MENU

ドラマ「小さな巨人」の春風亭昇太は何役?三笠洋平の裏切りを解説

ドラマ「小さな巨人」の春風亭昇太は何役?三笠洋平の裏切りを解説

ドラマ『小さな巨人』で春風亭昇太さんが演じたのは、芝署署長・三笠洋平です。三笠洋平は、主人公・香坂真一郎をかわいがり、捜査一課へ引き上げた恩人のように見える人物でした。小野田義信と対立する前捜査一課長という立場もあり、序盤では香坂の味方に見えやすい存在です。

しかし、芝署編が進むにつれて、三笠の見え方は大きく変わります。風見京子の死、中田隆一のアリバイ、山本アリサの逃亡、欠けたUSBの破片。前半の違和感をたどると、香坂が信じていた上司・三笠が、警察内部の内通者として浮かび上がっていきます。

『小さな巨人』は、警察ドラマの形をした「組織と個人の正義」の物語です。三笠洋平はその中で、味方の顔をした裏切りと、出世や保身が正義を歪める怖さを背負う人物でした。この記事では、春風亭昇太さんが演じた三笠洋平の役柄、香坂との関係、内通者としての真相、USB破片の証拠隠しについて詳しく紹介します。

目次

ドラマ『小さな巨人』で春風亭昇太が演じたのは三笠洋平

春風亭昇太は芝署署長・三笠洋平役

春風亭昇太さんが『小さな巨人』で演じた三笠洋平は、警視庁芝署の署長です。香坂真一郎が本庁から芝署へ左遷されたあと、所轄のトップとして香坂を迎える人物でもあります。

三笠は、ただの所轄署長ではありません。かつて警視庁捜査一課長を務めた人物であり、小野田義信の前任でもあります。つまり、香坂が目指していた「捜査一課長」という場所に、かつて立っていた人物です。

そのため、三笠は香坂にとって遠い存在ではありません。むしろ、本庁時代から香坂を評価し、捜査一課へ引き上げた恩人のような立場にいます。この「味方に見える上司」という設定が、第5話の裏切りをより痛いものにしています。

三笠洋平は小野田の前任の捜査一課長

三笠洋平は、小野田義信の前任の捜査一課長です。小野田とは捜査理論が異なり、水と油のような関係として描かれます。序盤では、香坂を左遷させた小野田に対し、三笠は香坂を理解してくれる上司のように見えます。

この対立構図によって、視聴者も香坂も「小野田が敵で、三笠は味方なのではないか」と受け取りやすくなります。三笠は芝署の署長でありながら、元捜査一課長として本庁の論理も知っている人物です。

ただし、三笠の過去の肩書きは、彼が正義の人であることを保証するものではありません。むしろ、捜査一課長まで上り詰めた人物だからこそ、組織の中でどう生き残るかを知り尽くしていたと見ることもできます。

三笠洋平は香坂真一郎を捜査一課へ引き上げた恩人

三笠洋平は、香坂真一郎を捜査一課へ引き上げた恩人でもあります。香坂がエリート刑事として本庁でキャリアを積めた背景には、三笠の引き上げがありました。

香坂にとって三笠は、自分を認めてくれた上司です。そのため、芝署へ左遷された後も、三笠が自分の味方でいてくれると信じたくなるのは自然です。小野田に裏切られたと感じていた香坂にとって、三笠は最後に頼れる上司のようにも見えていました。

だからこそ、第5話で三笠が内通者だったと分かる衝撃は大きくなります。小野田を疑う怒りとは違い、三笠への疑いは香坂の信頼そのものを壊すものだったと受け取れます。

三笠洋平は味方に見えていた芝署編のキーパーソン

三笠洋平は、芝署編のキーパーソンです。前半では、香坂をかわいがる上司であり、小野田と対立する人物として、香坂側に近いように見えます。しかし物語が進むと、その見え方が一気に反転します。

中田隆一の逃亡、山本アリサの逃亡、風見京子のUSB破片の消失。芝署編の不自然な出来事をたどると、警察内部に捜査情報を流している人物がいると見えてきます。そして、その内通者が三笠だったことが明らかになります。

三笠洋平は、味方に見える人物ほど信じ切れないという『小さな巨人』前半の苦さを背負う人物です。

三笠洋平とはどんな人物?『小さな巨人』での役柄を解説

芝署署長として香坂真一郎を迎える人物

三笠洋平は、芝署署長として香坂真一郎を迎えます。香坂は第1話で警視庁捜査一課から芝署へ左遷され、所轄の現場に立たされます。未来の捜査一課長候補だった香坂にとって、芝署への異動は大きな挫折でした。

その香坂を迎える三笠は、一見すると頼れる上司です。香坂の過去を知り、本庁の事情も分かっている。芝署という左遷先にいながら、香坂にとってはまだ本庁とのつながりを感じさせる人物でもあります。

ただ、三笠は芝署署長としての顔と、過去の取引を隠す人物としての顔を持っています。香坂を迎え入れる穏やかな態度の裏で、三笠自身も守りたいものを抱えていました。

昇任試験を勝ち抜いたエリート中のエリート

三笠洋平は、昇任試験を勝ち抜いたエリート中のエリートです。捜査一課長を務めたあと、芝署署長となり、その先には警視庁の幹部ポストも約束されている人物として描かれます。

この設定は、三笠の裏切りを考えるうえで重要です。彼は単なる悪人ではなく、警察組織の中で上手に生きてきた人物です。上へ行くために何を選び、何を隠すのか。その判断が三笠の人生を作ってきたように見えます。

『小さな巨人』では、出世そのものが悪として描かれているわけではありません。しかし、出世や保身のために真実を隠す時、正義は歪みます。三笠は、その危うさを最も分かりやすく見せる人物です。

小野田義信とは捜査理論が異なり対立している

三笠と小野田は、捜査理論が異なり対立しています。序盤では、小野田が香坂を左遷させたように見える一方で、三笠は香坂を守る側に見えます。この構図が、視聴者を小野田黒幕説へ誘導していきます。

香坂もまた、小野田への怒りを強めていきます。小野田の妻名義、料亭での会合、尾行を見破る動きなど、怪しく見える要素が重なり、小野田こそが内通者なのではないかと疑う流れになります。

しかし、実際に罠へ現れたのは三笠でした。小野田と三笠の対立は、単純な善悪ではなく、香坂の視線を揺さぶるための構造でもありました。

香坂をかわいがる上司として、最初は味方に見える

三笠は、香坂をかわいがる上司として描かれます。香坂を捜査一課に引き上げた恩人であり、芝署へ来た香坂にも親しげに接します。だからこそ、香坂にとって三笠は信じたい人物でした。

