MENU

原作漫画『るなしい』のネタバレ&結末!けんしょーは最後どうなる?全巻5巻まで解説!

原作『るなしい』はどんな話?原作ネタバレ結末まで完全解説

ドラマ「るなしい」は、“火神の子”として育てられた高校生・郷田るなが、祖母と営む鍼灸院と信者ビジネスの中心にいながら、初めて抱いた恋をきっかけに人生ごと大きく歪ませていく物語です

入口だけ見ると禁断の初恋ものですが、読み進めると恋心、信仰、支配、自己実現が複雑に絡み合い、かなり危うい純愛サスペンスへ変わっていきます。

この記事では、原作『るなしい』がどんな話なのか、完結しているのか、そして結末がどう着地するのかをまとめます

前半は高校時代の初恋と信仰の圧、後半は10年後の再会から始まるビジネスと復讐の対立へと大きく空気が変わるので、原作の流れを先に押さえておくとドラマもかなり追いやすくなります

目次

原作『るなしい』はどんな話?

原作『るなしい』はどんな話?

『るなしい』は、”火神の子”として育てられた高校生・郷田るなが、祖母と営む鍼灸院で信者ビジネスの中心に立ちながら、初めて抱いた恋をきっかけに人生ごと歪ませていく物語です。

入口だけ見ると禁断の初恋ものですが、読み進めると、恋心、信仰、支配、自己実現が全部つながっていて、かなり危うい純愛サスペンスに変わっていきます。ドラマ側でも、るながケンショーへの想いを”歪んだ復讐”へ変える物語として前面に打ち出されています。

“火神の子”として育てられたるなが、禁じられた初恋に落ちる話

るなは、生まれながらに”火神の子”として扱われ、恋愛を禁じられてきた女子高生です。学校では「宗教の人」として距離を置かれながらも、幼なじみのスバルだけは彼女を理解していて、その閉じた世界の中でどうにか生きてきました。

そんなるなが、いじめられていたところをクラスの人気者・ケンショーに助けられたことで、初めて自分の感情を外へ向けます。

けれど、その恋は祝福されるものではなく、最初から禁忌として扱われるので、物語の出発点からすでに”叶う恋”ではありません。るなの恋が切ないのは、ただ片想いだからではなく、自分の感情そのものを持つことすら許されない立場だからです。

ドラマ第2話の時点でも、禁忌を破ったるなが高熱にうなされ、ケンショーへの想いを復讐へ変えていく流れが示されていて、この作品では恋と罰が最初からひとつながりになっています。恋に落ちた瞬間が、そのまま破滅の入口になっているところが、この作品のいちばん怖いところです。

祖母と営む鍼灸院と「信者ビジネス」が物語の土台になる

『るなしい』の土台にあるのは、祖母・おばばと営む「火神の医学鍼灸院」です。

そこでは、るなの血が入ったモグサを使い、「自己実現」を売るという形で人を惹きつけていて、いわゆる信者ビジネスとして成り立っています。

つまり、るなはただの女子高生ではなく、最初から家業と信仰の象徴として生かされている存在です。恋愛や友情の前に、彼女の身体そのものが商売と信仰の中核に置かれているから、どんな感情も私的なもののままでは済みません。

この設定が効いているのは、るなの”初恋”が、普通の青春のきらめきにならないからです。ケンショーへ向かった気持ちは、やがて彼をビジネスへ取り込む動きと混ざり、恋と利用の境目がどんどん曖昧になっていきます。読んでいると、るなが誰かを好きになること自体が、最初から商売や信仰の仕組みに回収されてしまう苦しさを感じます。

後半は社会人編に入り、恋と復讐がビジネス戦へ変わっていく

この作品が面白いのは、高校時代の禁断の恋で終わらないところです。3巻でるなは火神からの罰を受け、学校をやめ、物語は10年後から再び動き始めます。つまり前半は高校生の初恋と信仰の圧が中心ですが、後半は大人になったるなとケンショーが再会し、ビジネスと復讐が真正面からぶつかる物語へ変わっていきます。

4巻では、ケンショーがるなに「対等でありたい」と投資を持ち掛ける一方、るなはその見返りとして”郷田家の子種になる”という衝撃的な提案で返します。さらに5巻では、老人ホーム事業を軌道に乗せ、岬と結婚したケンショーが、るなと茂木の策略で一気に転落します。後半は初恋の成就ではなく、恋と復讐と事業が一体化したビジネス戦として読むほうが、ずっと作品の本質に近いです。

原作『るなしい』は完結している?

