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未解決の女(シーズン3)1話のネタバレ&感想考察。日名子の3年前とダイイングメッセージ、朋の登場まで徹底解説

未解決の女(シーズン3)1話のネタバレ&感想考察。日名子の3年前とダイイングメッセージ、朋の登場まで徹底解説

6年ぶりに戻ってきた『未解決の女 警視庁文書捜査官 Season3』の初回は、シリーズ再始動の高揚感だけで押し切る作りではありませんでした。

むしろ、理沙が守ってきた6係の終わりかけた時間に、日名子という新しい当事者が持ち込んだ3年前の傷が重なり、そこへ連続猟奇殺人まで流れ込んでくるかなり重たい立ち上がりでした。

しかも1話は、ただ新バディの顔見せをする回ではなく、「文字」が今なお人を殺し続けるかのような不穏さを、かなり早い段階から前へ出しています。

ここでは、未解決の女(シーズン3)1話のあらすじとネタバレを整理したうえで、伏線と見終わった後に残る感想・考察まで深く追っていきます。

目次

未解決の女(シーズン3)1話のあらすじ&ネタバレ

未解決の女 1話 あらすじ画像

第1話は、新しい係長が来る回というより、6係がもう一度“事件の中心”へ引き戻される回でした。文字を糸口に未解決事件を解いてきた理沙たちは、いまや係長不在のまま廃止寸前に追い込まれていて、そこへ日名子が持ち込んだ3年前の未解決事件が、現在の連続猟奇殺人とつながることで一気に状況が動き出します。

だから初回の本当の始まりは、人事異動ではなく「まだ終わっていない文字」が見つかった瞬間にありました。しかも1話だけでは何も閉じず、最後には日名子が襲われ、朋まで現れるため、この回は導入であると同時に“前後編の前編”のような重さも持っています。

廃止寸前の6係へ、日名子は“救世主”ではなく“私情を持つ上司”として現れた

1話の入口でまず見えるのは、理沙たちの6係がかなり危うい場所に立たされていることです。係長になる者も現れず、バディだった朋も異動し、文書捜査のプロが集まるはずの倉庫番は、いまや組織の中で風前の灯火みたいな部署になっていました。

この停滞の空気があるからこそ、日名子の登場も単なる新キャラ投入に見えません。彼女は廃止危機を覆すために来た管理職ではなく、自分の親友を奪った未解決事件を独自に追う当事者として6係へ足を踏み入れるので、最初から場の空気を仕事だけで整えられる人ではなかったんです。

理沙が守ってきた6係は、シリーズ再開と同時に“消えるかもしれない場所”になっていた

理沙がこもる警視庁捜査一課「特命捜査対策室」第6係は、これまで文字を糸口に未解決事件を解き続けてきた場所です。それでもSeason3では、その6係が係長不在のまま廃止の危機にあると明かされ、理沙自身もどこか意気消沈した空気をまとっていました。

6年ぶりの再始動なのに、最初に見せるのが“終わりそうな部署”というのがかなりうまいです。前のシーズンの熱量をそのまま引き継ぐのではなく、一度止まった時間をもう一度動かす話として立ち上げるから、新バディの登場にもきちんと意味が出ていました。

日名子はキャリアの年下上司でありながら、最初から傷を抱えた人として立っていた

陸奥日名子は警察庁キャリアのエリートで、しかもまだ29歳の若さで6係の係長へ入ってきます。ただ、彼女は組織内の出世コースを歩く優等生としてより、親友・水原弘美の転落死の真相を独自に追い続ける人物として最初から紹介されるので、冷たい管理職には見えません。

むしろ1話の日名子は、肩書きより私情のほうが前へ出ている人です。だから理沙と対立するというより、理沙が最も得意とする“文字から真相へ近づく捜査”へ、彼女自身の痛みごと巻き込まれていく新バディとして立ち上がっていました。

理沙と日名子の距離は、最初から“師弟”でも“友情”でもない

理沙は偏屈な文字フェチ頭脳派刑事で、地下深くの6係にこもりながら、倉庫番の魔女とまで呼ばれてきた人物です。一方の日名子は、まじめで不器用で、親友の死を前にすると感情が先走ってしまうほど切実な人で、この二人は入口の時点で全く噛み合っていません。