小野田への不信が強まるほど、三笠は相対的に味方に見えます。香坂は小野田を追うことに意識を向け、三笠への疑いはなかなか受け入れられません。

この心理が、第5話の痛みにつながります。裏切られたのは捜査情報だけではありません。香坂が信じてきた「自分を引き上げてくれた上司」という記憶そのものが壊れていきます。

三笠洋平は芝署編の信頼と裏切りを背負う人物

三笠洋平は、芝署編の信頼と裏切りを背負う人物です。中田隆一の犯行を隠す企業側の保身と、警察内部の証拠隠しが重なった時、その警察側の顔として浮かび上がるのが三笠です。

彼は風見京子を殺した実行犯ではありません。しかし、隆一の罪を隠し、証拠を持ち去り、捜査情報を流すことで、京子の死が事件として扱われるのを遅らせました。

三笠洋平の怖さは、殺人を実行したことではなく、警察の立場を使って真実を消そうとしたところにあります。

三笠洋平と主要人物の関係を整理

三笠洋平と香坂真一郎|恩人に見えた上司と裏切られる部下の関係

三笠洋平と香坂真一郎の関係は、恩人に見えた上司と裏切られる部下の関係です。香坂は三笠に引き上げられて捜査一課へ進んだ過去があり、三笠を信じたい気持ちを持っていました。

芝署へ左遷された香坂にとって、三笠は所轄で出会う上司でありながら、本庁時代の自分を知る人物でもあります。小野田に裏切られたと感じていた香坂にとって、三笠は味方であってほしい存在でした。

しかし第5話で、三笠が内通者だったことが判明します。これは香坂にとって、単に事件の敵が増えたという話ではありません。自分を認めてくれた上司の正体が、保身のために証拠を隠す人物だったという、信頼の崩壊でした。

三笠洋平と小野田義信|前捜査一課長と現捜査一課長の対立関係

三笠洋平と小野田義信は、前捜査一課長と現捜査一課長です。二人は捜査理論が異なり、対立する関係として描かれます。香坂はこの二人の間に挟まれながら、左遷と事件捜査に巻き込まれていきます。

序盤では、小野田が香坂を追い詰めたように見えるため、三笠は小野田に対抗する味方に見えます。しかし実際には、三笠にも中田側とのつながりがありました。

三笠と小野田の対立は、視聴者に「小野田が黒幕なのではないか」と思わせるミスリードにもなっています。最終的に三笠が内通者だったことで、香坂は敵を見誤っていたことにも気づかされます。

三笠洋平と中田隆一|香坂左遷と証拠隠しでつながる関係

三笠洋平と中田隆一は、香坂左遷と証拠隠しでつながっています。香坂が中田隆一を取り調べた夜、隆一と山本アリサの周辺には、三笠との裏取引を示す情報がありました。

香坂の行動がゴーンバンクの記事で問題化し、結果として香坂は左遷されます。その裏には、三笠と中田側の関係を守るための動きがありました。

さらに三笠は、風見京子のUSB破片を現場から持ち去り、隆一の殺人を立証する証拠を隠していました。中田隆一の罪を隠すために、警察内部の人物が動いていたことが、芝署編の最大の苦さです。

三笠洋平と山本アリサ|逃亡ほう助と捜査情報漏れに関わる関係

山本アリサは、中田隆一のアリバイ偽装に関わる人物です。香坂たちはアリサの身柄を押さえようとしますが、何度も寸前で逃げられます。この不自然なタイミングによって、警察内部に情報を流している人物がいるという疑いが強まります。

その内通者が三笠でした。三笠は中田側と通じ、警察の捜査情報を流していたため、アリサは逃げることができていました。

アリサの逃亡は、単なる証人の逃走ではありません。三笠が内側から事件を歪めていることを示すサインでした。香坂が小野田を疑う一方で、より近い場所にいる三笠が情報を漏らしていたことが、この関係の怖さです。

三笠洋平と風見京子|USB破片の証拠隠しを通して死の真相に関わる関係

三笠洋平は、風見京子の死の真相にUSB破片の証拠隠しを通して関わります。京子は中田隆一と屋上でもみ合いになり、転落死します。その際、京子が持っていたUSBは欠け、その破片が現場に残ったはずでした。

しかし、鑑識報告には破片がありませんでした。香坂は、鑑識が入る前に誰かが証拠を持ち去ったのではないかと考えます。その人物が三笠でした。

三笠が隠したUSB破片から京子の血液が検出され、隆一の犯行を立証する流れにつながります。三笠は京子の死の実行犯ではありませんが、京子の無念を長く見えなくした人物です。

三笠洋平と渡部久志|所轄の誇りを持つ刑事たちを裏切る関係

渡部久志は、所轄の叩き上げ刑事です。出世に興味を持たず、現場の違和感を拾うことを大切にする人物として、香坂に所轄の正義を見せます。

その渡部たち芝署員にとって、署長である三笠の裏切りは大きな痛みだったはずです。所轄は本庁に軽く見られながらも、現場で地道に真実を拾っていく場所として描かれていました。そのトップが証拠隠しに加担していたことは、所轄の誇りそのものへの裏切りです。

第5話で芝署員たちがUSB破片を総力戦で探す姿は、三笠が汚した所轄の正義を、現場の刑事たちが取り戻そうとする場面にも見えます。

春風亭昇太が出演する芝署編キャスト一覧

芝署編の主要キャスト早見表

登場人物キャスト物語上の役割
三笠洋平春風亭昇太芝署署長。香坂の恩人に見えながら、芝署編の内通者として浮上する人物
香坂真一郎長谷川博己本庁から芝署へ左遷された主人公。所轄で自分の正義を選び直していく人物
山田春彦岡田将生小野田の下で動く刑事。香坂と複雑に共闘していく人物
三島祐里芳根京子警察の正義を外側から見つめ、後半では現場へ入る人物
渡部久志安田顕所轄の叩き上げ刑事。香坂に現場の正義を見せる人物
小野田義信香川照之捜査一課長。序盤では黒幕のように見えるが、単純な敵ではない人物
藤倉良一駿河太郎香坂の同期。本庁側に残る刑事として香坂の失った場所を映す人物
柳沢肇手塚とおる監察官。香坂左遷の入口にいる人物
中村俊哉竜星涼芝署の若手刑事。所轄の若手目線を担う人物
中田隆一加藤晴彦風見京子の死に深く関わるナカタエレクトロニクス社長
山本アリサ佐々木希隆一のアリバイ偽装とUSBに関わるキーパーソン
池沢菜穂吉田羊記録改ざんや監視映像の細工に関わる人物