原作『るなしい』は完結している?

原作はすでに完結しています。

ドラマ公式の原作本プレゼントでも『るなしい』は全5巻セットとして案内されていて、講談社の最終巻ページでも「堂々の最終巻」と明記されています。つまり、原作は最後まで読み切れる作品としてまとまっていて、途中で止まっている連載作品ではありません。

原作は全5巻で完結済み

全体の巻数は5巻です。ドラマ公式が原作本プレゼントで全5巻セットと紹介しているうえ、5巻の作品ページでも最終巻として整理されているので、完結状態はかなり分かりやすいです。

ドラマ版もこの完結済み原作を土台にしているため、どこまで映像化するかを見比べやすい作品でもあります。

1〜2巻が高校時代、後半が大人になってからの対決として読むと整理しやすい

巻の流れを大づかみにすると、1〜2巻が高校時代の初恋と信者ビジネス拡大のパート、3巻が大きな転換点、4〜5巻が再会後のビジネス対決として整理すると読みやすいです。

特に3巻では、るなが火神からの罰を受けて学校を去り、そこから10年後へ飛ぶので、ここが前半と後半を分けるはっきりした境目です。

【結末】ドラマ『るなしい』の原作ネタバレ

【結末】ドラマ『るなしい』の原作ネタバレ

原作の結末を大きく言うと、るなとケンショーの関係は”初恋が叶う話”では終わりません。序盤では助けてくれた人気者への恋として始まったのに、後半では信者ビジネス、投資、復讐、そして郷田家の役割をめぐる対決へ変わっていきます。つまりラストで問われるのは、ふたりが結ばれるかどうかより、ふたりが互いの人生をどう壊し、どう選び直すかです。

るなとケンショーの関係は、初恋の成就ではなく”復讐とビジネス”の決着へ向かう

るなはケンショーに助けられて恋をしますが、その恋はすぐに”ビジネスへ取り込む”という決意へ変わります。

2巻ではケンショーが火神の医学に入り、火神からビジネスの才能を買い、るなも「火神の子」として本領を発揮していきます。ここでふたりの関係は、恋愛感情と利用関係が溶け合ったものになり、もう単純な初恋ではなくなります。

そして後半では、その関係がもっと露骨になります。4巻では投資と「子種」の話まで持ち出され、5巻ではビジネスを介したふたりのバトルがついに決着へ向かう。ふたりの間にあるものは、好きだった気持ちの残骸でもあり、相手を支配したい欲でもあり、対等でいたい執着でもあるので、最後まで恋と復讐の境目がはっきりしません。

後半は再会後の対立と「子種」問題まで発展する

3巻の終盤で物語は10年後へ飛びます。高校時代の恋と信仰のもつれが、時間を置いても終わらず、大人になったるなとケンショーの再会によって別の形で再燃するわけです。

この時点で物語の重心は青春のすれ違いではなく、過去の関係を背負った者同士の対立へ変わります。

その最たるものが4巻の「子種」問題です。るなに投資を持ち掛けたケンショーへ、るなは配当ではなく”郷田家の子種になること”を求めます。ここまで来ると、ふたりの関係は恋愛の言葉ではとても包みきれません。家の仕組み、血の継承、対等でありたい気持ちが全部絡むので、この提案ひとつで後半の空気が一気に変わります。

最終盤は茂木や岬も巻き込み、るなの生き方そのものが問われる

最終盤では、るなとケンショーだけの戦いでは終わりません。

5巻の時点で、ケンショーは茂木の援助で老人ホーム事業を軌道に乗せ、長年連れ添った岬と結婚していて、そこへるなと茂木の策略が入ることで、一気にすべてが崩れていきます。

茂木はるなが生まれる前から火神の医学に人生を捧げてきた信者ですし、岬はケンショーの人生に深く根を張った存在なので、終盤は恋の勝ち負けより、るながどんな人生の形を選ぶのかという問いが前へ出ます。

原作ネタバレ時系列まとめ【1巻〜5巻】

原作ネタバレ時系列まとめ【1巻〜5巻】

『るなしい』は、前半の高校パートと、後半の社会人パートで空気がかなり変わる作品です。

前半では恋と信仰と家業の歪さがじわじわ積み上がり、後半ではそれが10年越しのビジネス戦として爆発します。時系列で追うと、るなとケンショーの関係がどう変質したかがかなり見えやすくなります。