でも、だからこそ新バディとして強いんですよね。理沙は文字から事件を読み、日名子は痛みから事件に食らいつく。

その入り口の違いがはっきりしているから、前シリーズの関係をなぞる代わりではなく、新しい摩擦そのものがSeason3の武器になっているように見えました。

“有給を取って6係へ来た”感じが、日名子の私情の強さを逆に際立たせた

第1話の日名子は、組織の命令で綺麗に着任するより、親友の事件に食らいついたまま6係へやって来たような切迫感があります。放送内容の整理でも、彼女は有給を取って6係へ来たように見える流れで描かれていて、そのせいで捜査の入り口からもう私的な焦りが隠しきれていませんでした。

この“公私が混ざった入り方”が、後半の危うい単独行動につながっていきます。日名子は最初から事件に巻き込まれた上司なのであって、冷静に部下を率いるために来た人ではない。

その立ち位置が初回の緊張感をかなり強くしていました。

中古カメラのフィルムとダイイングメッセージが、3年前の死を現在へ引き戻した

今回の1話で本当に物語を動かしたのは、日名子が偶然入手した中古カメラでした。そこに残されていたフィルムには、「目を塞グ」「口を塞イで しン臓を 止めル」といった不気味な文言が撮影されていて、それがそのまま現在の猟奇殺人へつながっていくから、この初回は過去の再捜査ではなく“今も続いている文字の殺意”として始まります。

しかもこのドラマらしいのは、脅迫文をそのまま読んで終わらないところです。理沙はフォントや文字の使い回しまで見ていき、脅迫文の見え方そのものをずらしていくので、1話は「文字が残っていた」ではなく「その文字の作られ方から犯人の動きを逆算する」回として、ちゃんと未解決の女らしく立ち上がっていました。

脅迫文は“言葉の意味”より“文字の作り”のほうが重要だった

日名子が持ち込んだフィルムに写っていた脅迫文は、内容だけ見れば猟奇的な言葉遊びにも見えます。でも理沙がまず注目したのは文面の恐ろしさではなく、新聞の文字らしいフォントの癖や、伸ばし棒だけが別の字体であること、カタカナが繰り返し使われていることでした。

この視点の切り替えが、やっぱり理沙の強さです。普通の刑事なら意味を読みたくなる脅迫文を、理沙は“どこから切り貼りしたか”という物質として読み始めるので、日名子の私情も6係の捜査へようやく接続されていきました。

二つの脅迫文に共通するカタカナが、広告へ通じるアナグラムになった

理沙がカタカナと伸ばし棒だけを書き出して自動解析にかけると、そこから「ナイトクルージング」という語が浮かび上がります。これにより、脅迫文は犯人のオリジナルな手書きではなく、同じ新聞の広告を切り貼りする形で作られた可能性が見えてきました。

1話の文字推理が気持ちいいのは、暗号解読の派手さではなく、紙面の現実感にまで落ちているところです。ただのアナグラムなら抽象的ですが、広告の存在まで戻れるから、その文字がいつ・どの紙面から切り取られたのかをたどる捜査へちゃんとつながっていくわけです。

「ナイトクルージング」の広告が、3年前の記事へ直接つながった

日名子、草加、夏目たちは、理沙の読みをもとに新聞の日付を割り出し、その紙面に載っていた別の記事を発見します。そこにあったのは、3年前に同じマンションから飛び降りた美人起業家の自殺記事で、その女性こそが、今回の連続殺人と深くつながる内田舞でした。

ここで過去と現在が一気に一本になります。フィルムの中の文字が、新聞広告を経由して自殺記事へ届き、その自殺記事が現在の被害者たちへつながる。

1話はこの導線の作り方がかなりきれいで、縦軸の気味悪さが一気に立ち上がりました。

ダイイングメッセージは、事件を広げるための“死者の最後の文字”として残った

理沙たちは、1件目の被害者が残したダイイングメッセージも手がかりにしながら捜査を進めます。ただこの初回では、そのメッセージがズバリ真相を指すというより、被害者たちがどういう関係で結ばれていたのかを探るための導線として使われていて、事件はまだ“読めたようで読めていない”状態にとどまります。