芝署編は、香坂が所轄へ落とされ、現場の正義を学ぶ章です。その中で三笠洋平は、所轄のトップでありながら、最終的に現場の正義を裏切る人物として描かれます。

三笠洋平役:春風亭昇太

春風亭昇太さんが演じる三笠洋平は、芝署署長です。前捜査一課長であり、香坂を捜査一課へ引き上げた恩人でもあります。

序盤では香坂の味方に見えますが、第5話で内通者だったことが判明します。中田隆一の逃亡を助け、USB破片を隠し、捜査情報を流していました。

春風亭昇太さんの柔らかい印象があるからこそ、三笠の裏切りは強い衝撃を残します。味方の顔をした人物の怖さが、三笠洋平という役の大きな魅力です。

香坂真一郎役:長谷川博己

長谷川博己さんが演じる香坂真一郎は、警視庁捜査一課から芝署へ左遷された主人公です。最初は本庁へ戻ることを望み、所轄を軽く見ている部分もありました。

三笠は、香坂にとって本庁時代の恩人です。その三笠が内通者だったことは、香坂の信頼を大きく壊します。

香坂は三笠の裏切りを通して、敵は分かりやすい悪人だけではないことを知ります。ここから香坂の正義は、組織の中で誰を信じるのかという問いへ深まっていきます。

山田春彦役:岡田将生

岡田将生さんが演じる山田春彦は、小野田義信の下で動く刑事です。前半では本庁側の人間として香坂と対立するようにも見えますが、次第に共闘関係へ変化していきます。

三笠の内通を暴くため、香坂と山田は罠を張ります。そこへ現れたのが小野田ではなく三笠だったことで、香坂の疑いは大きく外れていたことになります。

山田は、香坂が感情で見落としそうになる部分にも冷静に向き合う人物です。三笠の裏切りは、香坂と山田の共闘を強めるきっかけにもなっています。

三島祐里役:芳根京子

芳根京子さんが演じる三島祐里は、警務部人事課職員として登場し、後半では豊洲署の新人刑事になります。警察の正義を外側から見つめる人物です。

三笠のような上層部の人物が裏切ることで、三島が憧れていた警察の正義も揺らぎます。組織の中で上にいる人物が正しいとは限らない。その現実が、三島の成長にもつながっていきます。

三島は事件の中心で三笠を追い詰める人物ではありませんが、三笠の裏切りは、警察という組織をどう見るかという視点にも影響します。

渡部久志役:安田顕

安田顕さんが演じる渡部久志は、芝署の叩き上げ刑事です。出世に興味を持たず、現場の違和感を拾う所轄の誇りを持っています。

三笠の裏切りは、渡部たち所轄刑事にとっても大きな痛みです。所轄のトップが、企業側と通じて証拠を隠していたからです。

第5話で芝署員たちがUSB破片を探す総力戦は、三笠が壊した所轄の信頼を、現場の刑事たちが取り戻す場面としても見えます。渡部の存在があるから、三笠の裏切りはより苦く響きます。

小野田義信役:香川照之

香川照之さんが演じる小野田義信は、警視庁捜査一課長です。香坂を左遷させた上司であり、前半では黒幕のように見える場面が続きます。

三笠と小野田の関係は、前捜査一課長と現捜査一課長の対立です。香坂は小野田を疑い、料亭での会合や妻名義の口座を追いますが、実際に内通者として浮上するのは三笠でした。

小野田を怪しく見せる構図があるから、三笠の裏切りはさらに効きます。香坂が怒りを向けていた相手ではなく、信じたい相手が裏切り者だったことが、芝署編の核心です。

藤倉良一役:駿河太郎

駿河太郎さんが演じる藤倉良一は、香坂の同期であり、警視庁捜査一課の刑事です。本庁側に残った人物として、香坂の転落と本庁への未練を映します。

三笠は前捜査一課長として本庁の権力を知る人物であり、藤倉は現役の本庁刑事として組織の中にいる人物です。二人は立場こそ違いますが、どちらも本庁と所轄の関係を見せる人物です。

三笠が保身へ流れた一方、藤倉は最終回で香坂を支える側へ動きます。組織の中にいる人物でも、何を選ぶかによって見え方が変わることが分かります。

柳沢肇役:手塚とおる

手塚とおるさんが演じる柳沢肇は、警視庁警務部監察官です。香坂の飲酒取り調べ疑惑を追及し、香坂左遷の入口にいる人物です。

柳沢は警察内部のルールを突きつける人物で、三笠はその裏で香坂左遷に関わる人物です。どちらも香坂の転落に関わっていますが、役割は違います。

柳沢が表の監察なら、三笠は裏で自分と中田側の関係を守った人物です。この二つが重なることで、香坂の左遷は単なる処分ではなく、組織に仕組まれた転落として見えてきます。

中村俊哉役:竜星涼

竜星涼さんが演じる中村俊哉は、芝署の若手刑事です。いつか捜査一課で働きたいという思いを持つ人物として、所轄の若手目線を担っています。

三笠はその芝署の署長です。若手刑事である中村にとっても、署長の裏切りは所轄全体の信頼を揺るがす出来事だったと考えられます。

中村たち芝署員がUSB破片探しに加わることで、三笠の隠蔽に対して、現場の刑事たちが真実を取り戻す構図が生まれます。

中田隆一役:加藤晴彦

加藤晴彦さんが演じる中田隆一は、ナカタエレクトロニクス社長であり、風見京子の死に深く関わる人物です。京子からUSBを奪おうとして屋上でもみ合いになり、京子を転落させてしまいます。

