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ドラマ「嘘の戦争」5話のネタバレ&感想考察。銀行マン・九島を落とす“二層の嘘”…家族の罪が露わになる夜

ドラマ「嘘の戦争」5話のネタバレ&感想考察。銀行マン・九島を落とす“二層の嘘”…家族の罪が露わになる夜

第4話で政治家・四条綾子を陥れた浩一(草彅剛)は、復讐の矛先を“金の中枢”へと向ける。

第5話で狙われるのは、大手銀行のエリート行員・九島亨(平岳大)。

彼こそ、30年前のOL殺害事件のもう一人の主犯であり、二科家の融資スキャンダルを生んだ“血の金”の送り手だった。

浩一は“航空会社のパイロット”、ハルカ(水原希子)は“CA”に扮し、信頼と虚栄を同時に刺激する巧妙な二重罠を仕掛ける。

愛人・芙美(真飛聖)、麻薬の誤解、そして逃避行の誘い——積み上げた嘘の連鎖が九島を追い詰め、ついに「晃(安田顕)も事件に関わっていた」と語る衝撃の夜へと物語は突き進む。

制度と家族、理性と復讐が交錯する、シリーズ中盤の転換点となる一話。

※以後ネタバレ注意

目次

ドラマ「嘘の戦争」5話のあらすじ&ネタバレ

ドラマ「嘘の戦争」5話のあらすじ&ネタバレ

第5話は、30年前のOL死亡事件の“もう一人の主犯”に矢が放たれる回。

標的は大手銀行の花形行員・九島亨(平岳大)。父は当時の副頭取で、二科興三(市村正親)に揉み消しを依頼し、その見返りに多額の融資を流した——という線が浮上します。

浩一(草彅剛)は“航空会社のパイロット”、ハルカ(水原希子)は“キャビンアテンダント”に扮し、九島本人と愛人・五十川芙美(真飛聖)の双方へ同時接近。

恋と金、名誉と体面を同時に崩す“二層構造の詐術”で、銀行という制度の堅牢さごと九島を抜き取っていきます。

四条線の先にいた男──九島亨という標的

四条一族の崩壊で得た情報から、OL殺害の主犯格が九島であると特定。

九島の父は銀行の副頭取で、二科家に揉み消しを依頼し、見返りに巨額の融資を行った過去が浮上。その資金がニシナ再建の裏金だったとわかり、浩一は復讐の矢を銀行へ向けます。

パイロットとCAの仕掛け──“偶然”を演出し、二面同時侵入

ホテルのバーで九島と“偶然”ぶつかった浩一は、パイロットとして紳士的に謝罪し、ワインを奢る。

その場でCAとして同席するハルカを紹介し、肩書で“信頼”と“虚栄”を同時に満たす。一方でハルカは愛人・芙美に接近し、九島の弱みを握っていると見抜く。

“本命(九島)”と“側道(芙美)”の両面から崩す布石が完成します。

二科家のカウンター──隆の直談判と興三の決断

同じ頃、二科隆(藤木直人)はバーに現れ、「千葉陽一を知っているか」と浩一を直撃。

浩一のオフィスには盗聴器が仕掛けられ、興三の“排除”の意志が動き出します。興三は“六車”という男を呼び、隆には「手を出すな」と命じる。

二科側もついに攻撃態勢を整えました。

美術品の“お土産”──白い粉で作る逃走劇

浩一は九島に小箱を預け、「フライトで渡せないから友人に届けてほしい」と頼みます。

後日、百田(マギー)が麻薬取締官を装い臨検し、箱の中から“白い粉”を“発見”。九島は狼狽して逃走し、その行為自体が“共犯の証”となる。

「無実の誤解」を“逃亡”で共犯性に転化させる、見事な心理の罠でした。

ハルカの泣き落とし──逃避行の誘いと愛人の裏切り

逃げ場を失った九島の前に現れたハルカは、「私も騙された。運び屋だった」と涙ながらに訴えます。

「一緒に海外へ」と誘い、九島は隠し資金を回収しようと動く。しかし愛人・芙美が“裏切り”を察知し、怒りの告発へ。

妻のエステサロンへの不正融資、リベート取りといった九島の銀行犯罪が一気に露見します。

対峙──別荘で明かされる“本当の守り先”