だから初回の文字たちは、答えではなく問いの形で残るんですよね。脅迫文もダイイングメッセージも、理沙の得意分野でありながら、1話ではまだ事件の輪郭しか見せず、2話へ向けて“不自然に整いすぎた文字列”として不穏さを残していました。

内田舞の自死と被害者たちの加害性が、事件を“ただの猟奇”から引き戻した

1話の中盤で見えてくるのは、今回の連続殺人が、見知らぬ人間をランダムに狙ったものではなさそうだということです。むしろ被害者たちの側に、女性起業家たちを踏みつけてきた加害の線が見えてくるため、事件は一気に“歪んだ復讐”の色を帯び始めます。

ここが初回のうまいところで、被害者を死んだまま無垢な存在にしないんです。だからこのドラマは、死者に寄り添うだけのミステリーではなく、死んだあとにようやく露わになる加害の構造まで掘ろうとしていて、1話の段階でもかなり嫌な深みがありました。

内田舞の自死は、3年前の未解決事件の横に置かれた“もう一つの起点”だった

新聞記事から浮上した内田舞は、インフルエンサーから起業家へ転じた女性で、3年前に同じマンションから投身自殺したとされます。日名子の親友・弘美の転落死とは別件に見えながら、場所も時期も不穏に近く、この段階で1話は「3年前に一度何かが起きていた場所」へ現在の殺人が戻ってきた構図を作ります。

つまり舞の死は、弘美の事件を補強する鏡みたいなものです。ただの別件ならこんな近くに置く必要はないので、理沙たちが舞の周辺へ入った時点で、3年前の事件そのものがもっと広い構造の一部だと見えてきました。

被害者たちは投資家で、女性起業家への搾取に関わっていた

桑部と越坂部がキャバクラなどを回って聞き込みを進める中で、被害者の皆川と桐原が女性起業家へ出資する立場の投資家だったことが分かります。しかも彼らは出資をちらつかせながら肉体関係を要求していた疑いがあり、内田舞の周辺でも同じ被害を受けた女性がいたと証言されました。

この情報で、事件は一気に“弱者を食いものにしてきた男たちが狙われている”話へ寄っていきます。だから1話の連続猟奇殺人は、表向きの残酷さの裏にかなり具体的な加害の歴史を抱えていて、その俗っぽさが逆にリアルでした。

舞の恋人・長澤の存在が、被疑者としてちょうど良すぎる位置にいた

同じような被害を受けた女性たちが仲間を集め始めていて、その中心には舞の恋人である長澤が協力しているらしいと分かると、当然ながら捜査の目は彼へ向かいます。被害女性の怒りを共有し、舞を失った当事者でもある長澤は、連続殺人の犯人像としてあまりにも条件が揃いすぎていて、初回の時点では最有力に見えました。

でも、ちょうど良すぎるからこそ怪しいんですよね。1話の構成自体が、長澤へ捜査を寄せることで視聴者にも“犯人っぽく見えるルート”を先に歩かせている感じがあり、そのわかりやすさ自体が後半の危険信号になっていました。

日名子が「弘美は巻き込まれただけ」と泣いたことで、3年前の傷がただの執念ではないと分かった

内田舞の自死と現在の被害者たちの加害性が見えた時、日名子は親友の弘美が犯人の私怨とは関係なく、ただ巻き込まれただけなのではないかと崩れます。ここでようやく、彼女の執念がただの犯人当てではなく、親友が理不尽に消されたことへのやり場のない怒りだと伝わってきました。

そして理沙の「泣くなら真実がわかったあとにしたら?」という一言が、日名子を事件の中へ引き戻します。冷たいようでいて、感情に呑まれたままでは真実へ届かないと知っている理沙の言葉だからこそ、この場面は新バディの最初の接続としてかなり効いていました。

日名子の単独行動と朋の救出が、初回を“完結しない回”として締めた

1話の終盤で日名子は、捜査の理屈を待たずに自分で動いてしまいます。この暴走があるから、彼女は有能な年下上司というより、親友の死をまだ自分の中で整理できていない当事者として最後まで見えていました。