三笠は、隆一の犯行を直接実行した人物ではありません。しかし、隆一の罪を隠すためにUSB破片を持ち去り、逃亡を助けていました。

隆一は企業側の保身、三笠は警察内部の保身を象徴します。この二人がつながることで、風見京子の死は長く隠されていました。

山本アリサ役:佐々木希

佐々木希さんが演じる山本アリサは、会員制バーのオーナーです。中田隆一のアリバイ偽装と、風見京子のUSBに関わる重要人物です。

アリサは香坂たちに追われますが、何度も逃げます。その逃亡を可能にしていたのが、警察内部からの情報漏れでした。

三笠は、アリサの逃亡を助けていた人物としても整理できます。アリサの逃亡は、三笠の内通を示す重要なサインでした。

池沢菜穂役:吉田羊

吉田羊さんが演じる池沢菜穂は、ナカタエレクトロニクスの防犯管理担当です。出退勤記録や監視映像の細工に関わる人物で、風見京子の死の真相を知る立場にいました。

池沢は中田隆一に利用され、息子の治療費という弱みを抱えていました。彼女の供述によって、隆一が京子の死に関わったことが明らかになっていきます。

三笠は、その隆一の証拠を隠す側にいました。池沢が記録を細工し、三笠が物理的な証拠を隠すことで、京子の死は事件として見えにくくなっていました。

三笠洋平は黒幕なのか?ネタバレありで真相を解説

三笠洋平は芝署編の内通者だった

三笠洋平は、芝署編の内通者でした。香坂と山田が警察内部の内通者を暴くために罠を張ると、そこへ現れたのは小野田ではなく三笠でした。

第4話までの流れでは、小野田が黒幕のように見える要素が重なります。妻名義の口座、料亭での中田和正との会合、尾行を見破る動き。香坂の怒りは小野田へ向かっていました。

しかし、芝署編の本当の裏切りはもっと近くにありました。香坂が信じていた三笠が内通者だったことで、事件は「外の敵」ではなく「味方の顔をした敵」の物語へ変わります。

三笠は中田隆一の逃亡を助けていた

三笠は、中田隆一の逃亡を助けていました。隆一は風見京子の死に関わる人物であり、アリサのアリバイ偽装や池沢の記録改ざんによって罪を隠していました。

警察が隆一へ近づくたび、情報が漏れているような不自然な動きがありました。その内側にいたのが三笠です。三笠は警察の捜査情報を中田側へ流し、隆一の逃亡やアリサの逃亡を助けていました。

これにより、芝署編は企業犯罪だけではなくなります。企業側の保身を、警察内部の人物が支えていた。ここに『小さな巨人』前半の組織ドラマとしての怖さがあります。

香坂左遷の裏には三笠と中田側のつながりがあった

香坂左遷の裏にも、三笠と中田側のつながりがありました。第1話で香坂は中田隆一の飲酒運転を疑い、車を傷つけてしまいます。翌朝、その件がゴーンバンクの記事によって問題化し、香坂は監察にかけられます。

表向きには、香坂の行き過ぎた捜査が問題になったように見えます。しかし事件当夜、隆一とアリサの周辺には、三笠との裏取引を示す証書がありました。隆一側にとって、香坂に見られることは都合が悪かったのです。

三笠は香坂を守るのではなく、自分と中田側の関係を守りました。香坂の左遷は、ただの処分ではなく、三笠の保身にもつながる転落だったと整理できます。

三笠は風見京子のUSB破片を隠していた

三笠は、風見京子のUSB破片を隠していました。アリサが自首した際に提出したUSBは、少し曲がり、端が欠けていました。京子とともに落ちた時の衝撃で欠けた可能性がありましたが、現場にも鑑識報告にも破片はありませんでした。

鑑識が入る前に現場へ行けた人物として、三笠が浮かび上がります。実際、三笠はUSB破片を現場から持ち去っていました。

この破片から京子の血液が検出され、隆一の犯行を立証する重要な証拠になります。三笠の証拠隠しは、京子の死を事件として見えなくしていた大きな要因でした。

三笠は全体の黒幕ではなく、前半の警察内部の保身を象徴する人物

三笠は、作品全体の最終黒幕ではありません。芝署編の実行側の罪は中田隆一にあり、後半の早明学園事件の核心は金崎玲子、富永拓三、山田勲らへ向かいます。

ただし、三笠は前半の警察内部の保身を象徴する人物です。殺人を実行した人物ではなくても、証拠を隠し、情報を流し、犯人を逃がすことで、真実を消す側に立っていました。

三笠洋平は、全体の黒幕ではなくても、香坂が警察組織を信じられなくなる決定的な裏切りを背負う人物です。

三笠洋平はなぜ香坂を裏切った?内通の理由を考察

三笠は香坂の恩人でありながら、自分の保身を優先した

三笠が香坂を裏切った理由は、自分の保身を優先したからだと考えられます。香坂をかわいがり、捜査一課へ引き上げた恩人でありながら、三笠は中田側とのつながりを守るために香坂を切り捨てました。

ここが三笠の一番怖いところです。香坂への好意や評価がまったく嘘だったとは言い切れません。けれど、自分の保身と香坂の未来を天秤にかけた時、三笠は自分を守る方を選びました。

『小さな巨人』は、人物を単純な善悪で割りません。三笠は香坂をかわいがる顔と、自分を守るために香坂を落とす顔を両方持っていました。その二面性が、裏切りの痛みを強くしています。

中田隆一との裏取引が、香坂左遷の真相につながる

三笠と中田側の裏取引が、香坂左遷の真相につながります。香坂が中田隆一を取り調べた夜、アリサが持っていた紙袋の中には、三笠との裏取引を示す証書がありました。

香坂がその場に居合わせたことで、中田側と三笠の関係が表に出る危険が生まれます。そこで香坂の行動が記事によって問題化され、監察へつながり、左遷へ向かっていきます。

香坂の転落は、単なるミスの代償ではありませんでした。三笠が自分の関係を守るために、香坂を組織の外へ押し出した流れだったと受け取れます。

香坂を守る顔と、自分を守る顔の二面性が三笠の怖さ

三笠の怖さは、香坂を守る顔と自分を守る顔の二面性にあります。序盤の三笠は、香坂を理解し、芝署でも支えてくれる上司のように見えます。

しかし実際には、風見京子の死を隠す証拠を持ち去り、捜査情報を流し、アリサや隆一を逃がす側にいました。三笠は味方の顔をしながら、内側から事件を歪めていたのです。

この二面性は、春風亭昇太さんの柔らかい印象ともよく合っています。親しみやすい雰囲気があるからこそ、裏切りが明らかになった時の怖さが強くなります。

三笠の裏切りは、香坂が組織を信じられなくなる決定打だった

三笠の裏切りは、香坂が組織を信じられなくなる決定打でした。小野田を疑うことは、香坂にとって怒りでした。しかし三笠を疑うことは、痛みでした。

なぜなら三笠は、香坂を認めてくれた恩人だったからです。香坂にとって、三笠の裏切りは「警察上層部が怪しい」という一般論ではなく、自分の信頼の根が壊れる出来事でした。