1巻:るながケンショーに恋をし、信者ビジネスに引き込むまで

講談社
¥792 (2026/04/06 06:03時点 | Amazon調べ)

1巻では、”火神の子”として育てられたるなの閉じた世界がまず示されます。

祖母と営む鍼灸院では、自分の血を使ったモグサで「自己実現」を売り、学校では宗教の人として浮いている。そんなるなが、いじめから助けてくれたケンショーに恋をしたことで、初めて外の世界へ感情を向けます。

ただ、その恋はまっすぐ育ちません。神の子に恋は許されず、るなはケンショーをビジネスへ取り込むと決めます。ここで1巻は、初恋の始まりであると同時に、るなが自分の感情をそのまま持てず、家業の仕組みへ変換してしまう巻になっています。

2巻:ケンショーの才能でビジネスが拡大し、るなの葛藤も深まる

講談社
¥792 (2026/04/06 06:04時点 | Amazon調べ)

2巻では、ケンショーが本格的に火神の医学へ入り、ビジネスの才能を買ったことが描かれます。

将来はビジネスで身を立てたいと望んでいたケンショーにとって、その世界はただの怪しい宗教ではなく、自分の可能性を試せる場として機能していきます。だからこそ、彼はるなの世界へどんどん深く入っていきます。

一方でるなは、ケンショーを客として見るべきだと分かっていても、恋心と復讐心を切り分けきれません。2巻の面白さは、ビジネスが拡大していくほど、るなの感情も整理できなくなるところです。成功しているのに苦しい、利用しているのに惹かれる、その矛盾がどんどん強くなっていきます。

3巻:火神の罰が下り、”るなのその後”が描かれる転換点

講談社
¥880 (2026/04/06 06:04時点 | Amazon調べ)

3巻は大きな転換点です。るなは初めての淡い恋心に勝てず、火神からの罰を受けます。そして、ある日突然学校をやめてしまう。ここで高校時代の関係は一度断ち切られ、読者が見ていた”神の子と人気者の危うい恋”は、そのまま続かないことが示されます。

さらに3巻では、物語が10年後からまた始まるとはっきり書かれています。つまりこの巻は、前半の青春編の終わりであると同時に、後半の社会人編の入口でもあります。『るなしい』がただの高校生サスペンスで終わらないと分かるのが、この3巻です。

4巻:投資と「子種」をめぐって、るなとケンショーが再び向き合う

講談社
¥880 (2026/04/06 06:04時点 | Amazon調べ)

4巻では、大人になったケンショーが、るなに投資話を持ち掛けます。

「るなさんと対等でありたい」という思いからの提案ですが、るなはそれを配当ではなく「うちの子種になる」という衝撃的な条件で返します。ここでふたりの関係は、再会した元恋人未満の相手同士ではなく、互いの価値観と人生設計をぶつける対戦相手へ変わります。

4巻の重さは、この提案が愛情でも復讐でも家の論理でもあることです。ケンショーは動揺し、またしても敗北感を味わいながら、自らのビジネスに磨きをかけていきます。一方のるなも提案を飲ませるため静かに策をめぐらせるので、ここから完全に”恋の再会”ではなく”ビジネス戦”の様相が強まります。

5巻:茂木の援助と岬との結婚の裏で、二人の最終決戦が始まる

講談社
¥880 (2026/04/06 06:05時点 | Amazon調べ)

5巻では、ケンショーは茂木の援助を受けて老人ホーム事業を軌道に乗せ、長年連れ添った岬と結婚するなど、一見するとかなり順風満帆です。

けれど、その安定はるなと茂木の策略で崩され、一気にどん底へ落ちていきます。ここでようやく、高校時代から続いていた因縁が、本当の意味で決着へ向かいます。

5巻のラストで焦点になるのは、ビジネスを介したバトルの決着と、約束どおりケンショーが郷田家の「子種」になるのかどうかです。恋の答えというより、信仰と家と身体をめぐる選択が最後まで前面に出るので、この作品らしい重い締め方になっています。

