なので、熱量の種類が違いすぎて、同じ土俵で勝負していない感じがあるからです。

3話の初顔合わせへ、2話はきれいに橋を架けている

3話では、音からプロポーズされた光が父との対面の場を設け、達郎は高級レストランで娘の婚約者候補と向き合うことになります。だから2話の終わりは、恋の盛り上がりのラストというより、父娘と恋人候補の関係が本格的にぶつかる前の最後の助走なんですよね。

私はこのつなぎ方がとてもきれいで、2話だけで小さく完結させず、音のプロポーズと達郎の気づきを次の現実へそのまま渡しているところに作品のうまさを感じました。ここで物語が“恋の気配”から“結婚をめぐる現実”へ変わるので、2話はかなり重要な回だったと思います。

ドラマ「102回目のプロポーズ」2話の伏線

102回目のプロポーズ 2話 伏線画像

2話はロマンチックなプロポーズ回に見えますが、実際には今後の恋のねじれや父の介入をかなり丁寧に仕込んだ回でもありました。音と光の関係が深まるほど、太陽の片想いは一方通行のまま熱を持ち、達郎は自分の古い価値観を娘の恋へ持ち込みそうな空気を強めています。

私は2話の伏線を見ていて、この先の見どころは誰と誰が結ばれるかだけではなく、光がどちらの前で“本当の自分”を出せるのか、そして達郎が父としてどこまで引くかにあると感じました。恋の進展そのものより、誰がどこで感情をこじらせるかの種がかなり多かったです。

光の感情線に置かれた伏線

2話の光には、恋愛よりまず“泣けるようになったこと”という大きな変化がありました。これは単に音との距離が縮まったというだけではなく、今後の光が感情を抑え込まずに恋を選べるかどうかにも直結してくる変化だと思います。

同時に、音の前では泣けるのに、太陽の前では肩の力が抜けるような別の空気があることも、2話の段階でかなり気になるポイントでした。光がどちらに傾くかを決めるのは、条件の良さより「どの相手といる時に自分が自然でいられるか」になっていきそうです。

「笑いなさい」と育てられたことは、今後の恋にも影を落としそう

病床の母を心配させないために笑って生きてきた背景は、光の恋愛でもかなり大きな伏線です。好きな相手の前でも弱音を吐けない癖があったからこそ、音の前で泣けたことは大きいし、逆に言えば今後も何かあるたびに“本音を飲み込む癖”が戻ってくる可能性があります。

私は光の恋の難しさは、相手選びより、自分の感情をどこまで表に出せるかにあると思っています。2話はその意味で、光の恋が進いた回であると同時に、長年の防衛がどれだけ根深いかを見せた回でもありました。

音の「泣いていい」が、光の価値観を変えるきっかけになる

音が泣くことを許した瞬間、光の中では“笑っていないと愛されない”という前提が少し崩れたはずです。これは今後の恋愛だけでなく、父との関係や自分自身の生き方にも影響するかなり大きな種だと思います。

もし光がこれからもっと感情を見せられるようになるなら、その変化の始まりは明らかに2話の墓前にありました。私はこの優しい一言が、プロポーズ以上に後の光を変える言葉になる気がしています。

プロポーズを父に会わせる判断へつなげたこと

3話で光が父との対面の場を設けると分かっている以上、2話のプロポーズはその場だけの盛り上がりで終わっていません。光が父に会わせようと思った時点で、音との関係を“将来の話”として受け止め始めているのは確かです。

ただ私は、この判断が必ずしも迷いのなさを意味しているとは思いませんでした。父に紹介するという手続きを先に進めることで、むしろ自分の感情を現実に追いつかせようとしているようにも見えたからです。

太陽と達郎の線に置かれた伏線

2話で太陽と達郎の関係がここまで丁寧に描かれたのは、ただ笑わせるためだけではないと思います。この二人のやり取りが、そのまま3話以降の対立の導火線になっていくからです。

太陽は99回失恋してもまだ結婚を夢見ていて、達郎はそんな男を笑いながら見ていたのに、気づけばその矛先が自分の娘へ向いていました。私はこの皮肉が、この作品のいちばんうまい連結だと思いました。

99回失恋した太陽の設定は、今後も笑いだけで終わらない

太陽が99回プロポーズして失恋してきた男だという設定は、ギャグとしても強いですが、同時に“それでも諦めない男”という芯の強さも示しています。だから光への片想いが今の時点で報われなくても、このまま簡単に退場するタイプではないことが2話でよく分かりました。

私は太陽のこのしつこさが、恋敵としてより“物語を揺らし続ける人”として効いてくる気がしています。達郎との因縁めいた関係も含めて、今後も簡単には切れない存在になりそうです。

達郎の昭和な価値観は、父としての障害物になる

2話で露わになった達郎の時代錯誤な物言いは、笑いどころであると同時に、今後の恋の最大の障害になる可能性が高いです。実際3話では、達郎が父親だとは明かさずに太陽を諦めさせようと動くので、その価値観はただの愚痴では終わりません。

私は達郎が愛情深い父だからこそ厄介だと思いました。娘を思う気持ちが本物であるぶんだけ、本人の中では口出しも正しさになってしまいそうで、そのズレがこれから光の恋をかなりかき回しそうです。

「結婚しようよ」は今後の象徴曲として残るかもしれない

太陽と達郎が歌った「結婚しようよ」は、単なる遊びのシーンというより、今後の恋の象徴として残りそうです。レビューでも前作の『別れの曲』と対になる存在ではないかと見られていて、2話のタイトルにもなっている以上、この歌はかなり意図的に置かれています。