三笠の裏切りによって、香坂は敵を倒すだけではなく、信じていた組織そのものを疑う刑事へ変わっていきます。

三笠洋平と香坂左遷の流れを時系列で整理

第1話|香坂は中田隆一を取り調べ、車を傷つけてしまう

第1話で香坂は、料亭での会食後に中田隆一の飲酒運転を疑い、取り調べます。その際、隆一の車を傷つけてしまい、この出来事が後に大きく問題化します。

この時点では、香坂の左遷は「エリート刑事の失敗」として見えます。自分の判断に自信を持ちすぎた香坂が、行き過ぎた捜査で足元をすくわれたように見えるのです。

しかし、後に三笠と中田側の関係が見えてくると、この出来事はまったく違う意味を持ちます。香坂は偶然、三笠にとって隠したい関係の近くへ踏み込んでしまっていました。

ゴーンバンクの記事が香坂の行動を問題化する

香坂の行動は、翌朝ゴーンバンクの記事によって大きく問題化します。宴席帰りの刑事が行き過ぎた捜査で車を破損したという形で報じられ、香坂は監察へかけられます。

香坂にとってこの報道は、自分のキャリアを一気に崩すものでした。未来の捜査一課長候補だった香坂は、所轄の芝署へ左遷されます。

ただ、この報道の背景には中田側の影があります。香坂を左遷させることで、三笠と中田側の関係が表に出る危険を遠ざける流れができていました。

三笠との裏取引を示す証書が、事件当夜の焦点になる

香坂が隆一を取り調べた夜、アリサが所持していた紙袋には、三笠との裏取引を示す証書が入っていました。隆一にとっても三笠にとっても、香坂に見られてはいけないものだったと考えられます。

この証書の存在が、香坂左遷の裏側をつなぎます。香坂は単にミスをした刑事ではなく、三笠と中田側のつながりに近づきかけた刑事でもありました。

そのため、香坂の左遷は事故的な転落ではなく、三笠の保身と中田側の防御によって作られた流れとして見えてきます。

三笠は香坂を守るのではなく、自分と中田側の関係を守った

三笠は、香坂を守るのではなく、自分と中田側の関係を守りました。香坂は三笠の恩人としての顔を信じていましたが、三笠は香坂の未来よりも自分の立場を選びました。

ここが、香坂左遷の最も苦い部分です。香坂は小野田に左遷させられたと思っていました。しかし、その裏には三笠の保身もありました。

香坂を芝署へ迎え入れる三笠は、表向きには理解ある上司の顔をしています。けれど実際には、香坂をそこへ追いやった側の人物でもあったのです。

香坂の左遷は、芝署編の最初から仕組まれていた転落だった

香坂の左遷は、芝署編の最初から仕組まれていた転落でした。もちろん香坂自身の行動にも問題はありました。しかし、その行動がここまで大きく処理された背景には、三笠と中田側のつながりがあります。

だから第1話の左遷は、香坂の失敗であると同時に、組織によって作られた転落でもあります。香坂はそこから所轄へ落ち、渡部たちと出会い、自分の正義を選び直すことになります。

三笠の裏切りを知ると、第1話の左遷そのものが、香坂が警察組織の闇に巻き込まれた始まりだったと分かります。

三笠洋平とUSB破片の証拠隠しを整理

山本アリサが提出したUSBが風見京子事件の鍵になる

風見京子事件の鍵になるのが、山本アリサが提出したUSBです。アリサが自首した際、隆一から預かったというUSBを持っていました。そのUSBは少し曲がり、端が欠けていました。

香坂は、USBが京子とともに転落した時に欠けたのではないかと考えます。もしそうなら、欠けた破片が現場に残っているはずです。

しかし、現場にも鑑識報告にも破片はありませんでした。ここで香坂は、鑑識が入る前に誰かが証拠を持ち去った可能性に気づきます。その人物として浮かび上がるのが三笠です。

欠けたUSB破片が現場にも鑑識報告にもなかった理由

欠けたUSB破片が現場にも鑑識報告にもなかった理由は、三笠が持ち去っていたからです。鑑識が入る前に現場へ行ける人物は限られています。その中で、三笠は証拠を消すことが可能な立場にいました。

京子の死は、最初は自殺のように扱われていました。もしUSB破片が見つかれば、京子が持っていた証拠と隆一の関与が浮かび上がる可能性があります。

三笠は、その破片を隠すことで、隆一の殺人証拠を消していました。これは警察内部の人物だからこそできた証拠隠しです。

三笠が鑑識前に現場から証拠を持ち去っていた

三笠は、鑑識前に現場から証拠を持ち去っていました。風見京子の死の現場に残っていたUSB破片を隠し、隆一の犯行が明らかになるのを防いでいました。

この行動は、三笠の罪の中でも特に重いものです。警察官であり、署長であり、元捜査一課長である人物が、事件の証拠を消していたからです。

三笠は真実を明らかにする立場にいながら、真実を消す側へ回りました。この反転こそが、『小さな巨人』前半の組織不信を決定づけています。

USB破片の発見が中田隆一の犯行を立証する

最終的に、USB破片は証拠品保管室で見つかります。芝署員と捜査一課員が大量の証拠品を調べ、期限ぎりぎりで破片にたどり着きます。

鑑識の結果、その破片からは京子の血液が検出され、ビル相当の高さから落下したものと分析されます。これによって、京子のUSBが転落現場にあったことが裏づけられ、隆一の犯行を立証する流れが生まれます。

USB破片は、ただの小さな証拠ではありません。京子の死を自殺から事件へ変え、隆一の罪と三笠の隠蔽を同時に暴く決定的な証拠でした。

三笠の証拠隠しは、警察内部が真実を消す怖さを示している

三笠の証拠隠しは、警察内部が真実を消す怖さを示しています。警察は本来、証拠を集め、真実を明らかにする組織です。しかし三笠はその力を逆に使い、証拠を消す側へ回りました。