そしてその危うさが、最後の襲撃と朋の登場を成立させます。1話は犯人を暴くことではなく、日名子が“ここまで一人で追ってきてしまった”危険を見せる回として終わるので、シリーズ再始動の初回としてはかなり不穏な締め方でした。

日名子は捜査員である前に、どうしても一人で確かめたい側の人間だった

理沙たちが文字から事件を読み解こうとしている一方で、日名子は自分の足で舞の会社を見ようとし、長澤の気配を感じるとすぐ追いかけていきます。それは職務を越えた危うい行動ですが、親友の死を“誰かの話”にできない彼女にとって、待っていること自体が苦しかったのだとも分かります。

黒島結菜の芝居が良かったのは、焦りを叫ばずに見せていたところでした。大声で取り乱すのではなく、切実さがそのまま行動へ出てしまう感じだったから、日名子の無茶にもちゃんと理由があるように見え、1話の緊張感を保っていたと思います。

長澤に接触した瞬間、日名子は“捜査する側”から“狙われる側”へ落ちた

日名子が舞の会社の周辺で長澤を見つけて声をかけると、相手は鎌を振りかざして彼女へ襲いかかります。ここで1話は、被疑者を追っていた側が一気に被害者の位置へ落ちるため、捜査のドラマがそのまま命の危険へつながっていきました。

この襲撃があることで、長澤はただの“怪しい恋人”ではなく、少なくとも暴力へ踏み込める危険な人物だとはっきりします。ただし、そこで即真犯人にせず2話へ持ち越すからこそ、この初回はかなりいい嫌さを残して終わるんですよね。

朋の登場はシリーズファンサ以上に、“6係の過去”を現場へ戻した意味が大きい

襲われた日名子を救うのは、奥多摩中央警察署へ異動していた元6係のエース・矢代朋でした。シリーズファンにとっては嬉しいサプライズですが、それ以上に、1話のラストで朋を出す意味は、理沙たちの過去の時間を今の事件へ接続することにあったように見えます。

朋は単なる懐かしい顔ではなく、“6係はまだ終わっていない”という証明そのものだったんです。日名子が新しい上司として入ってきた初回の最後に、前バディの朋が助けに来ることで、新旧の6係が一つの画面に重なり、Season3の継承の線までかなりきれいに立ち上がりました。

初回は犯人も真相も閉じず、“ここからが本番”という不快さだけを残した

1話の終わりで視聴者に渡されるのは、解決感ではありません。長澤が真犯人なのかも断定できず、弘美の転落死もまだ開かず、日名子は危険にさらされ、6係はようやく本気で巻き込まれただけという状態で、かなり中途半端な不快さが残ります。

でも、その中途半端さこそ初回の勝ちだと思います。6年ぶりの再始動を派手な一話完結で済ませるのではなく、「まだ全部が途中だ」と嫌なくらい分からせて終わるから、2話を見ないと落ち着かない。

そんな導入としてかなり強い立ち上がりでした。

未解決の女(シーズン3)1話の伏線

未解決の女 1話 伏線画像

初回は新バディのお披露目に見えて、実際にはかなり多くの火種を先に置いています。しかもその火種は、犯人の影を露骨に見せるより、文字の使い方や被害者たちの加害性、日名子と弘美の距離の中に混ぜて残されているのがこの作品らしいです。

だから1話の伏線は“誰が怪しいか”より、“まだ何が説明されていないか”で追うと見やすいと思います。日名子の親友の事件も、連続猟奇殺人も、6係の人間関係も、全部がまだ途中の状態で2話へ投げられていました。

文字の違和感に残された伏線

このシリーズの本筋はいつも“文字の意味”より“文字の作られ方”にあります。初回でも、脅迫文そのものの恐ろしさより、そこに使われたフォントやカタカナの並びが事件を動かしていたので、文字の見た目の違和感は今後もかなり大事な軸になりそうです。

とくに今回の脅迫文は、3年前と現在を結ぶためだけに置かれた小道具ではないはずです。なぜその文言で、なぜその紙面を使い、なぜ今になって同じ手口が再現されたのかまで掘らないと、本当の真犯人へは届かない気がします。