原作『るなしい』最終回の流れとネタバレ

原作『るなしい』最終回の流れとネタバレ

最終巻の流れはかなり明快です。

成功しかけたケンショーの人生が崩れ、るなとのビジネス戦が決着し、その先で「郷田家の子種」問題が最後の問いとして残る。

つまり最終回は、恋の勝敗を決める場ではなく、るなとケンショーが互いの人生の土台に何を残すのかを決める場になっています。

順風満帆に見えたケンショーの人生が、るなと茂木の策略で崩れる

最終盤のケンショーは、老人ホーム事業を軌道に乗せ、岬と結婚までしているので、外から見ればかなりうまくいっている状態です。

だからこそ、るなと茂木の策略でそこが一気に崩れる展開は強いです。高校時代にるなの世界へ入って成功をつかみかけた男が、最後はその世界の深部から足元を崩される構図になっています。

郷田家の「子種」になるという約束が最後の焦点になる

4巻で持ち出された「子種」の話は、最終巻でただのショックワードでは終わりません。ビジネス戦が決着したあとも、なお最後の焦点として残るからです。

ここで問われるのは、ケンショーがるなに勝つか負けるかではなく、郷田家という仕組みの中へどこまで踏み込むのかという問題です。血、継承、家の役割が一気に重なるので、この作品のラストは最後まで”不気味な純愛”のまま終わります。

るなが最後に何を選ぶのかが、ラストの核心になる

結局、最終回の主語はケンショーではなくるなです。

ビジネスの勝敗も、恋の決着ももちろん重要ですが、それ以上に大きいのは、るなが”火神の子”として郷田家の役割を引き受け続けるのか、それとも自分の人生として別の選択をするのかという一点です。

最終巻の煽りが郷田るなへ最大の敬意を送る形になっているのも、この物語が最後には”神の子”より”るなという一人の人間”へ視線を寄せているからだと思います。

原作『るなしい』の伏線回収&まとめ

原作『るなしい』の伏線回収&まとめ

『るなしい』は、伏線が派手に炸裂するタイプの作品というより、序盤に置かれた禁忌や設定が、後半で別の重さを持って返ってくるタイプの作品です。

特に「火神の子は恋をしてはならない」という掟、「信者ビジネス」という現実、「才能を買う」という言葉、おばばと茂木の存在は、最後まで作品の骨格に残り続けます。恋愛だけでなく、信仰と才能と家の役割をどう決着させるかを見ると、かなり整理しやすいです。

「火神の子に恋は許されない」という禁忌はどう回収されるのか

この禁忌は、単なる家のルールとして置かれているわけではありません。

るなが恋に落ち、高熱にうなされ、想いを復讐へ変える流れまで含めて、恋そのものが罰と直結する形で回収されます。つまり「恋をしてはいけない」は道徳的な禁止ではなく、るなの人生を壊す本気の装置だったわけです。

“火神の子”は本物の力なのか、信者ビジネスの装置なのか

原作はここを最後まで単純に割り切りません。鍼灸院では、るなの血を使ったモグサで「自己実現」を売っていて、外から見れば完全に信者ビジネスです。

けれど、その装置の中で人が本気で変わり、本気で心酔してしまうから、ただの詐欺とも断定しきれない。『るなしい』の気味悪さは、火神を本物とも偽物とも片づけず、人が信じた瞬間に現実が動いてしまうところにあります。

ケンショーの「才能」とは何だったのか

2巻では、ケンショーは火神からビジネスの才能を買ったとされます。

けれど読み進めるほど大事なのは、超常的に才能が授かったかどうかより、本人が”才能を買った”と信じたことで、野心と行動力に火がついたことのほうです。

4巻では自分への投資をるなに持ち掛け、5巻では老人ホーム事業を軌道に乗せるところまで進むので、ケンショーの才能は神秘より、信じた自分を加速させる力として描かれているように見えます。

おばばと茂木の存在が結末にどう響くのか

おばばは、るなを”火神の子”として育てた祖母であり、火神の医学鍼灸院そのものを運営する存在です。

一方の茂木は、るなが生まれる前から火神の医学へ人生を捧げてきた信者です。この2人がいることで、『るなしい』はるな個人の恋愛の話では済まず、家と信仰の歴史を背負った物語になります。