ここに『小さな巨人』の本質があります。権力を持つ組織は、正義のためにも動けますが、自分たちを守るために真実を隠すこともできます。

三笠がUSB破片を隠したことは、警察内部の人間が真実への道をふさぐという、作品前半の最も苦い伏線回収でした。

三笠洋平の処分はなぜ軽く見える?組織の隠蔽を考察

三笠は内通や証拠隠しをしていたが、別の所轄へ横滑りする

三笠は、中田隆一の逃亡を助け、警察の捜査情報を流し、USB破片を隠していました。普通に考えれば、警察官として非常に重い問題です。

しかし第5話の結末では、三笠は別の所轄へ警察署長として横滑りするように見えます。事件の証拠隠しや内通に対して、十分な処分が下されたようには見えません。

この処理の軽さが、芝署編の後味を苦くしています。隆一は逮捕されても、警察組織そのものが自分の腐敗を正面から裁いたわけではないからです。

組織は腐敗を裁くより、表面上処理する方向へ動く

三笠の処分が軽く見える理由は、警察組織が腐敗を裁くより、表面上処理する方向へ動いたからだと考えられます。組織は自分の内部の不祥事を大きく広げたくありません。

三笠を厳しく裁けば、警察内部の捜査情報漏えいや証拠隠しが表に出ます。そうなれば、事件そのものだけでなく警察組織への信頼も揺らぎます。

『小さな巨人』は、こうした組織の保身を描いています。事件を解決することと、組織の都合を守ることは同じではありません。三笠の処分は、その矛盾をはっきり見せています。

香坂は事件に勝っても、警察組織には勝ちきれなかった

第5話で香坂たちは、USB破片を見つけ、中田隆一を逮捕します。その意味では事件に勝ちました。風見京子の死は自殺ではなく事件だったと明らかになり、隆一の罪も立証されます。

しかし、三笠の処分を見ると、警察組織そのものには勝ちきれていません。証拠を隠した署長が厳しく裁かれず、香坂自身も本庁へ戻るのではなく豊洲署へ異動になります。

ここが芝署編の苦さです。真実は明らかになっても、組織の構造は簡単には変わらない。香坂は事件を解決しながら、より大きな警察組織の壁を知ることになります。

三笠の処分の苦さが、後半の早明学園事件へつながる

三笠の処分の苦さは、後半の早明学園事件へつながります。芝署編では、警察内部の内通や証拠隠しが表に出ました。しかし組織はそれを十分に裁かず、表面上処理するように見えます。

後半では、さらに大きな過去の隠蔽が描かれます。富永拓三、小野田義信、香坂敦史、山田勲、金崎玲子が関わる17年前の早明学園事件です。

三笠の処分の軽さは、後半の大きな隠蔽を予告するようなものです。前半で見えた組織の保身は、後半でさらに深い闇へつながっていきます。

三笠洋平が『小さな巨人』で象徴しているものを考察

三笠は「味方の顔をした裏切り」を象徴している

三笠洋平が象徴しているのは、味方の顔をした裏切りです。香坂にとって三笠は、最初から怪しい敵ではありませんでした。むしろ、香坂を捜査一課へ引き上げた恩人であり、芝署でも理解者に見える人物でした。

だからこそ、内通者が三笠だったことは大きな衝撃になります。敵だと思っていた小野田ではなく、信じたい上司が裏切っていた。ここで香坂の世界は大きく崩れます。

『小さな巨人』では、信頼できそうな人ほど危うい場面が多くあります。三笠は、その前半の象徴として配置されています。

香坂にとって三笠の裏切りは、小野田への怒りより痛い

香坂にとって、三笠の裏切りは小野田への怒りより痛いものです。小野田は最初から香坂に厳しく、敵のように見える人物でした。そのため、小野田を疑うことは香坂にとって自然でした。

しかし三笠は違います。香坂を評価し、かわいがり、引き上げてくれた人物です。その三笠を疑わなければならないことは、香坂にとって自分の過去を疑うことにも近い痛みがあります。

この痛みが、香坂を変えていきます。香坂は、見えやすい敵だけを疑うのではなく、自分が信じたいものの中にも保身や嘘があることを受け入れなければならなくなります。

三笠は出世と保身が正義を歪める怖さを示している

三笠は、出世と保身が正義を歪める怖さを示しています。彼は昇任試験を勝ち抜き、捜査一課長を務め、芝署署長となり、さらに上のポストも見える人物でした。

組織の中で上へ行くためには、立ち回りも必要だったのでしょう。けれど、その立ち回りが真実を隠す方向へ向かった時、三笠は刑事としての正義を失いました。

三笠洋平は、出世そのものではなく、出世や保身のために真実を捨てることの怖さを示す人物です。

芝署編は三笠によって、犯人探しから組織不信の物語へ変わる

芝署編は、最初は風見京子を死なせた犯人を追う物語として進みます。しかし三笠の内通が明らかになることで、物語の意味は変わります。

問題は中田隆一の犯行だけではありません。その罪を隠す企業側の保身と、警察内部の証拠隠しがあったことが明らかになります。

三笠の存在によって、芝署編は単なる犯人逮捕の話ではなく、警察組織をどこまで信じられるのかを問う物語へ変わります。ここで得た組織不信が、後半の早明学園事件へつながっていきます。

春風亭昇太のプロフィールを現在の情報で整理

春風亭昇太の本名・生年月日・出身地・所属

春風亭昇太さんは、本名を田ノ下雄二さんといい、1959年12月9日生まれ、静岡県静岡市清水区出身の落語家です。所属は落語芸術協会で、現在は落語芸術協会会長も務めています。

落語家としての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、映画、舞台など幅広い分野で活躍しています。『笑点』の司会者としての印象も強く、親しみやすい存在として知られています。

『小さな巨人』では、その柔らかい印象を逆手に取るように、味方に見える上司・三笠洋平を演じました。普段の親しみやすさがあるからこそ、裏切りの衝撃が大きくなっています。

春風亭柳昇に入門し、1992年に真打へ昇進

春風亭昇太さんは、1982年に春風亭柳昇さんへ入門し、前座名・昇八として落語家の道を歩み始めました。1986年に二ツ目へ昇進し、春風亭昇太となり、1992年に真打へ昇進しています。

新作落語を中心に活動し、テンポのよい語りや明るいキャラクターで独自の存在感を築いてきました。落語家としての間や表情の切り替えは、俳優としての芝居にも生きています。