伸ばし棒だけ別フォントだったことが、犯人の作業の痕跡として残った

理沙が最初に見抜いたのは、脅迫文の伸ばし棒だけが別フォントだという異常なズレでした。この細かさは、犯人が完璧な暗号を作ったのではなく、どこかで切り貼りをしている現実の作業痕が残ってしまったことを示していて、むしろ“人の手で作られた文字列”だと強く感じさせます。

ここは今後の大きな伏線です。文字が人為的に加工されているなら、犯人は自分の筆跡や書き癖を隠したかった可能性があり、そこには被害者側と犯人側の近さまで隠れているかもしれません。

ナイトクルージングという語が、単なる広告以上の意味を持っている可能性

アナグラムから出てきた「ナイトクルージング」は、現時点では脅迫文の材料になった広告の手掛かりとして機能しています。けれど、この言葉がただの日付特定の道具で終わるとは少し考えにくくて、夜の移動や密室性、あるいは誰かの行動パターンを示す別の意味まで後から持ってくる可能性はありそうです。

1話ではまだそこまで踏み込まれていません。だからこそ、この語が今後どこかで再び出てくるなら、広告から真相の象徴へ役割が変わるかもしれず、かなり気になる残し方でした。

ダイイングメッセージは、犯人名より“被害者が誰を見ていたか”を示すものかもしれない

1件目の被害者が残したダイイングメッセージは、初回の時点ではまだはっきり解き切られていません。こういう時、この作品は文字をそのまま犯人指名に使うより、被害者が最後に何を見て、何を伝えようとしたのかをねじれた形で残すことが多いので、今回も単純な名前当てにはならない気がします。

むしろ重要なのは、被害者がどの段階で犯人の正体を知ったのかという順番でしょう。それが分かれば、現在の連続殺人と3年前の転落死の関係も、いまよりずっと具体的に見えてくるはずです。

3年前の事件と内田舞に残された伏線

初回でかなり大きかったのは、日名子の親友・弘美の転落死だけでなく、同じマンションで起きた内田舞の自死が前へ出てきたことです。この二つがただ近い場所で起きただけの事件なら、こんなに丁寧に並べる必要はないので、舞の死は今後もっと強く本筋へ絡んでくるはずです。

だから1話の縦軸は「弘美を殺したのは誰か」だけでは足りません。舞がなぜ死に、なぜ今になってその周辺人物が殺されるのかまで一本につながった時、日名子の3年前も初めて全部読めるようになるのだと思います。

舞の父が何を知っているのかは、まだほとんど開いていない

日名子たちが舞の自宅を訪ねた時、父親はあまり話したがらない態度を見せています。鶴見辰吾が演じる元大学教授・内田晋介は、公式でも“事件に大きなヒントをもたらす重要人物”とされているので、彼が単なる悲しむ父親で終わらないのはほぼ確実です。

父親が沈黙しているなら、それは知らないからではなく、話せないものがあるからだと考えたくなります。舞の死の背景だけでなく、弘美の転落死ともどこかでつながる情報を握っている可能性が高く、1話の時点では一番静かで一番不気味な人物に見えました。

被害女性たちのネットワークが、復讐の個人戦で終わらない可能性を示した

女性起業家たちが、出資を餌に肉体関係を求められた被害を共有し、いまは仲間を探しているという証言はかなり重要でした。これがある限り、今回の連続殺人は一人の男の私的復讐だけでなく、もっと複数の痛みが集まった中から生まれている可能性もあります。

つまり長澤一人を捕まえて終わる事件かどうかはまだ分からないんです。被害者たちが複数で、しかも時間差で沈黙を破り始めた構図を見ると、1話の事件は個人の怒りと集団の告発が微妙に混ざり合った線へ伸びる気配がありました。

日名子が「弘美は巻き込まれただけ」と思い込みたがること自体が危うい

日名子は、弘美が犯人の私怨に巻き込まれただけであってほしいという気持ちを露骨に見せます。それは親友の無念を考えれば自然ですが、逆に言えば彼女はまだ「弘美にも何か見えていたかもしれない」という可能性を真正面から引き受けられていないのかもしれません。