別荘の金庫に手を伸ばす九島の背後に、猟銃を構える浩一。

九島は震えながら告白します。「恨むなら二科親子を恨め。長男の晃(安田顕)は“見張り”で、女を連れてこさせた」——。

興三が血眼で隠したのは“会社”ではなく、“息子”だった。

30年前の事件が“家族のための隠蔽”だった事実が、ここで浮かび上がります。

九島の転落──栄光から崩壊へ

浩一が姿を消した直後、九島は業務上横領で逮捕。

妻のサロンへの過剰融資やリベートに加え、逃走時の公務執行妨害・銃刀法違反も重なり、罪状は山積。

かつての銀行の看板は、自らの手で崩壊させる結果となりました。

二科家の次の一手──受け入れと見極め

楓(山本美月)は、父との確執を浩一に打ち明け、背中を押されて帰宅。

興三は娘の願いを受け入れ、浩一との対面を許可。

隆は目的が金ではなく復讐だと確信し、ハルカがパーティーにいた写真をもとに逆探知を開始します。受け入れながら見極める——二科家の“統治戦略”が動き出します。

結末──矢印は二科家の長男・晃へ

九島の口から出た“晃が関与”という告白。

浩一は「罪を犯した人間には、それ相応の償いを」と呟き、矛先を晃へ向ける。

銀行、政治、警察と広げてきた復讐の地図が、ついに二科一族の中枢=家族へと折り返す。物語は“嘘の戦争”の本丸へ突入します。

ドラマ「嘘の戦争」5話の感想&考察

ドラマ「嘘の戦争」5話の感想&考察

第5話の核心は、「嘘の配置」で制度を動かし、真相を“家族”という最奥に連れ戻すこと。

銀行という巨大組織を崩す鍵は、暴力ではなく段取り。

その段取りが九島の“人間臭さ”(虚栄・色恋・保身)に寄り添って、本人に“崩壊のスイッチ”を押させていく脚本の冷徹な美しさが光りました。

銀行という制度の崩し方…嘘は「順序」に宿る

パイロットとCAで信頼と虚栄を満たす(快)→麻薬取締官の臨検で恐怖を与える(不安)→逃避行の誘いで出口を作る(安心)→愛人の告発で内部崩壊(破綻)。

快・不安・安心・破綻の波形を正確に踏み、対象の心理を導く手順が完璧でした。

“白い粉”は“現実を一瞬だけ改ざんする記号”として機能し、逃走という“自発的行為”で九島自身を共犯化させる。
行為の主体を相手に返す設計が、この回のプロセスの妙です。

恋愛を“証拠装置”に変える脚本構造

愛人・芙美は感情の揺らぎを通じて情報を外へ流す“証拠装置”。

九島が“本命”を切り捨てた瞬間、裏帳簿と内部不正が流出する。情の崩落が法の材料へ変換される——恋愛が社会的証拠に転化する流れが痛快でした。

“家族”の暴力──他人事から“家事”へ

九島の告白で「晃が見張りだった」と明かされ、事件は政治・銀行の構造犯罪から、家族倫理の破綻へと焦点を移します。「会社を守るため」ではなく「息子を守るため」——。

興三の動機が人間的であるほど、罪はより深くなる。

制度の影に隠れた“家”の暴力を暴いたことが、この回の最も重い衝撃でした。

隆の統治──排除より“理性の選択”

隆は「六車は呼ぶな」と止め、排除ではなく“受け入れて見極める”を選ぶ。

復讐と統治の理性を対比させるこの構図が、物語の知的な緊張を生み出しています。

感情より論理を優先する隆の姿は、二科家の矜持であり、浩一の理想の鏡像でもあります。

嘘で触れる恋──楓の“倫理の痛み”

浩一に背中を押され、父と再会する楓。

それは彼女の“ケアの倫理”を使った復讐の一環でもあり、浩一にとっては“目的のための情”。信頼と利用の境界線を越えるこの構図が、今後の楓線の最大の伏線となります。

嘘の副作用が、後にもっとも痛い形で跳ね返る予感が漂いました。

情報戦の妙──“盗聴を泳がせる”逆転設計

浩一は侵入を察知しながら、あえて盗聴器を放置。

聞かせたい会話と聞かせたくない会話を切り分け、二科側を“泳がせる”。情報戦の主導権を逆手に取るこの策は、のちの六車線への布石でもあります。

演出の強度──銃口と台詞の温度差

猟銃を向ける“身体の暴力”の直後に、「恨むなら二科親子を恨め」と吐く九島。

行為と情報、肉体と理性。この二重の強度を一つのカットで並べる演出が、晃編への緊張を高めました。

総括──制度を剥がし、核心へと辿る

第5話は、銀行という制度の“硬さ”を嘘の順序と感情で崩し、物語を“家族”の核心へ導いた回。

復讐譚が快楽に傾くほど、倫理の痛みが浮き彫りになる。

「嘘は量ではなく配置」——その信念が、次回、二科晃という“近すぎる標的”でどこまで通用するのか。

シリーズの理念が、ここから本格的に試されます。

ドラマ「嘘の戦争」5話のあらすじ(ネタバレ)

医師の五十嵐(演:甲本雅裕)、弁護士の六反田(演:飯田基祐)、刑事の三輪(演:六平直政)、さらに一家殺害の原因となる事件をもみ消した四条(演:ジュディ・オング)とその息子も陥れ、浩一(演:草彅剛)はついに興三(演:市村正親)への復讐に王手をかける。

その頃、二科家では30年前の犯行の証拠となる録音テープの存在を知った興三が、再び悪に手を染めようとしていた。隆(演:藤木直人)はそれを阻止しようと、自らテープの在りかを突き止めようと動き出す。

また隆は浩一と“千葉陽一”との関係を確かめようとバー800に乗り込み、「千葉という人物を知っているか?」と浩一に直接問いただす。

浩一は、30年前に起きたOL殺しの主犯で、今は大手銀行に勤める九島亨(演:平岳大)の存在に気がつく。九島の亡き父は銀行の元副頭取で、30年前、興三に多額の融資をしていた。

その融資こそが一家殺害の報酬だとにらんだ浩一は、九島と彼の弱みを握っている愛人の五十川芙美(演:真飛聖)にも接近。相棒のハルカ(演:水原希子)と共にパイロットとキャビンアテンダントに扮し2人の前に現れて…?

一方、楓(演:山本美月)は長年にわたり興三との間に確執があることを浩一に打ち明ける。なんとか興三に会いたい浩一は、そんな楓をやさしく諭し、心を動かされた楓は興三に会いに行くが‥

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6話についてはこちら↓

今回のドラマには草なぎ剛さんを初めとした豪華キャスト陣が登場します。合わせて以下記事も参照してくださいね。

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