三笠洋平という役は、表の顔と裏の顔を持つ人物です。落語家として培った表情の変化や語りの間が、三笠の二面性に合っていました。

落語芸術協会会長としての現在の活動

春風亭昇太さんは、落語芸術協会会長としても活動しています。落語家として舞台に立ち続けながら、協会の要職も担う存在です。

落語界の中で長く活動し、テレビでも国民的な知名度を持つ昇太さんが、警察組織の中で上手に生き抜いてきた三笠を演じることには、独特の説得力があります。

三笠は組織の中で上へ行く人物です。昇太さん本人の明るい印象と、組織の中で立場を持つ人物としての重みが、役に複雑な味わいを与えています。

『笑点』司会者として知られる国民的な存在感

春風亭昇太さんは、『笑点』司会者としても知られる国民的な存在です。明るく親しみやすい印象を持つ人も多いはずです。

だからこそ、『小さな巨人』で三笠洋平を演じたことには強い意外性があります。最初は親しみやすい上司に見えるのに、後半で内通者だったと分かる。この反転が、視聴者に強い印象を残しました。

もし最初から悪役然とした俳優が演じていれば、三笠の裏切りはここまで衝撃的ではなかったかもしれません。春風亭昇太さんだからこそ、味方に見える怖さが成立していました。

『小さな巨人』出演時と現在の印象の違い

『小さな巨人』出演時の春風亭昇太さんは、すでに落語家としてもテレビタレントとしても幅広く知られていました。三笠洋平役では、その知名度や親しみやすさを活かしながら、意外な怖さを見せています。

現在も落語家、司会者、タレント、俳優として活動を続けています。明るいキャラクターの印象がある一方で、『小さな巨人』のような重いドラマでは、柔らかさの裏にある不穏さを出せることも示しました。

三笠洋平役は、春風亭昇太さんの俳優としての印象を大きく変えた役の一つだと考えられます。

春風亭昇太の主な出演ドラマ・映画まとめ

『小さな巨人』以前の主な出演作

春風亭昇太さんは、落語家としての活動を中心にしながら、ドラマや映画にも出演しています。『タイガー&ドラゴン』『下町ロケット』など、TBS系の作品にも参加してきました。

もともと落語家として言葉や間を扱う表現者であるため、ドラマでも独特の存在感があります。台詞の言い方や表情の切り替えに、舞台で鍛えた感覚が出ています。

『小さな巨人』では、その落語家としての表現力が、三笠洋平の親しみやすさと裏切りの怖さを両立させていました。

『タイガー&ドラゴン』『下町ロケット』などドラマでの印象

『タイガー&ドラゴン』は落語を題材にしたドラマであり、春風亭昇太さんの存在感とも相性のよい作品でした。『下町ロケット』では、日曜劇場らしい仕事と組織のドラマに参加しています。

こうした出演歴があるため、昇太さんはドラマの中でも自然に存在できます。落語家としての知名度が強い一方、作品内の人物としても違和感なく立てるのが魅力です。

『小さな巨人』の三笠洋平は、ただのゲスト出演ではありません。芝署編の裏切りを背負う重要人物であり、昇太さんの柔らかい印象が大きく効いた役です。

『小さな巨人』で見せた三笠洋平役の意外な怖さ

『小さな巨人』で春風亭昇太さんが見せたのは、意外な怖さです。三笠は最初、香坂を理解する上司のように見えます。穏やかで、香坂をかわいがり、小野田とは違う立場にいるように見えます。

しかし、その穏やかさの裏で、三笠は中田側と内通し、証拠を隠していました。表情や態度が柔らかいからこそ、裏切りが分かった瞬間に別の怖さが出ます。

三笠洋平は、怒鳴る悪役ではありません。笑顔や親しみの中に保身を隠している人物です。春風亭昇太さんのキャスティングは、その怖さを引き出していました。

落語家としての間と表情が、三笠の二面性に生きている

三笠洋平には、表の顔と裏の顔があります。香坂をかわいがる上司の顔と、自分を守るために証拠を隠す顔。その切り替えが重要な役です。

春風亭昇太さんは、落語家として表情や間を使う表現に長けています。何気ない表情、言葉の間、軽く見える仕草に、三笠の二面性がにじみます。

三笠は、分かりやすく悪そうに見える人物ではありません。だからこそ、落語家としての自然な表現力が、人物の曖昧さに合っていました。

三笠洋平役が春風亭昇太のキャリアで持つ位置づけ

三笠洋平役は、春風亭昇太さんのキャリアの中で、ドラマ俳優としての意外性を強く残した役です。落語家、司会者として親しまれている昇太さんが、警察内部の内通者を演じたことで、作品に強いインパクトが生まれました。

出番の中心は前半の芝署編ですが、物語上の重要度は非常に高い人物です。香坂の左遷、風見京子の死、USB破片の証拠隠し、警察内部の保身。三笠は前半の多くの伏線を背負っています。

春風亭昇太さんの三笠洋平は、『小さな巨人』前半を語るうえで外せないキャストです。

『小さな巨人』で三笠洋平役に春風亭昇太が合っていた理由

柔らかい印象があるからこそ、裏切りの衝撃が強くなる

三笠洋平役に春風亭昇太さんが合っていた理由は、柔らかい印象があるからこそ、裏切りの衝撃が強くなるところです。序盤の三笠は、香坂を理解し、受け入れる上司のように見えます。

昇太さんには、明るく親しみやすい印象があります。その印象があるから、三笠を最初から疑いにくくなります。視聴者も香坂と同じように、三笠を味方だと見てしまうのです。

その後で内通者だと分かるから、裏切りが効きます。キャスティングそのものが、三笠のミスリードを支えていました。

香坂をかわいがる上司としての親しみやすさに説得力がある

三笠は、香坂をかわいがる上司として描かれます。この役には、部下から信じられる親しみやすさが必要です。春風亭昇太さんの穏やかな雰囲気は、その点で三笠に合っています。

もし三笠が最初から冷たく見える人物なら、香坂が信じる理由は弱くなります。昇太さんが演じることで、三笠は本当に香坂を気にかけているようにも見えます。

だからこそ、裏切りが単なる敵の正体判明ではなく、恩人への失望になります。香坂の感情が深く傷つく理由に、昇太さんの親しみやすさが効いています。

組織をうまく渡る人物の軽さと怖さを同時に出せる

三笠は、組織をうまく渡ってきた人物です。昇任試験を勝ち抜き、捜査一課長を務め、芝署署長となり、次の幹部ポストも見えている。まさに組織の中で生き抜いてきた人物です。

春風亭昇太さんの三笠には、その軽やかさがあります。重く構えすぎず、人当たりがよく、自然に周囲と距離を取る。だからこそ、裏で何をしているのかが見えにくい怖さがあります。