この願望混じりの見方は、今後の捜査の弱点にもなりそうです。だからこそ理沙が隣にいる必要があって、文字からしか見えない真実が、日名子の感情をどこまでひっくり返すかが今後かなり大きな見どころになると思います。

6係と朋の再登場に残された伏線

Season3の初回は、新バディの日名子を前に出しながら、同時に前シリーズの時間もきちんと残していました。だから朋の登場は懐かしさだけではなく、6係という場所が何を積み上げてきたかを思い出させる装置でもありました。

この過去と現在の接続は、今後のシリーズ全体の縦軸にも効いてきそうです。日名子が新しい係長として立つためには、理沙と朋が共有してきた6係の時間もどこかで越えていかなければならないはずだからです。

朋の再登場は“代役不在”を証明するためにも必要だった

波瑠演じる矢代朋が初回ラスト5分でサプライズ登場したのは、ファン向けのサービスに見えて、実はかなり重要です。もし朋が一切出てこなければ、日名子はどうしても“前のバディの代わり”という見られ方をしやすかったはずですが、ここで朋本人を出すことで、新旧の関係を切り分けやすくなっています。

つまり朋の再登場は、日名子を代役に見せないための配置でもありました。そこがかなりうまくて、懐かしさを出しながらもSeason3の新しさを守る役割まで、この一手でちゃんと果たしていたと思います。

古賀たちのおなじみの空気は、今見ると少しザラつくものとして残った

室長の古賀や草加ら、おなじみの面々の安定感はたしかにあります。ただ、6年ぶりの再始動でそのままの圧や軽口が戻ってきたことで、昔は勢いで流せた空気が今は少しトゲを持って見える瞬間もあり、そのザラつきが逆にシリーズ再開のリアルさになっていました。

この“懐かしいけれど完全には安心できない”感触は、今後の職場ドラマにも残りそうです。6係がまた同じノリで回り始めるのではなく、時代の変化の中でどこか少しずつ受け取られ方が変わる。

そのズレもSeason3の面白さになるかもしれません。

2話で朋が再び顔を出すこと自体が、1話の事件がまだ全く閉じていない証拠だ

ポスト記事では、朋が第2話にも登場すると明かされています。これはつまり初回ラストの救出が単なる顔見せで終わらず、1話から続く「追憶の彼女」編の中で、朋がもう一度6係の事件に関わることを意味しています。

だから初回は本当に前編なんですよね。新バディの誕生を1話で完了させるのではなく、朋という過去の象徴も残したまま日名子と理沙の関係を次回へ持ち越すので、シリーズ再始動としてかなり贅沢な立ち上がりになっていました。

未解決の女(シーズン3)1話の見終わった後の感想&考察

未解決の女 1話 感想・考察画像

初回を見終わってまず思うのは、このシリーズは6年空いても“文字から人の奥を暴くいやらしさ”をちゃんと残していたということです。科学捜査が主流の時代にあえてアナログな文字を手掛かりにするという設定自体は変わらないのに、そこへ日名子の私情と6係の廃止危機が乗ることで、初回の湿度はむしろ前より上がっていた気がします。

その湿度があるから、新バディものとしてもちゃんと面白いんですよね。最初から仲が良いのではなく、理沙は理沙で静かに異常で、日名子は日名子で痛みから前へ出てしまう。

このズレたまま並ぶ感じが、かなり良い再始動になっていました。

初回が強かった理由

今回の初回が良かったのは、シリーズ再開のお祭り感で押し切らなかったところです。朋の異動、6係の廃止危機、日名子の3年前の傷、現在の連続猟奇殺人と、最初から重いものをいくつも抱え込んでいるので、1話を見た段階で「もう前とは違う」と感じられました。

その変化を怖がらずに見せたのがかなり好印象でした。懐かしいシリーズほど安全運転になりがちですが、Season3は最初から日名子の私情を前へ出し、理沙との温度差も隠さずに置いたことで、ちゃんと新章として立ち上がっていたと思います。