私はこの曲が、音のプロポーズの甘さにも、太陽の片想いの切なさにも、どちらにも重なるのが面白いと思いました。だから今後もこの歌が流れるたびに、誰の“結婚しようよ”なのかが問われる気がしています。

ドラマ「102回目のプロポーズ」2話の見終わった後の感想&考察

102回目のプロポーズ 2話 感想・考察画像

2話を見終わっていちばん強く残るのは、音のプロポーズそのものより、光がようやく泣けたことでした。恋愛の回なのに、涙のほうが先に残るのは、この物語が最初から“恋をするための心の回復”まで描こうとしているからだと思います。

同時に、太陽の空回りや達郎の昭和な発言がかなりコミカルに配置されているので、重さだけで潰れないのも2話のよさでした。私はこのバランスがかなり好きで、笑えるのに切ない、軽いのにちゃんと傷があるという続編らしい混ざり方が見えてきた気がします。

2話は“恋の進展”より、“光が自分をほどく回”として見たくなる

この回を音のプロポーズ回とだけ見ると、きれいに進いた恋の回として終わってしまいます。でも実際には、光が自分の喪失を外へ出し、泣いてもいいと許されるまでが丁寧に描かれていて、私はむしろそっちのほうがずっと大きかったです。

前作の薫もまた感情の振れ幅が大きい人でしたが、光はそこへ至る前の“閉じていた時間”が長い人なんですよね。だから2話は、恋が前進したというより、光がやっと恋を受け止められる位置へ少し近づいた回として見るとしっくり来ました。

音は理想の恋人だけど、“遠さ”もまだ残っていると思う

私は2話の音を見ていて、今の時点では圧倒的に“正解っぽい人”だと感じました。光の痛みを受け止めて、泣いていいと言って、プロポーズまでしてくれるなんて、恋人としてかなり理想的なんですよね。

でもそれでも少し不安が残るのは、光がまだ音を完全に生活の隣へ引き寄せ切れていないようにも見えるからです。その遠さがある限り、この恋は美しいぶんだけ、どこか夢のままで終わってしまう危うさもある気がしました。

太陽は恋人になれなくても、光の人生には必要な種類の人に見える

太陽は2話でも報われませんし、恋愛の勝ち負けで言えばかなり不利です。それでも存在が消えないのは、音が光を泣かせる人なら、太陽は光を笑わせる人として別の役割を持っているからだと思います。

私は恋愛って、安心だけでも成立しないし、ときめきだけでも続かないと思っているので、この“笑える相手”という要素は後からかなり効いてくる気がしています。太陽はまだ恋人候補としては未熟でも、光の感情を別方向から開く存在として侮れないんですよね。

達郎は邪魔な父なのに、いないとこの物語は成立しない

2話の達郎は本当にうるさくて、言っていることも時代錯誤で、娘の恋にはかなり邪魔です。でもその厄介さがないと、この続編はただ若い人の恋の話になってしまって、前作から続く星野家の物語にはならなかったと思います。

私は達郎が“変わる途中の大人”としてまだ物語の中にいることが、この作品の強みだと感じました。前作で異物だった男が、今度は古い価値観を持った父としてもう一度恋の前に立つ、そのねじれがこの作品らしさになっているんですよね。

2話で、令和版『102回目』の輪郭がかなり見えた

1話は続編としての設定説明や顔見せの色が強かったですが、2話でやっとこの作品がどんな温度のドラマなのかがかなり見えてきました。前作へのリスペクトを残しながらも、今作は“泣けなかった娘”と“諦めない男”と“うるさい父”をぶつけて、笑いと喪失を同時に走らせるドラマなんだと思います。

私は2話でこの続編が好きになりました。懐かしさに寄りかかるだけではなく、光の喪失や太陽の空回り、達郎の古さまでちゃんと今のドラマの痛みとして置いているので、ここから先の三角関係にもちゃんと興味が持てるからです。

“薫の不在”が、恋愛より深いところでずっと効いている

2話を見て改めて思ったのは、このドラマの中心にはずっと薫の不在があるということでした。光の恋も達郎の過保護も、全部その喪失の上に積み上がっているから、表面のラブコメだけ見ていると逆にもったいない気がします。

私は光が音の前で泣けた瞬間に、やっと“母を亡くした娘の話”と“恋の話”が一つにつながったと感じました。そこがつながったからこそ、2話のプロポーズもただのイベントではなくなったんだと思います。

「結婚しようよ」は、前作の“別れの曲”と違う切なさを持っていた

前作を知っていると、どうしても『別れの曲』の重みを思い出しますが、2話の『結婚しようよ』はもっと明るい顔をしながら、別の切なさを持っていました。みんなで歌えば楽しいのに、実際にはそこに音のプロポーズ、太陽の片想い、達郎の父心が全部重なっているからです。

私はこの曲の使い方がかなり好きで、明るさの中にちゃんと誰かの置いていかれ感が混じっているのが、この作品の温度そのものに見えました。2話は笑える回なのに後味が少し切ないのも、そのせいかもしれません。

ドラマ「102回目のプロポーズ」の関連記事

ドラマ「102回目のプロポーズ」の全話ネタバレについてはこちら↓

次回以降についてはこちら↓

過去の話についてはこちら↓

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次