最終巻でも茂木はるなの側で重要な役を担うので、終盤は恋の決着というより、この大人たちが作った仕組みをるながどう受け止めるかが核心になります。

原作『るなしい』のそれぞれのキャラクターのネタバレ

原作『るなしい』のそれぞれのキャラクターのネタバレ

『るなしい』は、るなとケンショーの二人だけで回る作品ではありません。

るなの唯一の理解者であるスバル、家と信仰を背負うおばば、人生を捧げる茂木、後半に波紋を広げる岬やリク、和葉まで、それぞれが違う角度から”信じること”と”利用すること”の境界を揺らします。キャラクターごとに見ると、この作品が恋愛サスペンスだけではないとよく分かります。

郷田るな:恋と信仰と家業の間で揺れる”神の子”

るなは、”火神の子”として育てられた女子高生で、祖母と営む鍼灸院で自身の血を使ったモグサを売る、信者ビジネスの要です。

恋を禁じられた身でありながらケンショーに惹かれ、失恋ののちには復讐から彼をビジネスへ取り込もうとするので、純粋さと冷たさの両方を持っています。

この作品で一番強いのは、るなが被害者でも加害者でも終わらず、自分のカリスマ性で周囲を引き寄せてしまうところです。

成瀬健章:るなの初恋相手で、信者ビジネスにのめり込むケンショー

ケンショーは、陽野里高校2年の人気者で、るなに興味を持ち、次第に信者ビジネスへ足を踏み入れる人物です。

2巻ではビジネスの才能を買い、4巻ではるなに投資を持ち掛け、5巻では事業を軌道に乗せるまで進むので、後半になるほど”初恋相手”より”るなと真正面からぶつかる相手”としての色が強くなります。

るなと対等でありたいと願うほど、逆に郷田家の論理へ巻き込まれていくのがケンショーの怖さです。

石川スバル:るなの唯一の理解者であり、最も危うい幼なじみ

スバルは、るなの幼なじみであり、学校で唯一の理解者です。

文芸部に所属し、小説を書くことに打ち込む一見静かな少年ですが、るなを一番近くで見続けてきたぶん、ただの良き理解者では終わりません。

ドラマ側の人物説明やコメントからも、るなへの愛情と執着が強い複雑な存在として位置づけられていて、物語の中では”まともそうに見えて実はかなり危うい側”の人物です。

おばば:るなを”火神の子”として育てた祖母

おばばは、かつて自分も火神の子であり、現在はるなとともに火神の医学鍼灸院を営む祖母です。

るなを家業と信仰の中心に置き続ける存在であり、恋や自由より”火神の子としての役割”を優先させる側の人間です。おばばがいることで、るなの苦しみは単なる厳しい家庭環境ではなく、家と信仰の歴史を背負わされたものだとはっきり見えてきます。

茂木毅:るなが生まれる前から火神の医学に人生を捧げる信者

茂木は、るなが生まれる前から火神の医学を信仰し、人生を捧げてきたほどの信者です。

後半ではケンショーの事業を援助する側に見えながら、最終巻ではるなとともに策略を巡らせ、ケンショーの人生を大きく揺るがす役まで担います。茂木がいることで、この物語は恋愛や家族の問題だけでなく、長年積み重なった信仰の熱量が人をどう動かすかの話にもなっています。

荻野岬:ケンショーの恋人で、後半の展開にも深く関わる存在

岬は高校時代のケンショーの恋人であり、後半では長年連れ添った相手として5巻で結婚までしています

つまり彼女は、るなとケンショーの間に割って入る恋の障害というより、ケンショーが”るな以外の人生”を築いてきた証拠のような存在です。だからこそ、最終盤でケンショーの人生が崩れるとき、その崩壊は仕事だけでなく、岬と積み上げてきた生活ごと揺らぐことになります。

大内塔子:るなに恋愛相談を持ちかける後輩信者

塔子は高校1年で、あることをきっかけにるなへ恋愛相談をするようになる、るなの信者です。

作品全体から見ると、るなが”神の子”である一方で、同世代の少女からは相談相手としても機能していることを示す存在で、信仰と日常の境目を曖昧にする役割を持っています。るなに救いを求める側の人間がいるからこそ、るなの立場はますます普通の少女ではいられなくなります。

清野リク:後半で鍼灸院側に近づく社会人キャラ

リクは証券会社の営業職で、友人の和葉に誘われて、るなの鍼灸院へ通うようになる人物です。

高校パートの閉じた世界とは違い、後半の社会人編で”外の社会”から鍼灸院へ入ってくる視点を持っているので、後半戦の空気を広げる役としてかなり大きいです。信仰やビジネスを、るなやケンショーとは別の目線で見る人物がいることで、作品の奥行きが増しています。