理沙は相変わらず理沙なのに、前より少し“止まった人”にも見えた

理沙の良さはもちろん変わっていません。フォントや文字の使い回しから事件を読み解く異常なまでの頭脳はそのままで、初回でも理沙が事件の見え方を一気に変える瞬間はちゃんと気持ちよかったです。

でも今回の理沙は、前より少しだけ止まって見えました。朋がいない6係、廃止寸前の倉庫番という状況のせいか、以前のように飄々とした魔女というより、“長くここを守ってきた人が一度沈んでいた”ようにも見えて、その停滞を日名子が引きずり出したのが初回の大きな意味だった気がします。

黒島結菜の日名子は、前向きさではなく焦りで進むから代役に見えない

黒島結菜の日名子が良かったのは、前向きな新人上司として入ってこないところでした。彼女の推進力は理想や正義より、親友の死を置き去りにしたくない焦りと喪失から来ているので、行動が危うく見えてもちゃんと切実なんです。

この切実さがあるから、日名子は朋の代わりに見えません。理沙が文字から事件を読む人なら、日名子は痛みから事件へ食い込む人で、その違いが初回だけでかなりくっきり見えたので、新しい組み合わせとして十分立っていたと思いました。

連続殺人のいやらしさより、被害者側の加害性が見えたのが良かった

1話の事件は猟奇的ですが、ただ怖いだけにはしていませんでした。被害者が女性起業家たちへ出資を餌に性的搾取をしていたと見えることで、事件は単なる異常犯罪ではなく、構造的な加害と復讐の話へ寄っていきます。

ここがかなり大きいです。被害者の死を可哀そうなものだけにせず、その死が何に対する報いのように見えてしまうのかまで描くから、このドラマは爽快ミステリーの顔をしながら、実はかなり嫌なものを扱えるシリーズなんだと思います。

気になるところと今後への期待

もちろん初回だけでは、まだ見えていない部分も多いです。とくに長澤が分かりやすすぎる被疑者の位置にいることや、日名子の単独行動がやや危うく見えることは、2話でどう回収するか次第で評価が変わりそうだとも感じました。

でも、それを差し引いても1話は“続きが見たい嫌さ”をちゃんと残せていました。答えをあっさり出さないまま、文字の謎、被害者の加害性、日名子の私情、朋の再登場を全部2話へつなげたので、初回としてはかなり強いです。

長澤は“怪しすぎる人”だからこそ、本命ともミスリードとも読める

長澤が舞の恋人で、被害女性側ともつながりがあり、さらに日名子を鎌で襲うところまで行くので、1話だけ見ればほぼ犯人です。でもその分かりやすさは逆に危険で、今のところは“長澤に見せたい物語”が先に立っている気もするので、2話でどこまでひっくり返してくるのかがかなり重要だと思います。

もしこの分かりやすさを逆手に取れたら、Season3の縦軸はかなり強くなりそうです。初回の時点ではまだ怪しい人が怪しいままで終わっているので、2話でその先の捻りを見せてほしいところです。

朋の扱いはサービスで終わらせず、新旧バディの継承まで踏み込んでほしい

朋の再登場はとても嬉しいですが、ただ懐かしい顔見せだけで終わるともったいないです。理沙にとって朋がどんな存在だったのか、そして日名子がその6係へどう入っていくのかがちゃんと絡めば、Season3は“新バディ結成”以上の深さを持てるはずです。

とくに初回は、理沙がまだ少し止まって見えたぶん、朋と日名子の両方がその時間をどう動かすかを見たいんですよね。その継承線が本格的に動けば、シリーズファンへのご褒美以上の意味が出てくると思います。

6年ぶりの再始動としては、かなり“今の空気”をちゃんと入れてきた

昔の人気シリーズをそのまま続けるだけなら、もっと安全な再開もできたはずです。それでもSeason3は、理沙の停滞や6係の危機、新しい上司との温度差、被害者側の加害性など、今のドラマの視点に合わせたザラつきをかなりきちんと入れてきました。

そこがこの初回の一番信頼できるところでした。ただ懐かしいから見るシリーズではなく、いま見てもちゃんと面白いミステリーとして戻ってきた感じがあって、2話以降もかなり期待したいです。

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