組織でうまく生きることと、正義を守ることは同じではありません。三笠は、その違いを軽さの中に見せる人物でした。

落語家としての表情の切り替えが、三笠の二面性に合っている

三笠には、香坂を守る顔と自分を守る顔があります。春風亭昇太さんは、落語家として表情や声の切り替えを自然に使える表現者です。

そのため、三笠の二面性が過剰になりすぎません。序盤は味方らしく見え、真相が近づくと不穏さが見える。大きく演技を変えなくても、表情のニュアンスで印象を変えられるところが役に合っていました。

春風亭昇太さんの三笠洋平は、親しみやすさと裏切りの怖さが同時に成立したキャスティングでした。

『小さな巨人』の作品データも簡単に整理

放送日・話数・放送枠

『小さな巨人』は、2017年4月16日から6月18日までTBS系「日曜劇場」枠で放送されたドラマです。話数は全10話です。

第1話から第5話までは芝署編、第6話から第10話までは豊洲署・早明学園編として構成されています。春風亭昇太さんが演じる三笠洋平は、前半の芝署編で最も重要な裏切りを担う人物です。

警察ドラマでありながら、事件解決だけでなく、本庁と所轄の対立、出世、人事、父子関係、組織の隠蔽まで描かれるため、組織サスペンスとしても見応えがあります。

主演・主要キャスト

主演は長谷川博己さんです。主人公・香坂真一郎を演じています。主要キャストには、岡田将生さん、芳根京子さん、安田顕さん、駿河太郎さん、手塚とおるさん、神尾佑さん、竜星涼さん、春風亭昇太さん、香川照之さんなどが出演しています。

芝署編では、加藤晴彦さん、佐々木希さん、吉田羊さん、桂文枝さんらが事件関係者として登場します。三笠洋平は、芝署署長として香坂の前に立ちながら、最終的に芝署編の内通者として明らかになる重要キャストです。

春風亭昇太さんのキャスティングは、三笠を最初から怪しく見せすぎず、味方に見える上司として成立させるうえで大きな意味を持っていました。

原作の有無と脚本スタッフ

『小さな巨人』に、漫画や小説の原作はありません。ドラマオリジナル作品です。小説版はありますが、ドラマをもとにしたノベライズであり、原作ではありません。

脚本は丑尾健太郎さん、成瀬活雄さん。脚本協力は八津弘幸さんです。監修は福澤克雄さん、演出は田中健太さん、渡瀬暁彦さん、池田克彦さんが担当しています。

原作なしのオリジナル作品だからこそ、三笠洋平のような「味方に見えた上司が内通者だった」という構成も、香坂の成長と芝署編のテーマに合わせて作られています。

主題歌は平井堅「ノンフィクション」

『小さな巨人』の主題歌は、平井堅さんの「ノンフィクション」です。ドラマのために書き下ろされた楽曲で、2017年6月7日にシングルとして発売されました。

この曲は、迷いや苦しみを抱えながらも前に進もうとする人物たちの姿と重なります。香坂が三笠の裏切りで信頼を壊され、それでも真実へ向かっていく流れにも合っています。

芝署編は、事件解決の爽快感だけでなく、組織の苦さを残します。その余韻に「ノンフィクション」の重さがよく合っています。

『小さな巨人』春風亭昇太・三笠洋平についてよくある質問

春風亭昇太は『小さな巨人』で何役?

春風亭昇太さんは、芝署署長・三笠洋平役で出演しています。三笠洋平は前捜査一課長で、香坂真一郎を捜査一課へ引き上げた恩人でもある人物です。

三笠洋平はどんな人物?

三笠洋平は、芝署署長であり、小野田義信の前任の捜査一課長です。香坂をかわいがる味方のように見えますが、芝署編では中田隆一側と通じる内通者だったことが明らかになります。

三笠洋平は黒幕なの?

三笠洋平は、芝署編の内通者です。ただし、作品全体の最終黒幕ではありません。中田隆一の犯行を隠し、USB破片を持ち去り、警察の捜査情報を流していた人物として整理できます。

三笠洋平はなぜ香坂を裏切った?

三笠洋平は、自分と中田側の関係を守るために香坂を切り捨てたと考えられます。香坂をかわいがる上司でありながら、最終的には香坂よりも自分の保身を優先しました。

三笠洋平は中田隆一とどうつながっていた?

三笠洋平は、中田隆一側との裏取引を抱えていました。香坂が隆一を取り調べた夜、その関係を示す証書が表に出る危険があり、香坂左遷の裏にも三笠と中田側の関係が影を落としていました。

三笠洋平が隠したUSB破片とは何?

三笠が隠したUSB破片は、風見京子が持っていたUSBの欠けた部分です。破片からは京子の血液が検出され、隆一の犯行と三笠の証拠隠しをつなぐ重要な証拠になりました。

三笠洋平の処分はどうなった?

三笠洋平は内通や証拠隠しをしていたにもかかわらず、別の所轄へ警察署長として横滑りするように処理されます。この処分の軽さが、警察組織の保身と隠蔽の苦さを示しています。

春風亭昇太の現在の活動は?

春風亭昇太さんは、落語家として活動を続けながら、落語芸術協会会長も務めています。『笑点』司会者としても知られ、テレビやドラマ、映画など幅広く活躍しています。

『小さな巨人』はどこで配信されている?

配信状況は時期によって変わります。2026年5月時点では、TBSの配信ページでU-NEXTの全話配信が案内されています。視聴前には、各配信サービスの最新状況を確認してください。

まとめ|春風亭昇太演じる三笠洋平は芝署編最大の裏切りを背負う人物

ドラマ『小さな巨人』で春風亭昇太さんが演じた三笠洋平は、芝署署長であり、前捜査一課長です。香坂真一郎を捜査一課へ引き上げた恩人として登場し、序盤では香坂の味方のように見える人物でした。

しかし第5話で、三笠は中田隆一側と通じる警察内部の内通者だったことが明らかになります。香坂左遷の裏、山本アリサの逃亡、風見京子のUSB破片の証拠隠し。前半の違和感は、三笠の保身によってつながっていました。

三笠洋平は、味方に見える上司が正義ではなく保身を選んだ時、組織の中で真実がどれほど簡単に消されるのかを示す人物です。

春風亭昇太さんの柔らかい印象も、三笠洋平という役に合っていました。『小さな巨人』を見返すときは、三笠がいつからどのように香坂を裏切っていたのか、そしてその裏切りが香坂の正義をどう変えたのかに注目すると、芝署編の苦さがより深く伝わってくるはずです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次