佐原和葉:るなの信者として物語を広げるキーパーソン

和葉は、るなの信者の一人で、鍼灸院を友人へ広めることにのめり込む人物です。

欲に忠実で、疑わずに自分が信じたいものを信じるタイプとして描かれているので、信仰に取り込まれていく人間の怖さと純粋さを一身に背負っています。リクを鍼灸院へ連れてくる役でもあるため、後半の社会人パートを広げる導線としても重要です。

原作とドラマの違い

原作とドラマの違い

ドラマ版は、原作の骨格をかなりしっかり残しつつも、映像として見せるための独自要素をはっきり加えています。

特に目立つのは、原作で描ききれなかった人物背景の掘り下げと、原作にはない”神の声”の追加です。原作が全5巻で高校時代から後半戦まで一気に駆け抜けるぶん、ドラマではその濃い内容をどう再配置するかがかなり重要になっています。

ドラマは他キャラクターの背景を、原作より丁寧に掘る方針

原作者コメントの中では、ドラマ版では漫画で描ききれなかった他のキャラクターたちの性格や背景も、より人間味を持って丁寧に描かれていると触れられています。

原作はるなとケンショーを中心に一気に進む濃い作品ですが、ドラマでは周囲の人物にも光を当てることで、信者ビジネスに巻き込まれる人々の輪郭がより見えやすくなりそうです。

ドラマには原作にない「神の声」が加わっている

ドラマ独自要素として一番分かりやすいのが、”神の声”の存在です。

キャストページでは松本まりかが、るなたちを見守る『人間を心酔させ、信仰させ、崇拝させ、支配する力を持つ超越した存在』として配置されていて、しかも原作にはない存在だと明言されています。

原作の不気味さを映像で可視化するための仕掛けとして、かなり大きな違いになりそうです。

原作5巻分の高校時代〜後半戦を、連ドラでどう再構成するかが見どころ

原作は、1〜2巻の高校パート、3巻の10年後への飛躍、4〜5巻のビジネス戦という構成です。

ドラマは30分枠の連続ドラマとしてこの流れを扱うので、どこを厚く見せるかでかなり印象が変わるはずです。

るなの恋と復讐を青春の痛みとして見せるのか、後半の信仰とビジネスのぶつかり合いをより前面に出すのか、その再構成が一番の見どころです。

ドラマについてはこちら↓

原作『るなしい』の感想&まとめ

原作『るなしい』の感想&まとめ

『るなしい』は、設定だけ見れば禁断の恋を描く物語ですが、読み終わるとそれだけではとても片づきません。

信仰を信じること、信者を集めること、人を利用すること、自分の人生を選び取ることが全部つながっていて、恋愛漫画よりもっとねじれた読後感が残ります。だからこそ、単純な善悪で読めないところがこの作品の強さだと思います。

ただの恋愛ものではなく、信仰・支配・自己実現を描く作品

るなが売っているのは恋ではなく「自己実現」ですし、ケンショーが惹かれていくのも、るなそのものだけではなく、自分の才能や未来を賭けられる場としての信者ビジネスです。

だからこの作品は、恋愛の三角関係を見るだけでは足りません。誰が何を信じ、誰に何を委ね、どこまで他人を支配してしまうのかを読む作品です。

るなとケンショーの関係は、恋と復讐の境界が曖昧なところが面白い

るなはケンショーに惹かれたからこそ復讐へ向かい、ケンショーはるなに惹かれたからこそビジネスでも対等でいたいと願います。好きだから近づくのか、勝ちたいから近づくのか、その線がずっと曖昧です。

4巻や5巻まで行くと、その曖昧さがそのまま作品の魅力になっていて、ふたりの関係を恋か敵対かどちらか一方で呼べないのがとても面白いです。

完結まで読むと、”神の子”ではなく”ひとりの人間”としてのるなが残る

最初のるなは、どうしても”火神の子”として見えてしまいます。

けれど最終巻まで行くと、読後に残るのは信仰の記号としてのるなではなく、家と恋と役割のあいだで揺れながら、それでも自分で選ぼうとする一人の人間としてのるなです。最終巻が郷田るなへ敬意を向ける言葉で締めているのも、その読み味をかなりよく表していると思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次